RiversideBaron~最終章~

山本律磨

VS女神VS踊り子VS歌姫(3)(脚本)

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〇雷
  『MAD・AGE』
  『言行を顧みず志に突き進む。即ち、狂』
  『かつてその異名の下、時代を変えた者達がいた』
  『彼らは日本国の、いや世界の全てを敵に回して古き者共に抗い新たなる時代の魁となった』
  『そして新時代の侍となった』
  『我こそはその後継者』
  『LAST・MAD・AGE』
義孝「さあ、見せてやろう」

〇炎
義孝「これが俺の闘いだ!」
ヒナ「うるせえ!とっとと練習しろやボケーッ!」

〇川沿いの原っぱ
義孝「は、はい。すぐに始めます。師匠」
ヒナ「ほら。バイオリン」
ヒナ「大体なんだLAST・MAD・AGEって」
ヒナ「気色悪いんだよオッサン。頭ワイてんのか」
ダリア「相変わらず容赦ないわね、ヒナは」
燕「ああ。芸道とは生半なものではないのさ」
「『俺の○○作法とは』だの『所謂ジャズでいうセッションのようなもので~』だの、10年早い!」
「修行中は機械のように言われたことだけ黙々とやればいいの!」
「バ―――――――――――――――カ!」
「はい。応援ありがとうは?」
義孝「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す」
義孝「では。久しぶりにチューリップを」
義孝「姿勢は正しく。足は肩幅。肩の力を抜いて」
義孝「いざ」
戒厳警備兵「どうしたーーー!何ごとだーーーーーー!」
ヒナ「な、何でもないですただの楽器の練習です」
戒厳警備兵「ええい。まぎらわしい」
戒厳警備兵「亡き来栖川閣下を騙り揶揄した道化めが。次に妙な動きを見せたら・・・」
ヒナ「へいへい分かっておりやす。しっかり馬鹿親父を見張っておきやす」
ヒナ「いい加減、悲鳴みたいな音出すんじゃねえ」
ヒナ「物騒な連中が寄って来るだろ」
未来子「え~?今のバイオリンの音だったの?」
未来子「誰の断末魔かと思っちゃったわ」
燕「それをわざわざ確認しにくるとは。悪趣味だね」
未来子「そこまで暇じゃないわ。VoiceTrainingに来ただけよ」
義孝「おい。俺ごしで喧嘩するな」
ヒナ「じゃあこっちで特訓じゃ」
ヒナ「元通り弾けるようになるまで便所も昼飯も行かさねえからな。逃げられると思うなよ」
義孝「・・・うう」
未来子「そちらのカップルさんもどうなの?」
未来子「ヤクザ屋さん達もしょっぴかれたし、そろそろ新しいお仕事見つけないといけないんじゃない」
未来子「それともうちの旦那様と革命っちゃう?」
ダリア「誰が!」
ダリア「行こう!ジュン君!」
燕「もう・・・『元』旦那だろ?」
ダリア「・・・え?」
未来子「・・・」
燕「新生バロン一座だって?」
未来子「・・・」
燕「君も加わるのか?」
未来子「・・・」
ダリア「そ、そんなの私達には関係ないでしょ」
燕「この女に聞いてるんだ・・・」
燕「松音未来子」
未来子「・・・ふふっ」
未来子「ふふふふふっ」
  つづく

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