第1話「築地編・その1」(脚本)
〇レトロ喫茶
ボクらは、三つ子の姉妹。
苗字は「菫」。
名前は生まれてきた順に「季恵」(ときえ)、「節那」(せつな)、「旬世」(まさよ)。
ボクは長女の季恵。
ボクらは今日、築地の喫茶店でアルバイトをしている。
もうすぐ終わる時間だ。
喫茶店のマスター「季恵ちゃん、節那ちゃん、旬世ちゃん。 もう、上がっていいわよ」
季恵「かしこまりました」
喫茶店のマスター「これ、今日の分のお給料よ。 大事に使いなさいね」
季恵「ありがとうございます」
節那「ねえねえトキちゃん、マアちゃん!! 今日の夕ごはんどうする?」
節那「せっかく築地に来たんだからさ、おいしいもの食べようよっ☆」
節那「海鮮丼とかさあ、ねえねえっ☆」
旬世「節那、築地は朝が早いから、その分お店が閉まるのも早いって知ってる?」
節那「えええっ、そうなの!?」
季恵「うわ、マジで!?」
旬世「本当よ。 全く、2人とも抜けてるんだから・・・」
喫茶店のマスター「それなら、いいところが近所にあるわ」
喫茶店のマスター「『鳩羽亭』(はとばてい)っていう洋食屋さんだけど、あそこなら今の時間も開いてるし、とってもおいしいわよ」
季恵「本当ですか!!」
節那「わーい、よかったあ!!」
旬世「マスター、ありがとうございます」
喫茶店のマスター「いえいえ。 これがそのお店までの地図よ」
喫茶店のマスター「あなたたち、市場の中で働いてるお友達と一緒に行くんでしょ?」
季恵「お友達というか・・・まあ、彼氏、ですけどね」
節那「厳密に言うと、婚約者です!!」
旬世「ちょっと節那、それはそう簡単に言っちゃダメでしょ!!」
季恵「いいじゃんマサ、どうせボクたち、3年後には結婚するんだからさ」
旬世「そりゃあそうだけど・・・・・・」
双子同士の夫婦は現実にもいますが、三つ子同士となると前代未聞ですね。菫と椿という名字も雰囲気があって素敵だし、流れの料理人という設定にも興味があります。早く続きが見てみたい。
築地に私は行ったことありませんが、本当に早く締まるのでしょうか。まぁ確かに朝早そうなイメージはありますね。
それにしても仲の良さそうな3つ子で微笑ましかったです!
まず三つ子同士のカップルっていう設定が素敵だなあと思いました。なかなか姉妹が義理兄弟と付き合ったりするのも簡単ではない・・ということもあったりで。そしてみんなが同じ想いで人助けをしようとするところも心温まります。