あいすくりむはぴ(脚本)
〇大きな木のある校舎
昼休み
〇高い屋上
どうして
どうして僕を
いじめるんだ
嫌だ・・・
もう嫌だ
〇一人部屋
やくも(今日も最悪な一日だった・・・)
やくも(寝て忘れよう)
ノラ「ボクと契約して悪魔少年になってよぉ~ (・∀・)」
やくも「ヒィィィィ」
やくも「だ、誰!?」
やくも「ど、どうやって入ってきたの!」
ノラ「あのぅ」
ノラ「わたくし、こういう者です」
─貴方の望みを叶えます─
「悪魔」派遣
(有)さぁち・あんど・ですとろい
でびるねーむ: ノラ
PS: 新人ですけど、ご奉仕ガンバリまぁす!
契約よろしくね!一緒にふゅーじょんしよっ♡
ナニコレ
やくも「ちぇ、チェンジ・・・」
ノラ「黙れぃ!」
ノラ「シィー!」
ノラ「ボクの話を聞いてよ」
ノラ「キミの力になってあげる」
ノラ「キミは不満を抱えてるね?」
ノラ「だからボクと契約して」
ノラ「望みを叶えようよ♪」
やくも「で、でも、悪魔と契約って」
やくも「代償は契約者に不幸な事が起きるってやつだよね・・・?」
ノラ「うーん」
ノラ「まあ、そうなんだけど」
ノラ「でも、現状に不満なら、もう既に君は不幸って事なんじゃない?」
ノラ「どっちにしても不幸になるなら」
ノラ「一発でかい花火打ち上げようぜ! カモーン、ボーイ!!」
ノラ「では、こちらがメニュー表となっております♪」
─menu─
いじめっ子をボコる : 突き指する
いじめっ子をボコボコ : 風邪をひく
いじめっ子をフルボッコ : 車にはねられる
随分とピンポイントだな、オイ!
やくも「何これ・・・」
ノラ「あ、なにぶんボク、新人なもので引き出し少ないんですけどぉ」
ノラ「頑張るからヨロシクね♪」
ノラ「では、契約ありがとうございまぁす!」
ノラ「おやすみっ!」
やくも「あ、ちょっと!」
勝手に契約させられた
彼女はあくびをしながら押し入れの中に入っていった
・・・ドラえ〇んか
やくも「・・・」
やくも「ま、いっか」
明日、警察に連絡しようっと
〇大きな木のある校舎
次の日
〇高い屋上
いじめは苛烈を極めていた
やくも「うう・・・助けて」
〇屋根の上
一方、その頃
〇一人部屋
ノラ「どら焼きおいしい♡モグモグ」
ノラ「ん?」
ノラ「・・・」
助けてぇ~・・・
ノラ「・・・聞こえる」
助けてぇ~、ノラえもぉ~ん・・・
〇高い屋上
ノラ「誰がノラえもんだコラぁ!」
やくも「ドラ・・・いや、ノラ、助けて」
ノラ「コースはどれだぁ!!」
やくも「コ、コース?」
ノラ「メニュー見ただろぉ!」
やくも「じゃ、じゃあ、つきゆびコースで(汗)」
ノラ「一番軽いやつだな!!」
ノラ「お前か!やくもくんをいじめてるのはぁ!」
モブ男「あ?何だコイツ?」
ノラ「ゆるさん!」
ノラ「これは」
ノラ「クリ○ンの分!」
え・・・?誰?
モブ男「グハァ!」
これ、一番軽いやつだよね・・・?
えげつな!悪魔えげつな!!
さん太「ぐぬぬ」
ノラ「そしてこれは」
ノラ「ク○リンの分!」
だから何?それ!
さん太「ギャー!」
さん太「・・・」
さん太「なんてね♪」
さん太「やっと餌に食いついたか」
さん太「下賤な悪魔よ」
サンダルフ「私の名はサンダルフ」
サンダルフ「神界からの命により」
サンダルフ「悪魔を滅する為にこの世界に遣わされし者」
サンダルフ「神の支配域を侵し民をかどわかす、その蛮行」
サンダルフ「許し難い」
サンダルフ「邪悪な悪魔よ、その魂さえも焼き尽くしてやろう」
サンダルフ「究極魔法!」
サンダルフ「キャ・ラメルマ・キ・アート!」
ノラ「キャア!」
ノラ「うう・・・」
サンダルフ「成敗!」
やられた!
激甘コーヒーみたいな呪文の魔法でやられた!
サンダルフ「やくもよ」
サンダルフ「悪魔を呼び寄せんが故にお前に課した」
サンダルフ「「いじめを受ける」という神の試練」
サンダルフ「よくぞ使命を全うしたな」
サンダルフ「褒美として」
サンダルフ「この先の庇護を約束しよう」
サンダルフ「神に感謝し、これからは信仰に精進するのだぞ」
やくも「・・・」
やくも「何だよ、それ・・・」
やくも「僕がどんな気持ちで」
やくも「毎日を過ごしていたと思ってるんだ!」
やくも「神様の気まぐれで与えられる試練や救済なんて全然嬉しくないよ!」
やくも「ノラは悪魔だけど」
やくも「いや」
やくも「悪魔だから僕の苦しみを感じて現れてくれたんだ」
やくも「たとえ」
やくも「不幸が代償でも」
やくも「僕は少しだけ救われたよ」
やくも「僕たち人間からすれば」
やくも「神様も悪魔もさほど変わりは無いよ」
サンダルフ「・・・」
サンダルフ「やくもよ」
サンダルフ「既に悪魔に懐柔されてしまっているようだな」
サンダルフ「懲罰執行!」
ノラ「やめて!!」
やくも「ノラ!」
サンダルフ「ええい!二人まとめて懲罰してくれる!」
ノラ「やくもくん!」
ノラ「ふゅーじょんしよっ!」
やくも「え?ふゅ、ふゅーじょんって・・・?」
ノラ「いいから!早く!」
説明しよう!
ふゅーじょんとは互いが融合する事で
パワーが倍増するという
悪魔の究極形態!
ていうか、ドラ〇ンボールのあれとほぼ一緒である!
ノラ「ふゅーじょん!!」
やくも「ふゅ、ふゅーじょん・・・」
ノラ「照れるな!!」
「ふゅーじょぉぉん!!」
えーっと
なんか究極形態めっちゃ弱そうなんですけど!
サンダルフ「は、母上・・・」
え?ウッソ!ビンゴ!
おかん「さんちゃんや」
おかん「立派になったね」
おかん「こっちへ来て顔を見せておくれ」
サンダルフ「はい・・・」
おかん「オリャ!」
サンダルフ「ウッ!」
おかん「セイッ!」
サンダルフ「ウグ!」
おかん「あ、それ!」
サンダルフ「ヒデブ!」
サンダルフ「うう、この私が負けるとは・・・」
サンダルフ「アディオス!」
やくも「ノラ!」
やくも「勝ったよ!僕たち勝ったんだ!」
やくも「ドン引きするほど卑怯なやり方だけど!」
ノラ「やくもくん・・・」
ノラ「そろそろお別れの時が来たみたい」
やくも「え?」
やくも「嘘だろ・・・」
ノラ「もうボクはだめみたい・・・」
やくも「そ、そんなのいやだよ!」
やくも「ダメだよ!いかないで、ノラ!」
ノラ「はは・・・ボクの為に泣いてくれるんだ」
ノラ「ボクがいなくなるの悲しい?」
やくも「そんなの悲しいに決まってるだろ!」
ノラ「・・・よかった」
ノラ「じゃあ、このミッションは成功だね」
ノラ「ボクがいなくなって」
ノラ「少しでも君が悲しんでくれるなら」
ノラ「ボクはその不幸を報酬にもらっていくよ」
ノラ「バイバイ・・・」
やくも「ノラ!」
やくも「何言ってんだよ!」
やくも「ノラぁ!」
〇幻想空間
彼女は消えてしまった
〇通学路
そしてまた新たなる日常が始まる
〇シックな玄関
やくも「ただいま・・・」
〇一人部屋
ノラ「あ、おかえりー♪モグモグ」
やくも「ええええ!!」
やくも「な、なんでいるの???」
ノラ「うーん」
ノラ「よく考えたらさ」
ノラ「悪魔に付きまとわれるのって」
ノラ「最高の不幸じゃね?ww」
ノラ「て、事でヨロシクね♡」
やくも「・・・」
やくも「ハハッ」
やくも「おかえり!ノラ!」
幸せを
叫ぼう!
いろんなアニメのパクリ…、いや、ふゅーじょんが見られて面白かったです!神様の口からヒデブが聞ける日が来るなんて感無量です!ノラの一人称がボクなので「ぼくノラえもん」の一言が聞けたらさらに最高でした!
めっちゃくちゃ面白かったです!!!
最後ノラがいなくなっちゃうと思いきや帰って来て、ちょっとうるっと来てたのが一瞬で笑いに変わりました!
パロディネタのチョイス…同年代の●ャンプ読者なのかしらとドキドキしながら読みました。
色んな気持ちが渋滞してますが、面白かったです!