ようこそ僕の村へ

白井涼子

エピソード3(脚本)

ようこそ僕の村へ

白井涼子

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〇店の入口
桃井太郎「えっと、リリーさんは・・っと」
桃井太郎「よしっ、中にいるぞ!」
  店内へと入っていく桃井。
  本日のランチ
  ビシソワーズ&ニョッキ

〇レトロ喫茶
  鞄からスマホを取り出す百合。
奥谷百合「『早速、おしゃれな・・・』」
奥谷百合「♪」

〇レトロ喫茶
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「勢いで入ってしまった。 この後、どうしよう・・・」
松平大吉「それ軽いストーカーだよー。 怖くなーい?」
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「僕には使命があるんだ」
  ブー・・・ブー・・・
桃井太郎「!」
  『ルミト君は今、何をしてるのかな?』
  『私は一人カフェにいます』
  『やっぱり、一人は寂しいなー』
桃井太郎「リリーさん!」
桃井太郎「一人じゃないんだけどなー。 ・・・言えない」
  桃井、スマホに入力していく。
  『想像してみて、今僕が君の目の前にいるところを』
  『一緒に食事をしているところを』
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「ひゃー、いくらなんでもこれは引かれるか。 ないないないない」
桃井太郎「あっ、送っちゃった」
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「どうしよう、引くよね・・・」
  百合の方を見る桃井。

〇レトロ喫茶
奥谷百合「!」
奥谷百合「・・・・・・」
奥谷百合「やっだー、ルミト君たら」

〇レトロ喫茶
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「引いてない!」
松平大吉「さっきから、一人で何を言ってんだ?」
「お待たせいたしましたー。 こちら『本日のスープ』でございます」
「!」
桃井太郎「おしゃれだなー。 流石リリーさんのチョイス」
桃井太郎「いただきまーす。 まずはスープから・・・」
桃井太郎「冷たっ! 温め忘れたのか?」
桃井太郎「いや、冷やされてる?」
松平大吉「まさか知らないのか? ・・・ビシソワーズ」

〇店の入口
奥谷百合「まずは、お店の写真撮らなきゃ」
  パシャッ
奥谷百合「♪」

〇店の入口
桃井太郎(しまった、勢いで出てきたけど、何て声かければ・・・)
桃井太郎(どうしよう、何て言えば・・・)
桃井太郎「!」
桃井太郎「えっ、何で・・・? リリーさんがこっちに来る」
奥谷百合「あの」
桃井太郎(えっ、何? 何これ、まさか・・・)

〇店の入口
奥谷百合「あの」

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