エピソード1(脚本)
〇寂れた村
オギャアーーー! オギャアーーー!
うるさいぞ!口を抑えろ!
誰かが気づく前に早く・・・・・・!!︎
〇けもの道
レバ「・・・・・・」
レバ「・・・・・・」
ゲーラス「戻ったか」
レバ「・・・父上」
レバ「狩人の侵攻はもうすぐそこまで迫っているようです」
レバ「やはり住処を移すべきです」
ゲーラス「お前ならそう言うと思っていたよ」
ゲーラス「だがな、レバ。 周りを見てみろ。狸も兎も、そう強くない。私たちが移動してしまえば、人から森を護る者がいないだろう」
ゲーラス「故郷を捨てて自分達だけいい思いをすることはできん・・・」
レバ「・・・わかりました」
レバ「私も元は人の子です。 私がどうにかしますよ」
ゲーラス「・・・」
ゲーラス「人の子か・・・」
〇森の中の沼
ミスラ「おかえりレバ! 調子はどうだい」
レバ「おぉなんだ、今日はやけにご機嫌だな」
ミスラ「実は面白いもんを見つけてな、お前には特別に見せてやろう」
レバ「???」
ミスラ「なんでも「ムスビ」という食いもんらしい。 俺の口にはどうも合わなかったが、お前なら食えるだろうと思って頂戴してきたのだ」
レバ「これ、人の村から取ってきたのか」
ミスラ「・・・うみゅ」
レバ「・・・・・・呆れたやつだ」
ミスラ「取ってきたもんはしょうがないだろう まぁ試しにひとつ食ってみろ」
レバ「毒でも入ってたらどうする!」
ミスラ「人間しか食わねぇもんに毒なんか入らないよ。いいから食えって」
レバ「もぐもぐ・・・」
レバ「!!」
レバ「う、うまい!!」
ミスラ「気に入ったならまた持ってきてやるよ」
レバ「・・・・・・💢」