魔王のいる学校

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魔王のいる学校(脚本)

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〇教室
魔田「お前、俺はさぁイチゴ牛乳を持って来い!って言ったよな?」
勇二「すみません。イチゴ牛乳が無かったので お茶じゃ駄目ですか?」
魔田「だから俺はイチゴ牛乳を持って来いつったの! それに牛乳でもなく何でお茶になるんだよ!」
勇二「それはさっき言った通り牛乳が無か・・・」
魔田「今お前、俺に逆らったのか?」
勇二「いいえ!逆らってなんかいません」
魔田「まぁいい、今度やったらテメェ半殺しにされると思えよ」
勇二「わ・・・分かりました。次から気をつけます」
魔田「まぁいい、俺は今機嫌がいい。さっさと失せろ」
勇二「わ、分かりました!」
幼馴染「勇二くんまた虐められたの!何で先生に言わないの!」
友田地「本当だ!今度いじめられてたらあいつを蹴り飛ばしてやる!」
勇二「友田地ありがとう。けど僕はできれば自分で問題を解決したい」
友田地「分かった。だが君が危なかったら助けに来るからな!」
  翌日
魔田「お前、何でイチゴ牛乳買ってくるんだよ!」
勇二「え・・・だって昨日」
魔田「だって?そんな言葉遣いでいいのか〜?」
勇二「すみません!ですが昨日イチゴ牛乳を買って来いと言われたので」
魔田「それは昨日の話だ。今日俺はお茶が飲みたいんだよ!」
勇二「ですが僕が行く前に言ってませんでした」
魔田「うるさい!今俺に口答えしたよな?今日という今日はテメェを殴りまくってやる!」
友田地「止めるんだ!今日はテメェのその根性を叩き直してやる!」
幼馴染「そうよ!もうこれ以上彼の事を虐めないで」
魔田「ちっあいつのことを守る気か!」
魔田「まぁいい、テメェらなんて小指一本で十分だぜ!」
友田地「なにぃ?やれるもんならやってみな!」
魔田「おうやってやるぜ!」
  1分後
幼馴染「友田地くん大丈夫?」
友田地「大丈夫だ・・・だがなんて力だ本当に小指で倒しやがった」
魔田「ふん!あぁースッキリしたまた俺のこと倒しに来いよアハハハハハハハ」

〇高い屋上
魔田「お前ここから飛び降りろよ」
勇二「嫌です。僕がここから飛び降りたら死んじゃいます」
魔田「ふん俺はこんなんじゃ死なないぜ!」
友田地「本当か?今確かめてやるよ!」
勇二「友田地なんであいつを突き落としたんだ?」
友田地「お・・・俺はな・・・なんてことをしてしまったんだ」
魔田「おい!なに俺のことを忘れている!」
友田地「な・・・お前落ちて死んだはずじゃ・・・なかったのか」
魔田「ふん言っただろう、俺はこんなんじゃ死なねえよ」
友田地「あ・・・あいつは・・・バケモンか?」
魔田「ふん!そうだ俺は異世界転生した魔王だ!だが俺は前に惜しくも勇者とやらに倒された」
魔田「だが勇者のいないこの世界で世界征服してやる」
友田地「そんなバカな・・・俺はあんな奴と戦っていたのか」
勇二「ほ・・・本当にお前は魔王なのか?」
魔田「分からないのか?」
魔田「なら分かりやすくしてやるよ!」
友田地「ごめん!俺ちょっと教室に帰るわ」
魔王「ふんこれでどうだ!」
勇二「本当に魔王なんだな!」
魔王「なに嬉しそうにいってるんだ。さっさといつものようにいや、いつも以上に俺を崇めろ」
勇二「嫌だ」
魔王「はぁなんだと!誰に逆らっている、さっさと土下座して詫びろ!」
勇二「うるさい黙っていろ」
魔王「ま・・・まさかお前は勇者!」
勇二「お前、イチゴ牛乳を買って来い!」
魔王「はい!」
魔王「買ってきました」
勇二「なんでお茶なんだよ!俺はイチゴ牛乳って言っただろう!」
魔王「本当にすみません」
魔王「ですがお茶しか無かっ・・・」
勇二「お前反省してないな!」
勇二「今までの分お前に返してやるよ!」

コメント

  • どこにいってっもこんな人っているんですよね、小さい世界でしか強くなれない人。テンポのいいお話しで最後まで一気に読ませて頂きました。

  • いじめられていても平気だったのは、勇者だったからなんですね!
    買い物のやりとりが面白かったです笑
    魔王は勇者には勝てないんだなと納得しました。

  • 本当の勇者は虐められても平気です。だって強いのですから。逆に勇者は虐められるのを楽しんでますね。いじめっ子をいつでも叩きのめすことができるから。

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