厨二病家族

ぐらっぱ

厨二病的ファミリー(脚本)

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〇教室
まほ「わたしのかぞく」
まほ「2ねん1くみ やみた まほ」
まほ「わたしのかぞくは──」
まほ「⋯⋯」
まほ「びょうき、です」

〇綺麗な一戸建て
  うちのあさは
  あにのこえからはじまり
「うおおぉぉぉぉ!!」

〇簡素な一人部屋
父「ゆういち、どうした!?」
兄「俺の⋯⋯」
兄「右手の封印が疼く⋯⋯! これは何かの予兆!!」
父「なんだって!?」
兄「封じられし魔王が 蘇ってしまうかもしれない!!」
父「⋯⋯!?」
兄「このままでは世界が⋯⋯」
父「その右手の疼き、父が止めてみせる 再度封印の儀を行おう」
兄「そんな事ができるのか?」
父「任せろ、父はかって封印マスターの 弟子の隣の家の息子の友人だった 封印のやり方は分かるさ、多分」
兄「すまない 恩に着る⋯⋯」
父「封☆印!!」
父「封印し直したぞ」
兄「ありがとう、父」
父「それじゃあ着替えてキッチンに行こう 母さんが朝食を作ってる 今日は朝から焼肉だぞ」
兄「焼肉! きっとドラゴンのステーキだ」
父「あ、あぁ⋯⋯」
兄「ドラゴンの肉もいいけど 今度は伝説の魔鶏も食べてみたいな」
父「いつか食べられるといいな」
兄「そうそう もっと色々試したい事があるんだ 勇者として出来る事増やしたくて」
父「頑張ってるんだな」
兄「あっ、そうだ 今度、父さんのノートを見せてよ ずっと封印していた物なんでしょ」
父「そ、そうだな そのうち、な⋯⋯」
兄「楽しみだなぁ すごくワクワクするよ」
父「ははは まずは着替えてから下に降りようか」

〇一階の廊下
兄「そうそう今度──」
僕「⋯⋯」
僕「今日は魔王封印で済んだか⋯⋯」

〇おしゃれなリビングダイニング
母「今日は朝からドラゴンステーキよぉ! 活きがいいの仕入れてきたからね」
兄「やったー!」
父「母さんの料理は世界一だなぁ」
母「冷めないうちに食べるのよ」
「⋯⋯」
僕「今度はスーパーで大安売りだった肉が ドラゴンになるなんて⋯⋯」
まほ「さめちゃうよ、たべないの?」
僕「普通の暮らしに戻りたい⋯⋯」
まほ「しかたないよ びょうきなんだもん」
僕「そうだね」
まほ「ちゅーにびょう、なんでしょ?」
僕「そう、厨二病⋯⋯」
僕「いや 厨二病ってこんな事になる、のか?」
まほ「とーさんいってたねぇ」
僕「そういえば⋯⋯」

〇黒

〇本屋
  少し昔、あるところに
  ちょっと妄想気味な少年がいました
  彼は自分で考えたカッコいい必殺技や
  設定等をノートに書き綴っていました
  それは後に黒歴史ノートと呼ばれ
  封印せざるを得ない代物でしたが
  当時はそんな事何も気にせず
  色々な設定を書き綴っていました

〇綺麗な会議室
  そんな彼もいつしか大人になり
  社会に出て働くようになりました
  かって自分が書き綴っていた
  一冊のノートの存在の事なんて
  すっかり忘れて
  いえ、むしろ記憶を消し去ろうと
  したのかもしれません
  そのとんでもなく恥ずかしい設定は
  改めて見ると悶絶しそうになるからです
  当時はそれがカッコいいと思っていて
  後になって振り返ると恥ずかしい物
  それは厨二病と呼ばれる現象の一つ
  それを乗り越えて
  大人になっていくのです
  ※個人差はあります

〇商店街の飲食店
  そんな彼が
  恋をして

〇田舎の教会
  結婚をしました
  その相手の女性も

〇ハート
  実は
  ちょっぴり妄想力が他の人よりも
  強いタイプの女性なのでした
  色々な夢小説をノートに書いてましたが
  あまりに恥ずかしい内容の為
  大人になった後は封印してました
  類は友を呼ぶものです
  尚、ノートは押し入れの奥に隠していて
  もしうっかりそれを探そうとすると
  彼女の怒りが恐ろしいので危険です

〇田舎の病院の病室
  そんな2人の間に子供ができ
  その男の子は元気に育ちました

〇明るいリビング
  息子はすくすくと成長し
  大きくなりました

〇簡素な一人部屋
  しかし
  その2人の遺伝子を受け継いだ彼も
  ある日ノートに
  『ぼくのかんがえたさいきょうわざ』
  を書くようになりました
  そう
  息子も厨二病を発症させていたのです

〇海辺
  その事に気付いた父は
  星に願いました
  流れ星流れ星、願いを叶えておくれ
  このままじゃ息子も
  大人になって黒歴史ノートを見て
  悶絶してしまうかもしれない
  なんとか息子を守りたい
  彼が傷付かない方法はないか
  その強い想いに流れ星が答えたのか

〇魔法陣2
  魔王が封じられし右手が疼く!
  封印が解けてしまう
  いつものように黒歴史ノートを
  息子が書き綴っていると
魔王「Hi nice to meet you I am the devil」
  本当に魔王が現れました
魔王「How are you?」

〇雷
  幸いその時は母が魔王を追い出し
魔王「Oh my god I'll be back」
  なんとか世界の平和を守りましたが

〇古い本
  その後も
  伝説の聖剣が突如と現れたり
  モンスターのようなものが現れたり
  色々とおかしな事が起きました

〇病院の診察室
  このままではいけない
  そう思った両親は
  病院へ連れていく事にしました
医者「This is ⋯⋯」
医者「Chuunibyou!」
  なんかよく分かりませんが
  厨二病が悪化したのは確かでした

〇大樹の下
  全てのおかしな現象は
  息子が厨二病のせい
  息子を厨二病から守れなかった
  両親二人とも妄想力が強すぎたせいで
  息子に遺伝されてしまったのか
  スーパーの特売日で安売りのお肉が
  無事ゲットできるか
  等々
  色々悩みすぎて
  8時間しか眠れない両親
  大変悲しい出来事ですが当の本人は
  全く悲しい素振りを見せず
  明るく振る舞っていました
  それに厨二病の妄想が本当に起きるなら
  それは事実という事になる
  なんでこんな妄想を書き綴っていたのか
  と、悩む事はありません
  それに悩んだとしても
  傷付かないように
  家族でフォローしたらよいのです
  そうだ我々は家族なんだ

〇空
  厨二病は大人になれば治るはず
  その日まで
  共に支え合い
  厨二病を受け入れて明るく生きていこう
  家族はそう誓ったのでした

〇本棚のある部屋
父「というわけだ」
僕「わけわかんねーよ!!」
父「つまり、な」
父「我が家は厨二病を楽しめる家って事だ お前達が発症しても大丈夫だからな」
僕「はぁ!?」
父「なぁに 大人になれば落ち着く 心配するな」
僕「なんだよそれ⋯⋯」
僕「ぼくは厨二病になんかならないぞ」
まほ「⋯⋯」
まほ「そういってたのに」

〇黒

〇おしゃれなリビングダイニング
母「あら、センジ 朝ご飯残すの?」
僕「もうお腹いっぱい 遅刻しそうなんで行くね」
母「行ってらっしゃい」
僕「⋯⋯」
僕「出でよ! 我が愛馬みすとるてん 雷より速く我を運べ」
ウマ「ヒン」
僕「いざ行かん! 我らが戦場へ」
まほ「⋯⋯」
魔王「Hi I'm hungry」
母「コラ! 息子が残したご飯をつまみ食いしない!」
魔王「HAHAHA!」
母「悪さをするなら 食材にするわよ!」
  これがわがやのにちじょうです
  わたしはびょうきにならないよう
  きをつけていきていきます
  そして──

〇黒

〇開けた交差点
僕「おっはよー」
僕の友人「お、おはよ⋯⋯」
僕「なぁ、聞いてくれよケンジぃ 今日もにーちゃんが厨二病でさぁ──」
僕の友人「⋯⋯お前は厨二病とかに なっていないの?」
僕「ぼくは違うよー」
ウマ「ヒンヒン」
僕の友人「えっと⋯⋯ このウマは?」
僕「使い魔だよ」
僕の友人「え?」
僕「だってぼくは姫を守る従者だからね」
僕の友人「⋯⋯はい?」
僕「姫には僕(しもべ)って 呼ばれてるかな」
僕の友人「⋯⋯」
僕「おっと、遅刻しそうだ 早く行こうぜ 走れ、愛馬みすとるてん!」
僕の友人「⋯⋯」
僕の友人「あいつも厨二病だな⋯⋯」

〇空

〇空

〇田舎の学校
「姫ー!」
まほ「僕(しもべ)おそいー」
僕「ごめんごめん 愛馬が速度違反で捕まっちゃって」
まほ「えー!?」
僕「でも大丈夫 別の使い魔を呼ぶから」
僕「出でよ⋯⋯!!」
使い魔?「ウホ?」
まほ「⋯⋯のりものなの?」
僕「あ、あれ? おかしいな⋯⋯」
まほ「もー!! 僕(しもべ)しっかりしてよぉ」
僕「姫まって 今なんとかするからー」

〇神殿の門
  わたしはちゅうにびょうじゃないけど
  おひめさまなのです
  せんじにーちゃんが
  僕(しもべ)になってくれました
  おひめさまは僕(しもべ)がひつよう
  と、にーちゃんがいっていたからです
  わたしにはまだよくわからないけど
  にーちゃんがうれしそうなので
  わたしはしあわせです
  ちょっぴりほかとちがうけれど
  うちはこんなかぞくです
  びょうきにまけないよう
  これからもがんばります

〇黒

〇綺麗な一戸建て
「うおおおおおお!! 今度はこめかみの封印が解かれる!」
「今日は大王イカの踊り食いよ」
「僕(しもべ) がっこうまでおくってー」
「出でよ⋯⋯!! 我が使い魔ジャイアントバード」
「封印なら父に任せろー 多分これは⋯⋯」
魔王「Oh ⋯⋯」
魔王「ミンナ チュウニビョウニ ナットルヤナイカイ」

〇黒
  あしたはどんなふういんが
  とけそうになるか
  とてもたのしみです

〇教室
まほ「──おしまいっ」

コメント

  • 長男の厨二病を生温かく見守る家族と思いきや……次男も、そしてまほちゃんまでもですか……。次男のキャラクタープロフィールの「僕」、主人公と思いきや、そういう意味でしたか!

  • 厨二に厨二を重ねていくスタイル、いいですねェ!😂全員発症済みなのでどこまでも収集つかなくなっていきそうなのがワクワクします 笑
    閃二はマトモだと信じてたのに…兄よりマズそう🤣
    しれっと混じってくる魔王がいい味出してますね😂
    何でもアリの世界なので話も広げやすそう
    これが最優秀になったら、20人でいかに痛い設定考えられるか大会になりそうで個人的にめっちゃやってみたいです😂😂

  • 僕と書いて「しもべ」……なるほど!
    主人公ポジかと思いきや、意表を突かれました(笑)
    自分も子供の頃はマンガやアニメの影響を受けて育ちましたから彼らの気持ち察します☺️
    自分の場合…拳に包帯くしゃくしゃに巻きつけて「しゅら!せんぷうけん!」とか「れっぱ!ふうじんけん!」など叫んで暴れてましたね😅
    反動で体ぶつけたら「はひょー、はひょー、アバラがあ〜!」とかも言ってました!足の小指なのに🤣

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