エピソード4(脚本)
〇おしゃれな居間
それから──
スティーブの態度はさらに辛いものになった
スティーブ「お前泣く時も声出ねぇんだな!」
マリーナ「スティーブ!今帰ったわよ~」
スティーブ「やべ!!ママ〜!おかえり──」
少女(早く、部屋に帰らないと。 マリーナに叱られる)
マリーナは自分の部屋以外に私がいると怒る。
彼女曰く、誰の目にも触れさせたくないかららしい
私は物音を立てないように急いで部屋に戻った
〇城の客室
マリーナ「ただいま~!私の可愛いお人形さん♡」
少女「おか・・・おかえり・・・・・・なさい」
マリーナ「私、前にも貴方に言ったわよね?ハッキリと話しなさいと」
マリーナ「それに、この部屋から出ることも禁止したはずなんだけど──」
マリーナ「この長ーい白い毛は何かしら?」
少女「えと・・・そ──」
マリーナ「なによ言い訳?!見苦しいわ!!!」
マリーナ「なぜ私を困らせるの!!」
マリーナ「どうして私の言うことを守れないの!?」
少女「ご、、ごめな、、さ・・・」
マリーナ「うるさいわ!!!声が出ないのならもう二度と出さないで!!気持ち悪いのよ!」
「もういや。興醒めよ 外に出てくるわ」
元からマリーナは、お優しい人間ではなかった。ヒステリックを起こし私をよく叱った。でも、それで済むなら本望だった
あの、売れ残りさんのようになるくらいなら
〇城の客室
あの日から、マリーナの態度は辛いものになった
マリーナ「私を怒らせて楽しいの? 何様のつもりよ!!」
少女「──・・・」
マリーナ「あっははは!! 可哀想に、声も出なくなってしまったのね」
マリーナ「水分の無駄よ。泣くのは辞めてちょうだい」
少女「──」
マリーナ「ふんっ知らないわ」
スティーブ「おい、お前!」
少女「・・・?」
スティーブ「これ、やるよ」
少女「・・・」
スティーブ「可哀想だなんて思ってねぇからな!!」
スティーブ「ただ・・・」
スティーブ「ママの代わりに謝りたいんだ」
スティーブ「またな!!!」
スティーブは悪い子ではない。
ただ、素直になれないだけなんだろう