爆破オチなんてサイテー!!

飛行少年

読切(脚本)

爆破オチなんてサイテー!!

飛行少年

今すぐ読む

爆破オチなんてサイテー!!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇住宅街の道
モモコ「急がないと、遅刻遅刻」
「やばいやばい、急がないと・・・」
「あっ、」
「イテテテテ・・・」
ツバキ「ん、」
ツバキ「骨董品が割れてる・・・」
ツバキ「アナタのせいよ!!」
モモコ「すっ、スミマセン・・・」
ツバキ「あんま高くなかったからまぁいいわ・・・」
ツバキ「今は急いでるから許すけど、」
ツバキ「次からは気を付けなさいよね!!」
モモコ「って、」
モモコ「何よアナタ!?」
モモコ「大体、アナタも走っていたじゃない!!」
モモコ「ひとの事言えないでしょ!!」
ツバキ「何よその態度?」
ツバキ「腹立つわね、アンタ!!」
ツバキ「石投げてやる!!」
モモコ「(何、今の威力・・・)」
ツバキ「チッ・・・外したか」
モモコ「(逃げよ・・・)」

〇教室
先生「今から転校生を紹介します」
モモコ(転校生かぁ)
モモコ(楽しみだなぁ)
ツバキ「北センチネル高校から来ました」
ツバキ「ツバキです・・・」
ツバキ「皆さんよろしくお願いします」
先生「彼女は元々、この近くの中学に通っていたようなので」
先生「知ってる人はいるかもしれません」
先生「皆さん、仲良くしてあげてください」
モモコ「ん、」
「アーッ!!」
「アンタは今朝の・・・」
先生「二人とも知り合いだったのね」
ツバキ「いや、こんなやつ知りません!!」
モモコ「そうですよ!!」
先生「二人とも、仲がよさそうで安心したわ」
モモコ「(そんなぁ・・・)」

〇学校の廊下
モモコ「ってことがあってさぁ~」
サクラ「モモコちゃんも大変だねぇ」
モモコ「そうなのよぉ~」
モモコ「そういえばさ、」
モモコ「あの”ツバキ”って子はどんな子なの?」
モモコ「中学は同じだったんでしょ」
サクラ「あぁ、ツバキちゃんね」
サクラ「まぁ、なんというか・・・」
サクラ「変な人よ 色々と」
モモコ「色々って、どんなふうに?」
サクラ「例えば・・・」

〇教室
ツバキ「ទ្រឹស្តីបងប្រុសគ្រូបង្រៀនឧទ្ទិសដល់កូន」
サクラ「何してるの?」
ツバキ「シッ!!邪魔しないで!!」
サクラ「・・・」
サクラ「ちょっと位教えてよ」
ツバキ「うるさいわね!!」
ツバキ「ツバかけてやる」
ツバキ「ペッ、ペッ!!」
サクラ「ごっ、ごめん・・・」

〇学校の廊下
モモコ「えぇ・・・」
サクラ「他にもプロのボクサーに喧嘩を売ったり、和菓子屋で羊羹を窃盗したり、異世界に転生して3日で帰ってきたり・・・」
モモコ(意味分かんない・・・)
サクラ「でも根はいい子だと思うの」
モモコ「いい子?あれが?」
サクラ「うん、」
モモコ「ナイナイ!!」
牡丹「あ、ごめんなさ~い」
牡丹「サクラさん、あなたの影が薄すぎて、気付けなかったわ」
サクラ「ス、スミマセン」
牡丹「まぁいいわ」
牡丹「ところでアナタ」
牡丹「この前のテストでも赤点とったらしいじゃない」
サクラ「はっ、はい・・・」
牡丹「このままじゃマズいんじゃない?」
牡丹「勉強教えてあげるから、」
牡丹「放課後、校舎裏に来てね」
サクラ「でも・・・」
牡丹「いけるでしょ!!」
サクラ「ハ、ハイ・・・」
牡丹「じゃあ」
モモコ「大丈夫、先生に言った方が良くない?」
サクラ「言ってもどうせ信じて貰えないよ」
サクラ「だってあの”牡丹”さんよ・・・」
サクラ「成績優秀で運動神経抜群、人当たりも良くて先生たちからの好感度は高い」
サクラ「オマケに手から”カンブリア生物”を出せるなんてユニークな特技だって持ってるし」
サクラ「それに比べて私は・・・」
モモコ「いいからいいから、ゴメンゴメン!!」
モモコ「でも愚痴や相談には乗るからね」
サクラ「ありがとう。モモコちゃんは優しいなぁ」
サクラ「でも大丈夫!! 気持ちだけでも十分だよ」
モモコ(・・・)

〇教室の外
  ──放課後
モモコ(心配になってサクラの後を付けてきたけど・・・)
モモコ(大丈夫かな?)
モモコ(ちょっと覗いてみよう・・・)

〇体育館の裏
牡丹「じゃじゃ~ん」
牡丹「これなーんだ?」
サクラ「ハルキゲニア・フォルティス」
牡丹「ブッブー!!」
牡丹「正解は、ハルキゲニア・スパルサでした~」
牡丹「どっちも同じハルキゲニアだけどっ!!」
牡丹「ハルキゲニア・フォルティスは頭部が大きいのよッ!!」
「そんなこともわかんねぇのかよ!!」
サクラ(普通分かんないよ・・・)
「やっぱコイツバカだぜ!!」
牡丹「そんなサクラさんにはお仕置があります」
牡丹「それは・・・」
牡丹「このアノマロカリスでぶっ叩かれることだよッ!!」
サクラ「ひぃぃ・・・」
「アノマロカリスでぶっ叩くなんて、さすがは姉貴!!」
「私たちに出来ないことを平然とやってのける」
「そこにシビれる!あこがれるゥ!」
サクラ「うぅ・・・」

〇教室の外
モモコ(どうしよう・・・)
モモコ(サクラちゃん、アノマロカリスで殴られてるよ・・・)
モモコ(証拠を撮って先生か警察に報告しなきゃ)
「何してるの?」
モモコ「!?」
ツバキ「こんな所でヒソヒソとして」
モモコ「アナタには関係ないでしょ!!」
ツバキ「サクラ、助けなくていいの?」
モモコ「なんで分かったの?」
ツバキ「・・・」
「ん、誰かいるの?」
牡丹「もしかして、見てた?」
モモコ「あっ・・・」
ツバキ「見てたよ」
牡丹「そう・・・ならアナタ達2人共、粛清させてもらうわ」
ツバキ「アンタは下がってて!!」
モモコ「はっ、はぁ・・・」
牡丹「行きなさい!!あなた達!!」
牡丹の子分たち「ウォォォォ!!!!」
牡丹の子分たち「うぁぁぁぁ・・・」
牡丹「中々やるようね、アナタ」
牡丹「でも、私の前ではアナタもあそこのサクラと同じよ」
牡丹「桜はね、華麗に舞うけど直ぐに散っちゃうの」
牡丹「今、この場で、貴女を散らしてあげるわ」
牡丹「喰らいなさい!!」
ツバキ「アルティメットパーンチ!!!!」
牡丹「くっ、何で・・・」
ツバキ「さっさとこんなつまんない事はやめなさい!!」
ツバキ「後、」
ツバキ「アンタは弱いよ」
ツバキ「その弱さを直してくるだね・・・」
ツバキ「まぁ」
ツバキ「私が言えた事じゃ無いけどさぁ・・・」
牡丹「チッ、」
モモコ「──ごめん」
ツバキ「ん?」
モモコ「私、あんたの事を誤解していたみたい」
モモコ「アンタはただただ、変な人かと思ってたけど」
モモコ「意外といい人だったんだね!!」
ツバキ「勘違いしないでよ!!」
ツバキ「私はただ、腹が立ったからアイツらを殴っただけよ!!」
モモコ「ホントに〜?」
モモコ「照れてるだけじゃ無いの?」
ツバキ「照れてなんか・・・ないよ」
モモコ「──フッ」
「ハハハハハッ・・・」
モモコ「──どうして隕石が?」
モモコ「ん?」
モモコ「コレ、アンタが今朝、投げた石じゃ無い?」
ツバキ「あっ・・・ごめん」
モモコ「さっきの言葉、取り消すわ!!」
モモコ「アンタはただただ変な人よ!!」
ツバキ(そんなぁ)
ツバキ「爆破オチなんてサイテー!!」
サクラ「the endってね!!」

コメント

  • ツバキちゃんの1日の行動をずっと見てみたい。ちゃんと学校に来ていること自体奇跡みたいなユニークな子だな。と思ったら、他の子もみんな少しずつアレな感じだった。手からカンブリア生物って・・。これは爆破オチでもないと収拾がつかないですね・・・

  • 人は見かけによりませんし、ファーストインプレッションでも判断はできませんよね。
    話してみて、時には殴り合って、分かり合えるのが青春かもしれませんね笑

成分キーワード

ページTOPへ