殺し屋、出勤中。

吹宮良治

エピソード17(脚本)

殺し屋、出勤中。

吹宮良治

今すぐ読む

殺し屋、出勤中。
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇組織のアジト
新堂信明「お前が来たことを喜んでいいのか悪いのか・・・」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「そちらは結城あかり・・・さん」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「・・・俺は俺の流儀でしか仕事はできない。 それだけを伝えにきました」
新堂信明「・・・こうなることは分かっていたのかもしれないな、俺も」
不破誠「・・・お世話になりました」
新堂信明「岩重君子が、お前とそのお嬢さんを消すようにと依頼してきた」
不破誠「・・・今朝もご丁寧に会社へファックスが送られてきましたよ」
新堂信明「あちらは相当ご立腹のようだな」
不破誠「社員の中にまだ仲間がいるようですし」
新堂信明「・・・どうしてそこまでして、その女を守る」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「灰島がいつお前の命を狙うか分からんぞ」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「どちらも俺にとって大事な部下。 潰しあいはしてほしくなかったんだがな」
結城あかり「あなたが止めてさえくれれば、終わるんじゃないんですか?」
結城あかり「誰も死なずに済むんじゃないんですか?」
新堂信明「お嬢さん、もう私の手から離れてる事なんだよ。 申し訳ないが」
結城あかり「・・・そんなのって」
  ピロリン♪
不破誠「・・・・・・」
  どーも。もうどういう状況かご存知ですよね?
不破誠「・・・灰島」
  金を取り返そうとしても無駄ですよ。
  その前に、あんたと結城あかりを殺します
不破誠「・・・・・・」
  女を守りながらのあんたとなら、おそらく勝てますから
不破誠「・・・・・・」
  そんなあんたにラストチャンス。取引しましょう
不破誠「・・・・・・」
  今夜8時、以前あんたを連れて行った倉庫に来てください
  覚えてます? 俺の思い出の場所。
  そこで内容をお伝えします
不破誠「・・・・・・」

〇ボロい倉庫の中
不破誠「お前をこんなところへ連れて来ていいものか。 だが一人にするわけにもいかん」
結城あかり「・・・自分だけ助かるつもりはないから」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「取引って言ったのよね? だったら少しは助かる可能性も・・・」
不破誠「そう上手く行くとは思えんが」
中堀伸介「・・・あれ? 結城さんもいるの?」
不破誠「!」
結城あかり「どうして中堀さんが」
中堀伸介「悩みがあるから、ここに来てほしいって不破さんからメールが」
中堀伸介「・・・ですよね?」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「不破さんはそんなメール送ってないですよ」
石田克典「え? どうして皆揃ってんすか?」
星野千尋「不破さん、皆にメールしてたんですか?」
磯ヶ谷敏文「どういうつもりだね、不破くん」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「・・・これって」
不破誠(何を考えてる、灰島)
  ガチャン。
不破誠「!」
星野千尋「扉が急に閉まっちゃいましたよ!」
中堀伸介「どうなってんだよ」
石田克典「ダメだ! 開かないっす!」
磯ヶ谷敏文「何が起こってるんだ」
不破誠「・・・・・・」
  ピロリン♪

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード18

成分キーワード

ページTOPへ