宇宙人姉妹に居候された

ひであき

読切(脚本)

宇宙人姉妹に居候された

ひであき

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〇学生の一人部屋
時任ミナ「今期のアニメ豊作だったねー」
時任リナ「どのアニメが覇権を獲るのか気になる」
時任ミナ「楽しみにしてたアニメの声優さんが豪華だったから耳が幸せだったよー」
時任リナ「私の好きな作画監督さんも活躍してた」
時任ミナ「アニメのラジオもチェックしなきゃだね!」
時任リナ「来季のアニメもチェックしておこう」
時任一樹「いやあんたら俺の部屋で何してんの?」
時任ミナ「何って、寛いでるんだよ?」
時任一樹「何で見ず知らずのあんたらが俺の部屋で寛いでるんだよ」
時任リナ「見ず知らず? あなたの姉と妹なんだから何も問題はないはず」
時任一樹「俺は一人っ子だ。あんたらを姉と妹に持った覚えはない」
時任ミナ「えっ?」
時任リナ「えっ?」
時任一樹「えっ?」
時任ミナ「──お姉ちゃんもしかして記憶操作するの忘れてた?」
時任リナ「私はミナがしたんだと思ってた」
時任一樹「もしもし警察ですか?」
時任ミナ「待って待って待ってー!」
時任一樹「な、何をするんだ! 背中に胸が当たってるぞ! お前ドスケベだな! 好きだ!」
時任ミナ「君欲望にストレートだね!?」
時任リナ「ミナ、そのまま押さえてて」
時任一樹「な、何をする気だ!? さっき記憶操作がどうとか言ってたけどまさか!?」
時任リナ「私も胸を当てる」
時任一樹「ありがとうございます!」
時任ミナ「違うよお姉ちゃん!? 今の内に記憶を操作しなきゃ!」
時任リナ「もう手遅れ。一度存在を認識されたら上書きはしないほうがいい」
時任リナ「殺して宇宙に放り出したほうが手っ取り早い」
時任ミナ「そんなのダメだってば! 君もおとなしくしてて! 悪いようにはしないから!」
時任一樹「前からも後ろからもおっぱいで挟んで良いようにしてくれてありがとう!」
時任ミナ「君びっくりするくらい煩悩の塊だね!?」
時任リナ「胸揉ませておけば何でも言うこと聞いてくれそう」
時任一樹「例え世界中が敵になっても俺はお前たちの味方だ!」
時任ミナ「おっぱいのためにそこまでするんだ!?」
時任リナ「これなら事情を説明すれば何とかなりそう」
時任一樹「事情? どういうことだ? お前たちは一体何者なんだ?」
時任ミナ「実はかくがくしかじかで──」
時任一樹「何!? 遠い銀河からやってきた宇宙人だって!?」
時任リナ「信じてくれる?」
時任一樹「いきなり言われてもはいそうですかとはならないよ」
時任リナ「胸揉ませたら?」
時任一樹「信じる!」
時任ミナ「お姉ちゃん自分を安売りしないで!」
時任リナ「ミナの胸なら好きなだけ揉んでもいい」
時任ミナ「私を安売りしないでお姉ちゃん!」
時任茂雄「さっきから騒がしいな。何をしてるんだ?」
時任一樹「あっ、親父」
時任ミナ「お父さんおかえりなさい」
時任リナ「パパおかえり」
時任茂雄「おお、可愛い娘たちよ! ただいま。今日は二人が好きなシュークリームを買ってきたぞ」
時任ミナ「ありがとうお父さん!」
時任リナ「ルイヴィ〇ンのバッグは?」
時任茂雄「もちろん買ってきたさ。これだろ?」
時任リナ「違う、これはプラ〇。間違えた罰として次はエル〇スを買ってきて」
時任ミナ「高級ブランドばかり買わせようとしないでお姉ちゃん!」
時任茂雄「可愛い娘の頼みなら仕方がないな。スパチャに比べれば安いものさ」
時任ミナ「お父さんスパチャしてたんだ」
時任茂雄「スパチャ、そうだ。娘がいたらスパチャはしないって思ってたのに何でスパチャをしてたんだ?」
時任ミナ「大変! 記憶が混濁してるみたい! 急いで操作しないと!」
時任リナ「任せて。次はちゃんとル〇ヴィトンのバッグを買ってくるように記憶操作しておく」
時任ミナ「もう! お姉ちゃんいい加減にして!」

〇学生の一人部屋
時任一樹「──なるほど、故郷の星が滅んで移住に適した星を探し求めて宇宙を旅して、それで地球に辿り着いたってわけか」
時任ミナ「それで地球に来たはいいけど住む場所がなかったから君の家族に成りすまそうとしたんだけど・・・・・・」
時任リナ「あなたへの記憶操作を忘れてこうなってしまった」
時任一樹「なるほど。ちょっと様子がおかしくなってはいたけど、親父の記憶操作は成功してるってわけか」
時任明美「みんなー、ご飯できたわよー」
時任ミナ「お母さんありがとう! もうちょっとしたら行くから待ってて」
時任リナ「シャ〇ルのスカートは?」
時任ミナ「もうお姉ちゃんってば!」
時任明美「また変なこと言って。でも今度また三人でお買い物に行きましょうね」
時任ミナ「うん! 楽しみにしてる!」
時任リナ「帰りは回らないお寿司が食べたい」
時任明美「でも変ねぇ。あなたたちと撮った写真が一枚も見当たらないのは何でかしら?」
時任明美「あれ? 私に娘なんていたかしら?」
時任ミナ「まただ! お姉ちゃん急いで!」
時任リナ「帰りは焼肉でもOK!」
時任ミナ「お姉ちゃん!」

〇学生の一人部屋
時任一樹「事情はわかった。つまりお前たちはうちに居候したいってわけだな?」
時任ミナ「お父さんとお母さんの記憶も操作しちゃったし、そうしたほうがお互いのためだと思うんだ」
時任リナ「何度も記憶操作すると人格が崩壊するから危険」
時任ミナ「お姉ちゃんが言うには正体を知られたあとで記憶操作するのも危ないみたいだしね」
時任リナ「事情を理解した上で私たちを本当の姉と妹だと思って暮らしてほしい」
時任一樹「そういうことなら仕方ないな。どうやら話は全部本当みたいだし、うちに住んでもいいぞ」
時任ミナ「本当!? ありがとう!」
時任リナ「物分かりが良くて助かる」
時任一樹「知ってたか? 地球では兄妹は一緒にお風呂に入らないといけないんだってこと」
時任ミナ「私たちここに来る前に地球のこと色々調べてるから嘘を吹き込もうとしてもそうはいかないからね!?」
時任リナ「兄妹は一緒に寝ないといけないとも聞いた」
時任ミナ「お姉ちゃん!?」
時任一樹「うおおお! やったあああ!!」
時任ミナ「すっかりその気になっちゃったけどどうするの!?」
時任リナ「私は”姉”だから関係ない」
時任ミナ「野獣を私一人に押し付けないで!」
時任一樹「姉も同じ条件だぞ?」
時任リナ「それなら仕方ない」
時任リナ「今日はこれで背中流してあげる」
時任ミナ「後ろから撃つ気だよねそれ!?」
時任リナ「痛いのは最初だけ」
時任一樹「何かエッチな響きだな!」
時任ミナ「君ってすごくおバカなんだね!?」
時任一樹「こんな美少女姉妹と同じ屋根の下で暮らせるなんて最高だぜ!」
時任リナ「アニメみたいな展開だから私も嬉しい」
時任ミナ「私もアニメ大好きだけどさ」
時任一樹「宇宙人万歳!」
時任ミナ「──私たちこれから大丈夫かな」

コメント

  • 年端の近いあの夏ですね。

  • めちゃくちゃ面白かったです!

    一樹さん、めちゃくちゃ欲望に忠実ですね 笑
    姉妹は結構壮絶な人生を歩んでますね……記憶操作や居候はしつつも、許せない程悪いことまではしてないのが良いですね!
    お父さんのスパチャで笑いました。一体いくらスパチャを……。

  • 地球を侵略するんじゃなくてあくまでも居候というところが優しいんだか図々しいんだかわからん宇宙人たちで面白い。それにしても、宇宙人をも夢中にさせる日本のアニメ、恐るべしですね。

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