彼女の裏の顔

神谷りくと

僕の彼女(脚本)

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〇銀座
  ようやく同窓会はお開きとなった
  あれから約1時間、瑛太は俺の彼女について質問攻め
  少し疲れたが友人との会話は楽しかった
瑛太「久しぶりに話せてよかったよ」
律「また時間できたら飲みに行こうな」
瑛太「そうだな」
瑛太「それじゃあこのあとも頑張って」
律「え?何を?」
瑛太「由利と飲みに行くことだよ」
律「あ・・・」
律「そのことか」
律「まぁどうとでもなるだろ」
由利「律く〜ん」
律「呼ばれたから行ってくる」
瑛太「じゃあ次会うとき由利とどうなったか話せよ」
律「なんかお前すごく性格悪く見える」
律「もしかして酔ってるのか?」
瑛太「そんな酔ってないよ」
瑛太「俺もあいつには色々やられたから鬱憤溜まってんの」
律「そういうことか」
律「じゃあちょっくら痛い目に合わせてくる」
瑛太「おう!」
瑛太「じゃあまたな〜」

〇シックなバー
  俺は由利に連れられ、お洒落なバーに入った
由利「律くんはさ今、彼女とかいるの?」
律「いるけど」
由利「へ〜」
由利「彼女がいるのに私についてきてくれたんだ」
由利「それじゃあ今日はいつまで一緒にいてくれる?」
律「すぐに帰るけど?」
由利「え?なんで?」
律「俺は少しだけしか行かないって言ったし」
律「それに俺は彼女を裏切る気なんてさらさらない」
律「これだけはハッキリ言っておく」
律「それで俺と何を話したいの?」
由利「えっと」
律「あと俺は過去のことを許すつもりはないから」
律「これを前提として話してね?」
由利「──っ!」
由利「・・・やっぱり今日はもう帰ろうか」
律「いいの?」
律「じゃあお会計は俺がしておくから先に店で出て待っててよ」
律「駅ぐらいまでだったら送るし」
由利「うん・・・」
  由利は俺に言われた通り先に店から出ていった
  俺は近くにいたバーテンダーに声をかけ会計を済まし由利に続いて店から出た

〇飲み屋街
  店から出ると由利はもうその場にはいなかった
  おそらく1人で駅へ向かったんだろう
  俺のことを口説こうとして大失敗で終わったのだから当然だろう
律(いい気味だ)
  俺は昔の仕返しができ、清々しい気分で家への帰路についた
  このあと由利の身に起きようとしていることを知る由もなく

〇通学路
由利「あ~もう!」
由利「ムカつく!!」
由利「何よあいつ!」
由利「私に恥をかかせるなんて!!」
由利「律のくせに生意気な!」
由利「あ、そうだ!」
由利「ネットに律の写真をあげて悪い印象になるように色々書こう!」
由利「フォロワーも多いし鍵垢にしてないから簡単に拡散されるだろうし」
由利「それじゃあ──」
由利(え?なに?)
由利(え?)
由利(どうして血が?)
由利(なんで?どうして?)
由利(痛い)
由利(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)
「こんばんは!」
「由利さん!」
由利「あなた・・・誰?」
  そこには私を刺したであろう血の付いたナイフを持っていた女がいた
未来「あ、自己紹介がまだでしたね」
未来「律先輩の彼女の未来と申します」
由利「律の彼女・・・?」
由利「なんであなたが私のことを・・・?」
由利「いやそれより・・・」
由利「早く救急車を」
未来「え?嫌ですよ?」
由利「なんで・・・?」
未来「だってあなた」
未来「律先輩に迷惑かけようとしてたじゃないですか?」
未来「そういう人たちは始末するって決めてるんです!」
由利「え・・・?」
由利「お願い早く救急車を・・・」
未来「だから嫌ですって」
由利(あぁ)
由利(もう意識が・・・・・・)

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