歪な心

シェリア・ハーレー

エピソード1(脚本)

歪な心

シェリア・ハーレー

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〇けもの道
少女「はあ、はあ・・・ 早く・・・もっと早く逃げなきゃ!!」
少女「うわぁ!!」
  ズシャッ──
  少女は逃げていた。
  自分を育ててくれたあの屋敷から
少女「だれか── 助けて・・・」
人形商人「ふむ。美しい子だな」
少女「おじさん・・・だあれ?」
人形商人「私は人形(ドール)商人だ。 人形のことは知っているだろう?」
  この世界で人形の存在は闇に関わっている
  人間は皆知っているような存在
  
  見ることを目的とされた奴隷の1種だ
人形商人「少なくとも、衣食住だけは保証するよ。 私と一緒に来ないかい?」
  少女は、もうどうでも良かった──
  生にすら興味もなく生ける死体と呼ばれる自分を変えたいとも思わない。
少女「いく──」
  生きず死なず
  少女はただ、安堵を求めていた

〇後宮の一室
人形商人「今日からここがお前の部屋だ」
少女「あっ── コクリ」
女児人形「パパ!おかえりなさい!! この子はだぁれ?」
少女「ぱぱ・・・?」
人形商人「ああ。ここでは私のことは父と呼ぶように躾をしている。そのようなみすぼらしい格好では質が下がる。着替えさせてやれ」
女児人形「はぁいぱぱ!」
女児人形「こっちだよ!早く来て〜!」

〇西洋風のバスルーム
女児人形「うーんどんな服がいいかなぁ。あなた可愛いから迷っちゃうね!」
少女「あ・・・ 手間をかけさせて、ごめんなさい」
女児人形「いいのよ!この屋敷でいちばんオシャレさんは私だから。ぱぱも私を信用してあなたを任せてくれたのかなぁ〜!」
女児人形「ほらこれ着て!」
少女「これ── とってもかわいいね」
女児人形「でしょ〜!あなたに似合うと思ってた!」
女児人形「早くぱぱに見せに行こう!」

〇後宮の一室
人形商人「着替えられたのか」
女児人形「ぱぱ見て!素敵じゃない?この子可愛いわ!!」
少女「どうですか・・・? ぱぱ」
人形商人「似合っているよ」

次のエピソード:エピソード2

コメント

  • まだまだ謎の部分が多いのですごく続きが気になります。
    一体どんな状況から逃げたのだろう、そして拾ったおじさんの正体はなんなのでしょうか…。

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