おまけ(脚本)
〇豪華なリビングダイニング
これは、とある休日の森岡家・・・。
森岡 記也「あ、やべっ!」
森岡 亜花梨「記也お兄ちゃん、そっち!」
弟妹が仲良くゲームをしていた。
森岡 涼恵「二人とも、ほどほどにね」
森岡 涼恵「お茶、置いておくから」
森岡 記也「サンキュー、スズ姉!」
森岡 亜花梨「お姉ちゃん、代わりにやって!」
森岡 涼恵「え?」
森岡 涼恵「まぁ、いいけど・・・」
森岡 記也「スズ姉、相変わらず表情変わんねぇな・・・」
森岡 涼恵「慣れちゃってるからね」
森岡 亜花梨「でも、あの無表情の時に比べたら変わったよ!」
森岡 記也「まぁ、みんな分かるようになっていたもんな」
そう言われてしまうのも仕方のないことだ。
私はかつて「無痛病」と「失感情症」という診断を下されていたことがある。
失感情症、というと感情がないように思えるだろうが、そうではない。
感情が「自分では分からない」状態のことを言うのだ。
森岡 記也「それにしても、スズ姉は強いからな・・・」
森岡 涼恵「手加減はするって」
森岡 涼恵「・・・多分」
森岡 亜花梨「それ、手加減する気ないやつじゃん・・・」
森岡 涼恵「大丈夫、記也は男の子だから」
森岡 記也「ひでぇ!」
森岡 涼恵「フフッ」
森岡 恵漣「おや、楽しそうですね」
森岡 記也「兄さん!」
森岡 記也「聞いてくれよ!すず姉が・・・!!」
記也が兄さんに助けを求める。
森岡 恵漣「おや、そうだったんですね」
森岡 恵漣「では、涼恵は兄さんと対戦しましょうか」
森岡 涼恵「うん、私は構わないよ」
・・・これが、森岡家の日常だ。