殺し屋、出勤中。

吹宮良治

エピソード18(脚本)

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〇ボロい倉庫
灰島竜也「結局、銃声は聞こえず、結城あかりは消せなかったってわけか」
灰島竜也「レジェンドが毒ガスで社員たちと仲良く死ぬとは、あっけない幕切れだね」

〇ボロい倉庫の中
灰島竜也「自分の甘さを地獄で嘆くんだな・・・」
  灰島が辺りを見渡すが、そこには誰もいない。
灰島竜也「なぜ誰もいない?」
灰島竜也「どういうことだ! 逃げられるはずは・・・」
灰島竜也「ここから脱出したのか・・・あいつ!」

〇ボロい倉庫
灰島竜也「どこに行きやがった!」
不破誠「俺たちが遠くへ逃げたと思ってくれたみたいだ」
不破誠「まさかまだ倉庫裏にいるとも知らずにな」
結城あかり「なんで逃げなかったの?」
不破誠「大勢で行動するのは極めて危険。 灯台下暗しってのが一番効果的だ」
結城あかり「・・・みんな助かって良かった。 隠し扉があったなんて」
不破誠「ああ。こいつのおかげでな」
磯ヶ谷敏文「・・・あの二人から、私だけ助かるように隠し扉のことを聞いていた」
不破誠「岩重君子と東条という男のことだな」
磯ヶ谷敏文「・・・そうだ」
不破誠(灰島は自分の計画を、あの二人に話していたのか)
結城あかり「・・・部長、まだ信じられないです。 あいつらと仲間だったなんて」
磯ヶ谷敏文「私は利用されてただけだ。金に釣られてな。 全て不破くんの推理通りだ」
磯ヶ谷敏文「キミが殺し屋だというファックスが送られてきた時、みんなが悪ふざけだと冗談にするなか、私だけ問い詰めたのも、あの二人からの指示だ」
不破誠「・・・・・・」
磯ヶ谷敏文「みっともない話だが、株で失敗してしまってな。家族を守るためだったんだ」
不破誠「・・・・・・」
磯ヶ谷敏文「・・・すまなかった」
結城あかり「・・・人の弱みにつけこむ、あいつらが許せない」
中堀伸介「でも殺し屋っていうのは本当なんだろう」
不破誠「・・・・・・」
中堀伸介「会社員のフリして俺たちを騙してたのか」
結城あかり「この人は中堀さんたちのことは、本当に仲間だと思って」
中堀伸介「仲間? 殺し屋の仲間だなんて勘弁してくれよ」
中堀伸介「こうして話してるだけでも震えてるんだぜ俺」
不破誠「・・・・・・」
石田克典「まただんまりっすか」
不破誠「・・・・・・」
石田克典「俺らとまともに話さないのに、何が仲間っすか」
結城あかり「この人は、不器用なだけで」
石田克典「見てて思ったんすけど、心を許した人か、敵だと判断した人とは普通に話してるんすよね」
不破誠「・・・・・・」
石田克典「俺らに心許してるんなんて、ありえないっすよ」
不破誠「・・・・・・」
石田克典「何か言ったらどうなんすか」
中堀伸介「やめろ、殺されるぞ」
結城あかり「そんなことするわけないじゃないですか」
星野千尋「あかりさんは守られてるからいいですよね」
結城あかり「・・・千尋ちゃん」
星野千尋「事情はあまり知らないですけど、私たちは巻き込まれたんですよね?」
不破誠「・・・・・・」
星野千尋「さっきだって死にかけたんですよ」
不破誠「・・・・・・」
星野千尋「この人が会社に来なきゃ、こんなことには・・・」
結城あかり「・・・全部私が悪いの」
星野千尋「私は不破さんのことを言ってるんです!」
星野千尋「・・・不破さんが、不破さんが殺し屋だっていう」

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