逆境燃のコンテスト感想会

逆境 燃

『第1回タテ読みカラー漫画シナリオコンテスト』前編(脚本)

逆境燃のコンテスト感想会

逆境 燃

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〇荒廃した街
逆境燃「『第1回タテ読みカラー漫画シナリオコンテスト』の応募期間が終わり」
逆境燃「もうすぐ予選通過作品の発表が行われる!!」
逆境燃「今回はこのコンテストの感想を語っていくぜ!」
逆境燃「前後編に分かれる予定だから 暇なときに見てくれ!!」
逆境燃「テーマは『憎しみと愛』!」
逆境燃「ターゲットは28歳~40歳の女性!」
逆境燃「ジャンルは不問!!」
逆境燃「端的に言おう!」
逆境燃「このコンテスト・・・」
逆境燃「ムズ過ぎいいい!!!!!」
逆境燃「この逆境燃!!」
逆境燃「これまでファンタジー・SF・学園物から純愛、〇〇小説まで」
逆境燃「さまざまなジャンルを書いてきたが」
逆境燃「『憎しみと愛』 愛憎劇というのは手を出したことがない ジャンルだ!!」
逆境燃「今回、そういう人って 結構多かったんじゃないかな?」
逆境燃「それに加えて 俺の得意とする分野と言うのが」
逆境燃「愛!勇気!友情!熱血!勝利!!」
逆境燃「『こんな感じ』だから憎しみという要素があまりになさすぎるんだな」
逆境燃「だから憎しみから話を広げようとすると」
逆境燃「憎しみ・・・」
逆境燃「怒り・・・哀しみ・・・」
逆境燃「挫折・・・絶望・・・」
逆境燃「根性、勇気!努力!!勝利!!」
逆境燃「優勝おおおお!!」
逆境燃「・・・」
逆境燃「とまぁ、こうなってしまうわけだ」
逆境燃「だから初めは俺も 応募するのはやめとこうと思ったんだが」

〇男の子の一人部屋
  ~回想~
逆境燃「ふむ」
逆境燃「今度のコンテスト テーマが『憎しみと愛』かぁ」
逆境燃「愛はともかく憎しみねぇ・・・」
逆境燃「どうにも上手く作れる ヴィジョンが湧かないな」
逆境燃「うーむ」
逆境燃「今回は流石に無理だな。やめとこう」
逆境燃「・・・」
逆境燃「ん?今、俺無理って言った?」
逆境燃「俺に不可能はねぇ!!」
逆境燃「やってやろうじゃねぇかよ!! TapNovel様がよお!!」
  ~回想終わり~

〇荒廃した街
逆境燃「とまぁこんな感じで参戦決定したわけだ!」
逆境燃「今回の『コンテスト感想会』では」
逆境燃「俺がどんなことを考えながら取り組んでいたかを詳細に記述してみようと思うぜ!!」
逆境燃「まず一番初めに考えたこと」
逆境燃「それはテーマが『憎しみと愛』であって 愛憎劇ではないという点だ」
逆境燃「つまりキャラクターの陰湿な人間関係に 重きを置いた作品を作ってもいいし」
逆境燃「『憎しみVS愛』の純愛物で書いてもいいのでは?という仮定をまず考えた」
逆境燃「まぁこれは応募要項に」
逆境燃「『不倫もの、復讐もの、毒女』・女性主人公の異世界系などジャンルは問いません」
逆境燃「と書いてあるので あまり想定されてはいないとも思われたが」
逆境燃「ただまぁ、ドロドロとした愛憎劇でなければならないとも書かれてない」
逆境燃「つまり・・・」
逆境燃「面白ければドロドロじゃなくても 許される!!」
逆境燃「俺は都合よく解釈するのでそう考えたぜ!!」
  ①『憎しみと愛』というテーマの懐の深さ

〇荒廃した街
逆境燃「そして二つ目に考えたこと」
逆境燃「それは『まず何をするべきか』だ」
逆境燃「孫子曰く 『彼を知り己を知れば百戦あやうからず』」
逆境燃「ここで言う『彼』とはコンテストを主催 したDNP様とTapNovel様のことであり」
逆境燃「想定読者である 28~40代のお姉さま方のことでもあり」
逆境燃「コンテストに投稿される ライバル作品のことでもある」
逆境燃「そして『己』」
逆境燃「ここで言う己とは当然 この俺、逆境燃のことだ」
逆境燃「俺のことはよく分かってる」
逆境燃「愛はともかくとして憎しみの創作が関門となるだろう」
逆境燃「ならばまずは『彼』を知ることが コンテスト参加への絶対条件だ!」
逆境燃「DNP様は過去Comic〇という漫画アプリで縦読みカラー漫画を配信したことがある」
逆境燃「読者は主に20代から40代の女性!」
逆境燃「ほぼほぼ今回の想定読者と一致する!」
逆境燃「ならばここで配信されないにしても」
逆境燃「『ここで配信されるとすれば』と仮定することは間違いなくプラスになる!」
逆境燃「そこで俺はComic〇のランキングを 確認したぜ!」

〇男の子の一人部屋
  ~回想~
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「はおあぁ!!」
逆境燃「なんとなく読み始めたら 面白すぎて時間を忘れた!!」
逆境燃「と、とにかくだ!」
逆境燃「ランキングを見渡した結果 やはり人気があるのは」
逆境燃「『異世界恋愛系』とみるべきだろうな」
逆境燃「となればこちらも その波に乗るべきか・・・」
逆境燃「しかし少々安易すぎるか?」
逆境燃「うーむ・・・」
逆境燃「もう一つの『彼』」
逆境燃「コンテストの応募作を見てみるか」
逆境燃「現在、応募されている作品を見てみると やはり現代愛憎劇が多い」
逆境燃「とはいえ異世界系もそれなりに出て来てる」
逆境燃「・・・」
逆境燃「しかし、付け焼刃な現代愛憎劇では、この応募作品群から抜け出すのは難しいだろう」
逆境燃「となれば取りうる手段はもはや一つ!」
逆境燃「俺は異世界令嬢系で行く!!」
逆境燃「そうと決まればさっそく アイディア出しだ!!」
逆境燃「愛はどうにでもなる!」
逆境燃「まずはどうやって『憎しみ』要素を作品に組み込むか考えるぜ!」

〇黒背景
逆境燃「憎しみ・・・」
逆境燃「憎しみか」
逆境燃「やはり婚約破棄か?」
逆境燃「・・・」
逆境燃「おバカ。これはコンテストだぞ?」
逆境燃「流石にあからさまな後追いはダメだ」
逆境燃「・・・」
逆境燃「『不動嶺強子、最凶の恋活!!』」
逆境燃「・・・」
逆境燃「ダメだ。憎しみ要素が出ない・・・」
逆境燃「主人公が強すぎて憎しみが 即恐れに変わっちまう・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「ファミレスで別れ話をする カップルたちの群像劇!」
逆境燃「ダメすぎる!まとまらねえよ!」
逆境燃「てか異世界令嬢はどこに行ったんだ・・・」
逆境燃「憎しみ・・・ 憎しみ・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「破天荒なご令嬢が王様をバカにしたせいで国外追放され魔王国で復讐を目指す!?」
逆境燃「・・・」
逆境燃「悪くない」
逆境燃「悪くないが・・・」
逆境燃「主人公が破天荒過ぎて ラブ要素が出て来ねぇ!!」
逆境燃「ハゲの王様を弄り倒す主人公とか 恋愛相手が見つかんねぇよ!!」
逆境燃「これも没!」
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・」

〇男の子の一人部屋
  五日後
  ペラリペラリ
逆境燃「うおおおお!!!!」
逆境燃「漫画版ナポレオンおもしれー!」
  逆境燃は漫画を読んでいた!
  アイディア出しから逃げたのか!?
  否である!!
  ちょっと休んでいるだけだ!
逆境燃「マジで読み始めたら止まんねーわ!」
  ・・・
  多分!!
逆境燃「元帥たちも皆キャラが立ってて かっこいいし!」
逆境燃「マッセナにミュラにランヌ!」
逆境燃「それに不敗のハゲ!ダヴー!」
逆境燃「あと忘れちゃならない ナポレオンの参謀ことベルティエ!」
逆境燃「見た目によらず破天荒なとこ あるんだよなぁ」
逆境燃「妻と愛人を同居させてたとか正気かよぉ!」
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・ん!?」
逆境燃「妻と愛人を同居・・・」
逆境燃「こ、これだあああ!!」

〇黒背景
逆境燃「主人公は平民の娘で 伯爵さまとの結婚が決まってて!!」
逆境燃「幸せで穏やかな結婚生活を 夢見ている状況で!!」
逆境燃「そこに!!死んだと思われていた元婚約者が戻ってくる!!」
逆境燃「そこから始まる三角関係! 憎しみ!愛!敵対!!決断!!」
逆境燃「そして元婚約者にはとある秘密が・・・!!」

〇男の子の一人部屋
逆境燃「フフフフフッ!」
逆境燃「ハ~ッハッハッハッハッハッ!」
逆境燃「取った!! ヴィジョンが見えた!!」
逆境燃「この作品には最優秀賞を取れるだけの ポテンシャルが十分にある!!」
逆境燃「行ける!行けるぞ!!」
逆境燃「このままこの案で創作開始だあああ!!」
逆境燃「タイトルは『伯爵さまの運命の人が戻ってきましたので・・・』だ!!」
  後編に続く

次のエピソード:『第1回タテ読みカラー漫画シナリオコンテスト』後編

コメント

  • 涙出る程面白いです!!😭

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