梅雨明けの事件(脚本)
〇シックなリビング
梅雨が明けた、いつもの朝だった。
「おはよう」
「おはよう」
江川勝「今日は取引先との会合があるから帰りが遅くなる。夕食はあっちで食べるからいらないよ」
江川るり子「私も、今日は友達との同窓会で帰りが遅くなるの。時間の関係で夕食はいらないから、和樹、和美。夕食は自分たちで考えて作ってね」
江川和樹「わかった」
江川るり子「冷蔵庫の中の野菜とかはメモにして置いておくから参考にしてね」
江川和美「わかったわ」
一行は食事を摂ることにした。
〇学校の校門
「おはよう!」
黒沢りょう「おはよう」
江川和樹「間も無く夏休みだね」
黒沢りょう「今年の予定は?」
江川和美「英語部の合宿でセミナーハウスへ行くのよ」
江川和樹「この前話があってね」
〇おしゃれな教室
数日前。
井口文「今回の夏季セミナーに関する書類を配布します」
林博也「何をやるんですか?」
井口文「いつものように英語力を磨くべく、セミナーハウスで研修を行います」
江川和樹「僕は初めてですね」
江川和美「初めてのセミナーなので、頑張りたいです」
林博也「俺は弟がいるから弟の前でもいいところ見せないとな」
江川和樹「林くんのお兄さんですか?」
江川和美「びっくりです」
林博也「言わなかったか?俺はあいつの兄貴で、高3なんだぜ」
江川和樹「進路はどうするんですか?」
林博也「普通に大学へ行くさ」
江川和美「驚きですね」
河野沙織「驚きましたよ、先輩」
ちなみに河野沙織は高校2年生だ。
井口文「今回のセミナーでは色々と研究し、その結果を英語でプレゼンしてもらいます」
「わかりました」
井口文「その書類は、保護者にも見せてくださいね」
〇学校の校門
江川和樹「その書類を両親に見せたんだ」
林潤一「話は兄さんから聞いてたよ」
江川和美「びっくりね」
江川和樹「両親はちゃんと許可してくれたよ」
江川和美「今日は両親が夜家にいないから私と兄さんで食事とかを作る予定なの」
林潤一「大変そうだね」
江川和美「でも、なんとか頑張ってつくるわ」
江川和樹「指示はちゃんと受けてあるよ」
メンバーは校内へと入っていく。
〇教室
教室にて。
照井愛「それで、今朝のニュース見た?あの忍者集団が窃盗団を一網打尽にしたのよ!」
江川和樹「こりゃたまげたなぁ」
江川和美「すごいわね!」
照井愛「すごいパワーであっという間にねじ伏せちゃったのよ!」
宇野武「あのニュース俺も弟と一緒に見たぜ! すごかったよな!」
(ブライトネスの活躍?)
宇野武「おい、先生来るぞ!」
「着席しよう!」
山下紀夫「はい、皆さんおはようございます」
おはようございます!
山下紀夫「もうすぐ夏休みですが、今日の午後、警察の人がお話にやってきます。夏休みを安全に過ごすために気を付けることを話します」
照井愛「なるほど。わかりました」
〇体育館の中
その日の午後。警察官が講義をした。
警察官「今の映像を見てみたとおり、受け子や出し子は重罪です。運び屋も犯罪ですよ!」
警察官「興味本位で探すようなことも絶対にやめましょう」
講義は滞りなく進んだ。
〇学校の校門
夕方。
黒沢りょう「今日の講演はためになったな」
照井愛「そうね。夏休みはいろんな危険と隣り合わせだから何かあったら家族に相談するわ」
江川和美「そうね」
江川和樹「そうだね。僕らも気を付けよう。また明日ね!」
宇野武「また明日な!」
〇駅の出入口
二人がモノレールの駅から外に出ると、スマホが鳴り響いた。
江川和樹「何だろう?」
江川和美「見てみるわ」
江川和樹「何かわかった?」
江川和美「大変よ!この近くで事件が起きてるわ!」
江川和樹「急いで変身して現場へ行こう!」
江川和美「そうね!」
〇ビルの裏
江川和美「ここで変身しましょう!」
江川和樹「よしきた!」
〇幻想空間
「いくよ!レッツジャスティスチェンジ!」
江川和樹「イェイ!!」
江川和美「ウフフ🤍」
江川和美「チュッ🤍」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!!」
〇雑居ビル
事件現場は、かなり緊迫していた。それというのも大型トラックが街中を暴走していたのだ!!
トラックは猛烈な勢いで暴走をしている!
警察官「そこの運転手、止まりなさい!」
しかし、ちっとも効果はなかった。
警察官「うわぁ!」
警察官「これじゃ効果がないわね!」
刑事「これじゃ我々を含めた街の人が巻き込まれる!!」
ご安心を!
「あれは!?」
「ジャスティスツインズにお任せあれ!」
刑事「あなた方があのお二人ですか?」
刑事は事情を説明した。
ジャスティスボーイ「大丈夫!お任せください!」
ジャスティスガール「すぐにやっつけてみせますわ!」
刑事「お願いします!」
〇トラックのシート
暴走事件の犯人「これなら俺らを止められねぇな!」
暴走事件の犯人「隣町の銀行からありったけのお金を強奪したしな!」
暴走事件の犯人「トラックもやすやすと盗めたし、この町で暴動事件を起こしてやろうぜ!」
そうは問屋が卸さない!!
「なんだ!?」
〇雑居ビル
ジャスティスボーイ「僕らジャスティスツインズから逃げられると思うな!」
ジャスティスガール「投稿しないと痛い目に遭うわよ!」
〇トラックのシート
暴走事件の犯人「知ったことか!」
「喰らえ!」
男たちは乱射しまくった!
〇雑居ビル
ジャスティスボーイ「これじゃあやすやすと確保できないな・・・」
ジャスティスガール「どうしましょう?」
その時だった!
「アレは!?」
魔法使い「吾輩が力を貸す、ジャスティスツインズよ」
ジャスティスボーイ「あなたは?」
魔法使い「ブライトネスの一員だ」
ジャスティスガール「そうなんですか?」
魔法使い「見ておれ」
魔法使いはそういうと、トラックを魔法で宙に浮かせた。
ジャスティスボーイ「すごい!!」
魔法使い「これでどうだ」
〇トラックのシート
「うわぁ!」
三人は車ごと中に浮き、パニックになった。
トラックは地面に叩きつけられた。
「うわーっ!」
犯人たちは外に放り出された。
〇雑居ビル
魔法使い「今のうちだ。捕まえろ」
犯人たちは、落下直後にジャスティスツインズらによって取り押さえられた。
ジャスティスボーイ「観念しろ!」
ジャスティスガール「もう逃げられないわよ!!」
あっという間に犯人たちを縛り上げたジャスティスツインズたち。
「ご協力、ありがとうございました!」
犯人たちはその後、刑事たちによってパトカーに乗せられた。
魔法使い「これにて失敬する。また会おう」
ジャスティスボーイ「そろそろ、帰ろうか」
ジャスティスガール「そうね」
2人は家路へ向かった。
〇シックなリビング
帰宅後、夕食を堪能した2人は、両親の帰りを待っていた。
江川和美「お父さんたちだわ!」
江川和樹「僕見てくる!」
やがて和樹が戻ってきた。
両親が帰ってきたのだ。
江川和樹「おかえりなさい!」
江川勝「ただいま。概ねうまくいったよ」
江川るり子「帰りの電車の中で一緒になって帰ってきたの。同窓会は大いに盛り上がったわ!」
江川和美「夕食はちゃんと指定されたとおりにしたわ」
江川勝「ちゃんと留守番できたようだね」
江川るり子「後でみんなでタルト食べましょう」
江川勝「会社でもらったんだ。食べ終わったらお風呂に入って歯を磨いて寝るんだよ」
江川和美「ありがとう。そうするわ」
江川和樹「ありがとね」
事件はめでたく解決。まもなく夏休み。ジャスティスツインズよ、夏休み期間中も警戒と勉学を怠るな!
次回へ続く!