マジカルクッキング!

ほのくろ

精霊さんとの出会い(脚本)

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〇おしゃれなキッチン
工藤 美崎「~♪」
  私は『工藤 美崎(くどう みさき)』。
  普通の女性。
  今日は休日だから、お家でお料理!
  私の好きなカレーを作るんだ♪
工藤 美崎「うん、いい感じ!後はカレールーを・・・ あれ?」
  そこにあったのは、いつも使っている
  カレールーではなく、『マジカル
  カレールー』というカレールーだった。
工藤 美崎「うーん・・・まあいっか!」
  私は気にせずマジカルカレールーを
  一欠片鍋に入れた。
工藤 美崎「ちょっと匂いは刺激的だけど・・・ 味はそんなに変わらないよね?」
  私はカレーを混ぜながら煮込んだ。
  数分後、美味しそうなカレーができた。
工藤 美崎「わぁ、美味しそう!」
  私はご飯を盛ったお皿にカレールーを
  かけた。
  ・・・まさかこのカレーが原因で
  あんな壮大なことになるなんて、
  この時の私は思ってもいなかった。

〇おしゃれなリビングダイニング
工藤 美崎「う~ん、良い香り・・・早く食べたい!」
  カレーのお皿を持ってリビングに来た。
  さっさと準備して私も席に着く。
工藤 美崎「水も用意して・・・いただきま~す!」
  スプーンですくってパクリと一口。
  すると・・・
工藤 美崎「か、辛い!!何これ!?」
  舌が痛くなる程の猛烈な辛さ。
  たまらず水を飲むがそれでも辛い。
  確かにルーの種類は違ったから味が
  少し変わるのは承知の上で食べたけど、
  流石にこの辛さは予想外だった。
工藤 美崎「水もう一回入れに行かなきゃ・・・」

〇おしゃれなキッチン
工藤 美崎「う~舌がヒリヒリする・・・」
  水を入れようとコップに手を伸ばした
  その時・・・
工藤 美崎「きゃあ!?何!?」
  突然私の右手から大きな炎が燃え
  上がった。
工藤 美崎「熱っ!早く水を・・・」
???「あー!待って!」
???「あなたのその炎・・・待ってて! 力を抑えてあげる!」
  謎の女性が来たかと思えば、その女性の
  手から光が出てきて、私の右手を包む。
  すると炎の勢いが弱まって消えた。
???「危なかった~・・・危うく火事に なるところだったね!」
工藤 美崎「えっと・・・あなたは・・・?」
スイーティア「あ、私はスイーティア! 信じてもらえないかもしれないけど、 私は精霊なの!」
工藤 美崎「今のを見たら嫌でも信じちゃうよ・・・」
スイーティア「そっか!それもそうだね!あはは♪」
工藤 美崎(何だろうこの子・・・ っていうかどこから入ってきたんだろう?)
工藤 美崎「ねぇスイーティアちゃん・・・ どこから入ってきたの?鍵は ドアも窓も閉めたはず・・・」
スイーティア「鍵なんか魔法で開けちゃったよ♪ あ、ちゃんと閉めたよ?」
工藤 美崎(どうしよう・・・スイーティアちゃんって 意外とヤバい人なのかな・・・)
工藤 美崎「と、とりあえずこっちにおいでよ。 リビングでお話しよ?」
スイーティア「良いの?それじゃお言葉に甘えて・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
工藤 美崎「スイーティアちゃんは何で ここに来たの?」
スイーティア「それはね・・・少し重い話に なるんだけど、聞いてくれる?」
工藤 美崎「う、うん・・・」
スイーティア「あれは1年前の出来事だったの・・・」

〇ヨーロッパの街並み
ユウト「スイーティア姉ちゃん!今日も 料理教えて!」
スイーティア「ユウト君!良いよ!教えてあげる!」
  私のふるさと・・・モグモグランドって
  言うんだ。普通の人間と精霊と
  魔法使いが楽しく住む所。
  そこで事件が起きたの・・・
スイーティア「今日はシチューを作ろう! まずはニンジンを・・・」
ユウト「あれ?スイーティア姉ちゃん、 あっちに何かいる・・・」
スイーティア「えっ?」
ビッグスライム「ギュギュオオオォォッ!」
スイーティア「ビッグスライム!?ユウト君離れてて!」
ユウト「うん・・・!」
ビッグスライム「グアァァァ・・・!」
スイーティア「くらえ・・・!『スラッシュウィンド』!」
ビッグスライム「ヴヴヴヴヴ・・・ペッ!」
スイーティア「うっ・・・やるわね・・・!」
スイーティア「でも私だって負けないわ! 『フラッシュ』!」
ビッグスライム「グッ・・・グガッ・・・」
スイーティア「逃げた・・・?とりあえずこれで・・・」
ユウト「うわーん!スイーティア姉ちゃ~ん!」
スイーティア「ユウト君の声!?急がなきゃ・・・」

〇西洋の街並み
ケーキゴン「ガハハハハ!苦しめ・・・ 苦しめ・・・!」
ユウト「スイーティア姉ちゃん・・・!」
スイーティア「待ちなさい!ユウト君を離して!」
ケーキゴン「貴様がスイーティアか・・・ この少年は我輩がもらっていこう」
スイーティア「そうはさせないわ!『ウッドランス』!」
ケーキゴン「そんな貧弱な攻撃効かぬわ・・・!」
スイーティア「うっ・・・」
ケーキゴン「ふん、思ったより弱いな」
ケーキゴン「さて、こいつはもらっていくとするか」
ユウト「助けて・・・誰か・・・」
ケーキゴン「お前は持ち帰って食料庫に入れてやる。 自分が食われる日を待っておけ」
ケーキゴン「さて・・・他の人間共を拐いに行くか」

〇荒廃した街
スイーティア「・・・うっ・・・」
スイーティア「はっ!?ゆ、ユウト君は・・・!?」
スイーティア「って・・・何これ!?街が・・・!」
スイーティア「ユウト君・・・拐われちゃった のかな・・・?」
ビッグスライム「ゴボゴボボォォォォ!!」
スイーティア「またビッグスライム! ど、どうしよう・・・」
スイーティア「こうなったら・・・一か八か・・・! 『テレポート』!」
ビッグスライム「・・・グギュ?」

〇街中の道路
スイーティア「危なかった・・・襲われる ところだったよ・・・」
スイーティア「ところでここはどこだろう? 見たことない場所だな~・・・」
スイーティア「あのカラフルに点滅する丸は何? あのお店は何だろう?」
スイーティア「色んな物があるな・・・とりあえず あのお店に入ってみよう・・・」

〇スーパーの店内
スイーティア(わぁ、何ここ!?食べ物がいっぱい・・・!)
スイーティア(何だか・・・面白い・・・!)
スイーティア(あれ?何か懐に入ってる・・・)
スイーティア(これは・・・『マジカルカレールー』! そういえば持ってたの忘れてた・・・)
スイーティア(モグモグランド・・・ユウト君、 大丈夫かな・・・)
スイーティア(・・・やっぱり私、帰らなきゃ! 帰ってモグモグランドとユウト君を 救うの・・・!)
スイーティア(でも一人じゃ不安だな・・・そうだ!)
スイーティア(・・・一箱くらい、バレないよね?)

〇スーパーの店内
スイーティア(『マジカルカレールー』一箱あの棚に 入れちゃった・・・でもバレない はず・・・)
「ふんふーん♪」
スイーティア(あっ、誰か来た!)
工藤 美崎「お昼はカレーにしよっかな♪ カレールーを買ってと・・・」
スイーティア(あの人、『マジカルカレールー』買った! 着いていってみよう!)

〇おしゃれなリビングダイニング
スイーティア「・・・ということでここに来たの」
工藤 美崎「なるほど・・・」
スイーティア「お願い!私に力を貸して!」
工藤 美崎「うーん・・・」
スイーティア「ユウト君の命がかかってるの! お願い・・・!」
工藤 美崎「・・・」
工藤 美崎「・・・良いよ」
スイーティア「え?」
工藤 美崎「私も、一緒に行く。よろしく、 スイーティアちゃん」
スイーティア「ありがとう・・・!こちらこそよろしく! えっと・・・」
工藤 美崎「工藤 美崎だよ」
スイーティア「よろしく、美崎ちゃん!」
  ・・・こうして、私達の壮絶な冒険が
  始まったのだった────
  続く

コメント

  • 普通の女の子である美崎が一緒に行ってどんな活躍ができるか気になるところです。モグモグランドであるからには、食べ物に関連した技や作戦で相手を倒すところも見てみたいですね。

  • カレールーから始まるお話。カレーは老若男女問わず皆を笑顔にしますよね。
    これから、どんな話が展開していくのか?
    もっといろいろな料理がでてくるのかも期待しています。

  • 私はカレールーを買うときにめちゃくちゃ毎回悩みます。
    そんな中マジカルカレールーなんてあったら選んでしまいそうです笑
    カレーがきっかけで出会った二人の今後が気になります!

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