ももずきんちゃん

卵かけごはん

ももずきんちゃん(脚本)

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ももずきんちゃん
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〇森の中
悪い狼「ダメだ・・・」
悪い狼「腹減って・・・死ぬ―」
ももずきん「ルンルンルン~」
悪い狼「は?死ぬ前の幻か?神の思し召しか?」
悪い狼「超絶可愛くて旨そうな小娘じゃねえか!」
悪い狼「ここはもう、あの手しかねぇ!」
アドルフ「変身完了!」
アドルフ「こんにちは、お嬢ちゃん! お名前は?」
ももずきん「ももずきん、だよっ★」
アドルフ「そうなんだ!僕はアドルフ。 旅する勇者だ」
アドルフ「もう無理、生娘の甘い匂い。 今すぐ食っちまいたい!」
アドルフ「ももずきんちゃんは、何してるの?」
ももずきん「んーとね、おばあちゃんにあげるお花を探してる!」
アドルフ「案の定ばあさんの見舞いか! ならやっぱり今は我慢して、 まとめて二人食う作戦だな」
アドルフ「君は、何歳?」
ももずきん「5しゃい」
アドルフ「ううう・・・たまらん!」
アドルフ「小さいのに偉いねえ!」
ももずきん「あっ、きれいなお花! クローバーしゃんも!」
アドルフ「可愛いなぁ─もぞもぞ動きやがって。 手足もほっぺたもふっくらして 髪もふわっふわだ」
アドルフ「腹が鳴るっ!倒れそうだっ!」
ももずきん「アドルフしゃん、大丈夫? お腹しゅいてるの?」
アドルフ「ごめん、大丈夫だよ。 それより、ここはお花が少ないね」
ももずきん「うん、 いーっぱいちゅんで行きたいんだけど・・・」
アドルフ「可愛いぜこの舌足らずめ─ にしても、ぽってりして旨そうな唇。 ヤバい。見れば見る程食欲がっ!」
アドルフ「そういえば、あっちにお花畑があったよ! 色とりどりで綺麗だったな!」
ももずきん「ホント?行く!お花しゃん大しゅきなの!」
アドルフ「フッ、ほんっとガキだぜ」
アドルフ「そう言えば、おばあちゃんの家はどっち?」
ももずきん「あそこの道をまっすぐ!」
アドルフ「そっか!気を付けて、迷わないようにね!」
ももずきん「アドルフしゃん、優しいでしゅね。 教えてくれてありがと。バイバ~イ♪」
アドルフ「危ねぇ、よだれが溢れる所だったぜ。 よし、善は急げだ!」

〇森の中の小屋
アドルフ「ここで間違いねぇ よし、あいつになりきるぜ!」
アドルフ「おばあしゃ~ん」
アドルフ「ももずきんでしゅ」
「遅いじゃないか。 あたしのご飯も用意しないし脚も揉まないで、どこほっつき歩いてたんだい? 早く支度しとくれ!」
アドルフ「ちょろいなばあさん  これだから人間は愚かなんだよ」

〇怪しいロッジ
アドルフ「どうも 初めまして」
おばあさん「だ、誰だいお前? イイ─男じゃないか♡」
アドルフ「鍵、開いてたぜ?」
おばあさん「そうだったねぇ もしやアンタ、あたしを求めて?」
アドルフ「よく─分かったな? じゃ、頂くぜ」
おばあさん「ちょっと、激しすぎるよ 待っとくれえええ!」
おばあさん「あ~れ~~♡」
「ハァ、ハァ─」
アドルフ「フ―ッ  やっと飲み込めた 随分太ったばあさんだったな」
アドルフ「うっ、意外と腹が膨れてキツいぜ 息すんのも・・・苦しいっ! これじゃメインディッシュが入らねえ─」
アドルフ「出会った時に食っとけばよかったな 俺様がこんな失敗をするなんて─」
アドルフ「ん?」
アドルフ「でも、ももずきんを捕まえてさえおけば─」
「お腹がペコペコになった時に すぐ食べられましゅね!」
アドルフ「そうそう! だから計画通りばあさんに化けて─」
アドルフ「ってえええ?」
ももずきん「やっぱりいた、アドルフしゃん!」
アドルフ「お前っ!花畑に行ったんじゃ?」
ももずきん「そんな事よりぃ、気づいてる? その茶色くて太ぉい尻尾と、大きなお耳!」
アドルフ「ああっ!満腹になって油断したっ!」
ももずきん「噂で聞きまちたよ? 、人をだます悪~い狼しゃんがいるって。 アドルフしゃん、でしょ♪」
アドルフ「くっ─」
ももずきん「でも、アドルフしゃんは善い狼しゃんだね! もも大しゅき!」
アドルフ「はっ?どこが? 俺はこの通りお前のばあさんを―」
ももずきん「食べてくれた、でちょ?」
アドルフ「だから善い訳なんて─」
ももずきん「あのババア、あたちをこき使ってたの。 それに医者を呼ぶお金が無いからって、あたちを人買いに売るって言った」
ももずきん「だから丁度、殺そうと思ってたんだ!」
アドルフ「それで俺に、 邪魔なばあさんを─喰わせた?」
ももずきん「そうだよ! クソババアを処分してくれてありがとね♪」
アドルフ「な、何なんだ―この小娘!!」
ももずきん「さあて次は―」
アドルフ「!?」
ももずきん「あなた、あたちを食べようとした」
アドルフ「やっやめろ! んぐぅっ─」

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コメント

  • アドルフは狼が人間に化けた姿だから、実はももずきんちゃんも獰猛な獣が化けた後の姿なのでは?というオチを期待して読んでいたけど最後までチコちゃんも真っ青な5歳の女の子のままでした。結論は「食物連鎖の最上位は人間の可愛い女の子」ということですね。

  • 驚きの展開、そしてまさかのラストww
    可愛らしいももずきんちゃんが、お話が進むにつれてどんどんクレイジーな方向に……恐るべき5歳

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