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在ミグ

わたしの居場所(脚本)

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在ミグ

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〇高級一戸建て
「こっちは疲れてんだよっ!」
「何よ! 偉そうにっ!」

〇女の子の部屋(グッズ無し)
「いい加減にしろよっ!」
「どっちが! もう我慢出来ないわっ!」
ハジメ(また始まった・・・・・・)

〇おしゃれなリビングダイニング
父「こんな時間に何処へ行くんだ?」
ハジメ「・・・・・・別に」
父「親に向かって何だ、その口の利き方は!」
父「ったく、勉強もしないで!」
父「そんな事で医者になれると思ってるのか?」
母「また、くだらないマンガでも描いてたんでしょ?」
父「マンガだって!?」
父「バカな事を・・・・・・」
父「嫁の貰い手だっていなくなるぞ」
父「待ちなさい!」

〇公園のベンチ
ハジメ(もう・・・・・・ やんなっちゃう・・・・・・)
ツクモ「ん?」
ハジメ「っ!?」
「・・・・・・」
ツクモ「あ゛あ゛?」
ツクモ「何ガンくれてんだよコラ」
ツクモ「って、ああん?」
ツクモ「ああ、ニノマエじゃん」
ツクモ「オメー学校も来ねぇで何やってんの?」
ハジメ「え? え?」
ツクモ「あん? あたし知らね?」
ツクモ「同じクラスのツナシ ツクモだよ」
ハジメ「え? えぇ?」
ツクモ「あ、わかんねぇか?」
ツクモ「まあいいや」
ツクモ「で? 何してんの?」
ハジメ「あの・・・・・・ えぇと・・・・・・」
ツクモ「ん? 何それ?」
ハジメ「あ・・・・・・」
ツクモ「うわっ! マンガだ!」
ツクモ「何? オメーこんなの描いてんの?」
ハジメ「あぅ・・・・・・」
ツクモ「・・・・・・」
ツクモ「・・・・・・ヤバい」
ハジメ「え?」
ツクモ「面白れぇーーっ!」
ハジメ「ふぇ!?」
ツクモ「何何何コレぇ!?」
ツクモ「オメーすげぇなぁ!」
ツクモ「こんなん描けるのかよ」
ハジメ「お、面白い?」
ツクモ「おお。すげーよ」
ツクモ「でも何でこんなトコで描いてんの?」
ハジメ「親が・・・・・・ その・・・・・・」
ハジメ「ケンカしてて・・・・・・」
ハジメ「毎日、毎日・・・・・・」
ツクモ「そりゃツラいな」
ツクモ「集中も出来ないだろうし」
ツクモ「てかネカフェとか行けばいーじゃん」
ハジメ「ねかふぇ?」
ツクモ「ネットカフェ。知らね?」
ハジメ「行った事ない・・・・・・」
ツクモ「マジか」

〇インターネットカフェ
ハジメ「うわあぁ・・・・・・」
ツクモ「ここなら資料もあるし、描き放題だ」
ハジメ「が、がんばるっす!」

〇インターネットカフェ
ハジメ「ふんす!」
ハジメ「ふんぬっ!」
ツクモ「お、お前、マンガ描いてる時は別人だなぁ・・・・・・」
ハジメ「ご、ごめんなさい・・・・・・」
ツクモ「いや、別に良いケド・・・・・・」
ツクモ「もう今日はこの辺にしとこうぜ」
ツクモ「オジョーサマだし、門限とかあんだろ?」
ハジメ「うわ」

〇高級一戸建て

〇おしゃれなリビングダイニング
母「ハジメ!?」
父「こんな時間まで何をやっていたんだっ!」
ハジメ「し〜らないっ」

〇女の子の部屋(グッズ無し)
ハジメ(面白いって・・・・・・)
ハジメ(私の描いたマンガが面白いって!)
ハジメ「くふふふ・・・・・・」

〇高級一戸建て

〇カラオケボックス

〇ゲームセンター

〇インターネットカフェ
ハジメ「うぅ〜ん・・・・・・」
ツクモ「何だよ調子悪いんか?」
ハジメ「うまく描けなくて・・・・・・」
ツクモ「何が?」
ハジメ「女の子の足」
ツクモ「おま・・・・・・」
ツクモ「そんなケシカラン太ももしといて・・・・・・」
ハジメ「ふえ!?」
ハジメ「ケシカランですか!?」
ハジメ「いや、でも自分の足じゃ、色んな角度から見えないし・・・・・・」
ツクモ「う〜ん・・・・・・」
ツクモ「ウチ来るか?」
ハジメ「ふぁ?」

〇古いアパート
ハジメ「ここ?」
ツクモ「そう」
ツクモ「ボロっちいだろ?」
ハジメ「えぇっと・・・・・・」
ツクモ「ふふ・・・・・・ 正直だな」

〇古いアパートの一室
ツクモ「あたし、親がいなくてさ」
ツクモ「物心付いた時には施設にいたんだ」
ツクモ「だから・・・・・・」
ツクモ「親がいて、カネもあって、恵まれてるのに、」
ツクモ「何にも出来ねー奴が、大嫌いだった」
ハジメ「・・・・・・」
ツクモ「でもお前は違った」
ツクモ「凄い奴だと思った」
ハジメ「ツクモちゃん・・・・・・」
ツクモ「だから、描いてくれよ」
ツクモ「お前の為に何かしたいんだ」
ツクモ「・・・・・・こんなの、初めてだ」
ハジメ「・・・・・・うん」

〇古いアパート

〇古いアパート

〇古いアパートの一室
「・・・・・・」
ハジメ「あのね、ツクモちゃん・・・・・・」
ツクモ「ん?」
ハジメ「私、もっとツクモちゃんと一緒にいたい」
ツクモ「うん」
ハジメ「プロの漫画家になったらね、」
ハジメ「そしたら一緒に・・・・・・」
ツクモ「バカ・・・・・・」
ハジメ「私、本気だよ?」
ツクモ「ん、ん・・・・・・」
ツクモ「誰だよこんな夜中に」
ツクモ「はい?」
???「ツナシさん?」
???「〇〇署の者です」
ツクモ(警察?)
???「お伺いしたい事がありまして」
ツクモ「はい」
警官「ツナシ ツクモさんですね?」
警官「貴女に誘拐の容疑が掛かっています」
ツクモ「なっ!?」
父「ハジメ!」
ハジメ「パパ!?」
父「このバカ娘がっ!」
父「親に恥をかかせて、どういうつもりだ!」
ツクモ「なっ!」
ツクモ「殴るこたぁーねぇだろ!」
父「お前か! ウチの娘を誑かしたのは!」
ハジメ「帰って!」
ハジメ「私はもうあんな家になんか戻らない!」
父「子供が生意気な事を言うな!」
ハジメ「嫌! ツクモちゃん!」
ハジメ「ツクモちゃんっ!!」
ツクモ「ハジメ・・・・・・」
ツクモ「チクショウ! 離せよ!」
ツクモ「ふざけんな・・・・・・」
ツクモ「あいつはスゲーヤツなんだ・・・・・・」
ツクモ「何で親が子供の可能性を潰すんだ・・・・・・」
ツクモ「ざけんなぁあああああああああっ!!!」

〇高級一戸建て

〇古いアパート

〇教室
ツクモ(学校来ねーのは相変わらずだけど・・・・・・)
ツクモ(連絡もない・・・・・・)

〇古いアパートの一室
ツクモ「ハジメ!」

〇幻想2
ハジメ「ツクモちゃん・・・・・・」
ハジメ「連絡出来なくてゴメンね」
ツクモ「ハジメ、お前、大丈夫なのかよ!?」
ハジメ「うん。すごく怒られたけど」
ハジメ「私ね、決めたんだ」
ハジメ「戦うって」
ツクモ「戦う?」
ハジメ「漫画家になれるかどうかはわからない」
ハジメ「でも勉強して、進学して、」
ハジメ「親に文句言わせない様にして、」
ハジメ「必ずツクモちゃんを迎えに行く」
ツクモ「ハジメ・・・・・・」
ハジメ「私もツクモちゃんの為に何かしたいんだ」
ハジメ「だから、待ってて・・・・・・」
ツクモ「ああ・・・・・・ 待ってる」
ツクモ「ずっと待ってる・・・・・・」

〇オフィスビル前の道

〇オフィスのフロア
同僚「ツナシさん」
同僚「今日、残業お願い出来ないかしら?」
ツクモ「すいません」
ツクモ「どうしても外せない用事があって・・・・・・」
同僚「あら、そうなの?」
同僚「なら、しょうがないわね」
同僚「それは?」
ツクモ「あ・・・・・・」
ツクモ「え〜と・・・・・・」
同僚「業務中ですから、ほどほどにね」
ツクモ「すいません・・・・・・」

〇公園のベンチ
ツクモ「・・・・・・」
???「何ガンくれてんだよ?」
???「だっけ?」
ハジメ「・・・・・・お待たせ」
ツクモ「デビューおめでとう」
ツクモ「ハジメ」
ハジメ「ツクモ・・・・・・ ちゃん・・・・・・」
ハジメ「もう離さない」
ハジメ「ずっと一緒だよ」
ツクモ「うん・・・・・・」
ハジメ「誰にも邪魔させない」
ツクモ「うん・・・・・・」

〇古いアパート
ツクモ「ここは・・・・・・」
ハジメ「ボロっちいでしょ?」

〇古いアパートの部屋
ツクモ「うわ!」
ツクモ「お前そんなヤツだっけ?」
ハジメ「だって・・・・・・」
ハジメ「もう自由だから・・・・・・」

コメント

  • 再開する場所が最初に出会った公園で、二人の立ち位置もどちらかというと逆になっているところがまた、グッときました。
    これだけでもう感動的ですが、正直、私には少し照れくさかったですね。

  • 綺麗な百合のストーリー😍😍😍😍😍💖
    他の方も書かれてましたがタイトルがそうだったのですね☺☺☺抱きしめるシーンはキャラクター登場させないことで、想像力で補完させると良いのだと勉強になりました😆😆😆

  • ヤッター!百合展開だぁ~!!たいへんドキドキさせていだきました☺きっかけを作った漫画の内容も気になりますね🤤

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