怪異事件 八蔵学園

星奈

第4話「テケテケの事」(脚本)

怪異事件 八蔵学園

星奈

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〇病室
海口 紗江「テケテケ・・・?」
闇華「ああ、それはな」
春風 春奈「あ、私に取り憑いてた奴だ!」
「ええええええええええええええええええええ!!!!!」
春風 春奈「あれ、そこまでおどろく?」
闇華「そうに決まってんだろうがぁ!!」
海口 紗江「ちょっ!どゆこと!?」
春風 春奈「あ、うん。えっとー」
星募 美穂「ちょっとまっったぁぁぁ!!!」
春風 春奈「あ、そういえばあの時美穂ちゃんもいたんだっけ」
海口 紗江「だれ!?」
春風 春奈「あ、ええと」
星募 美穂「あ、おどろかせちゃいました? ごめんなさい!」
海口 紗江「い、いやまぁいいんだけど」
星募 美穂「そ、そうですか?」
星募 美穂「あ、わたしは星募美穂です。 春ちゃんの幼馴染です」
海口 紗江「そ、そうですか」
海口 紗江「あ、タメでいいよ」
星募 美穂「あ、うん」
海口 紗江「で、あの時美穂ちゃんもいたって?」
春風 春奈「あ、テケテケが出てきたときだよ」
星募 美穂「そそ。だから、わたしも話すよ」
春風 春奈「じゃぁ、あらためて・・・」
闇華「あ、わたしら情報言ったし遊んでくるわー!」
「ええええ!!!!!」
春風 春奈「どこいくのー!?」
闇華「散歩ー!」
海口 紗江「いや散歩かーい!」

〇通学路
春奈「じゃあ、最初はわたしが話すね」
幼い春奈「でさぁ」
幼い春奈「私見ちゃったの!」
幼い美穂「ええ?何を」
幼い春奈「あのさ、B先生が、職員室でブラックコーヒー飲んでて、ぶはぁってやってた」
幼い美穂「やっば」
  テケテケ・・・
  その時、誰もいない道に不気味な音が響いたの
幼い美穂「ね、ねぇ・・・あれ・・・な、なに・・・?」
幼い春奈「え・・・?」
テケテケ「・・・」
「ひっ!!」
  テケテケ・・・
  あの時はわたしのナカにいる、ナニカには気づいてたんだけど、テケテケは知らなかったの。
幼い春奈「お、お姉ちゃん、あ、足・・・ないよ・・・?」
  テケテケ・・・
幼い美穂「ヒィッ!や、やめて・・・」
幼い春奈「み、美穂ちゃん!!」
幼い春奈「うっ・・・」
  けっこう強い頭痛がきてね。
  あいつが出てくるって、分かったの。
  あいつが出てくる時は頭痛がするから···
幼い春奈(あ、あいつが・・・出てきちゃうっ・・・! ど、どうすれば・・・)
  テケテケテケテケっ!!
幼い春奈「いやぁぁぁ!!」
  多分あの時、あいつが出てきたんだろうね。
  わたしに危険を感じると、出てくるの、あいつは。
テケテケ「!?」
  テケテケもびっくりしたのか、逃げてったよ。
  その後は多分、誰もいない場所でわたしのナカに戻ったんだろうね。
幼い美穂「んん・・・」
幼い美穂「え?」
幼い春奈「うん?どしたの」
幼い美穂「へ?え、えーと・・・なにもないよ」
幼い春奈「そぉ?」
  戻った時は、記憶がなくって···後から美穂ちゃんから聞いたの。
幼い春奈「?ほら、帰ろ?」
幼い美穂「え、あ、うん···」
  美穂ちゃんもおどろいてたよ

〇通学路
美穂「じゃ、次はわたしだね」
  最初のところは、春ちゃんと一緒になるんだけど···
幼い美穂「ヒィッ!や、やめて・・・」
  このときに、意識が遠のいていくのを感じたんだけど、なんとかね・・・
  あいつが出てきたときは、わたしは薄目で見てて・・・
  なんかのモヤモヤ?がテケテケをおおって・・・
テケテケ「!?」
  テケテケが逃げてった時はびっくりして・・・
  春ちゃん、もとに戻ったかと思ったら記憶がなくなってるんだもん。
  帰った後はモヤモヤの事とか春ちゃんに話したかな・・・
  このぐらい。わたしが覚えてたのは

〇病室
星募 美穂「と、」
春風 春奈「いう」
「ことで!」
海口 紗江「あのさ、あいつって?」
春風 春奈「あぁ···それに関しては私もよく分かってないの」
海口 紗江「そうなんだ···」
星募 美穂「ね、分かりやすいように紙に書こ」
春風 春奈「あ、それいいかも」
春風 春奈「でも紙は?」
海口 紗江「それなら私ノート持ってるよ」
春風 春奈「それじゃ書こう」

〇木調
春奈「ええと・・・」
  テケテケ
  テケテケとは、下半身がない妖怪の事である
  なぜ、下半身がないのか。
  それには、悲しい死因があるのだ
紗江「へぁ!? テケテケって生きてたの!?」
美穂「生前ね」
春奈「はいそこ静かに!」
「はーい」
  『ある、女子高生の話をいたしましょう』
  『その日は、とてもとても寒い日でした。
  女子高生の女の子・・・ここではAちゃんとしましょう』
  『Aちゃんはその日見たいテレビでもあったのか、急いでいました。
  でも、踏み切りが降りていました』
  『でも、このままだと遅れてしまう。
  Aちゃんは踏み切りが上がっていないのにも関わらず、踏み切りをくぐりました』
  『ですが、線路の間に足がはさまってしまい、電車にひかれてしまいました。』
  『上半身と下半身が切断されてしまい、
  その日からテケテケは自分の下半身を探すため、人々を襲っているのだという・・・』

〇病室
春風 春奈「まぁ、こんな感じかな?」
星募 美穂「そだね~」
星募 美穂「えっ!?」
春風 春奈「うん?どしたの・・・」
春風 春奈「ってええ!?」
「ね、寝てるーっ!!」
春風 春奈「まっって!?もしかして、目開けたまま寝てたの!?」
星募 美穂「あー・・・まぁ、もう私は帰るね・・・」
春風 春奈「あ、うん、わかった」
小庵 由美「おーい!受付で退院届け出してきたでー!」
春風 春奈「はぁぁぁぁぁ!?」
小庵 由美「退院していい─」
海口 紗江「退院していいって!」
小庵 由美「セリフ取られた・・・」
春風 春奈「うわ起きたの!?」
海口 紗江「まぁ、早く行こー」
海口 紗江「ほら、由美ちゃんも悪かったよ」
小庵 由美「うん・・・」
春風 春奈「えええええ・・・」

次のエピソード:第5話「始めての戦い」

コメント

  • てけてけ!
    私が子どもの時にもいました。なくなった半身はまだ見つかっていないのでしょうか……?

    『あいつ』も気になります。わくわく😆

  • テケテケの話が挿入されてて面白かったです。
    『調べたこと』と『自分で考えたこと』
    両方使うとお話が面白くなる、とある雑誌の編集者さんが言ってました。
    次も楽しみにしてます。

  • 更新お疲れ様!
    春奈に取り憑いてる「あいつ」がなんなのか気になります。幼なじみも出てきて賑やかだね😳
    春奈の人格たちの活躍があまり見られなかったけど、これから活躍するのかな?
    続きも楽しみにしています。

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