エピソード1(脚本)
〇華やかな寮
潤は、優花を送って行くことになった。
〇海辺
他愛もないお喋りをしながら、海岸沿いを二人は歩いた。
〇海辺
満月の月明かりが、海面の沖に向かって道のように延びていた。
〇星
優花(今は、カオスね!)
〇花火
「ガチで感じる!」
〇海辺
突然!潤が、語りだした。
〇海岸沿いの駅
潤「男女の関係って、例えて言うと、2本のレールに似ていない。片方のレールが延びるともう片方のレールも延びないと電車は走れない」
〇氷
優花は不思議そうな表情をした。
〇砂漠の滑走路
優花「レールは一本よ! 電車は不安定に走るのよ!」
〇黒
一瞬の空白があった。
〇沖合(穴あり)
男と女の関係をレールと電車に例えたことが、拙かったのかという思いが、潤の脳裏をかすめた。
〇テクスチャ2
その時、優花の物憂げな表情に潤は、吸い込まれそうになった。
〇古代文字
潤「何を考えているの」
〇カラフルな宇宙空間
優花(自由よ!)
〇新緑
自由は、自分の利益が中心となる。他人の自由も許さねばならない。そして、自立すること、自分を律する必要がある。
〇クリーム
自由って”糸のついた風船”に例えられる。
〇霧の中
糸は、何処かに繫がっている。
〇幻想空間
糸が切れると風船は、空を漂い何処に飛んでいくか分からない。
〇テクスチャ3
自立だ!自分の力で生計をたてる。頑張ってクレジットカードをつくろう。
〇昔ながらの一軒家
優花の家に着いた。
〇昔ながらの一軒家
(Good night! ありがとう!)
〇テレビスタジオ
「ムズ!」、「ヤバ!」、愉しげに悶々とするクイズ回答者の表情が、テレビ画面から流れていた。
〇撮影スタジオ(机あり)
周りから、「マジ!」、エールとも思えぬ合いの手が入る。
〇ポリゴン
「答」が見えない時代に明確な答えが、判断できることが、スッキリするのだろうか?
〇花模様2
あの人も判らない、間違えるということが、ストレスの解消につながるのだろうか?
〇撮影スタジオのセット
今のテレビには、若者言葉が、画面に溢れている。
〇モヤモヤ
時代が、何か変わったように感じた。
〇名門の学校
芸術祭主催者「芸術祭を楽しんでください!」
優花と潤は、芸術祭に誘われた。
〇コミケの展示スペース
みんなが、”自分のやりたいこと”に向かって頑張っている様子に刺激を受けた。
〇ライブハウスのステージ
芸術祭の帰りに優花と潤はライブハウスに行った。
〇ライブハウスのステージ
♬~、プロの演奏にない”純な演奏”に優花と潤は熱くなった。
〇山並み
優花の住んで居るところから富士山がながめられる。
〇海
太陽は、春と秋に富士山の頂に沈む。ダイヤモンド富士と言われている。
〇テクスチャ3
その光景は、自然を畏敬させた。
優香は、自分自身が解きほぐされていき自由になり、心の中のわだかまる不快な心情がやわらぎ、平穏な気持ちになた。
〇レトロ
潤は思った。自分は、パッともしないうだつの上がらない一生だろうか。それとも貪欲になって華やかな人生にできるのだろうか。
〇テクスチャ3
優花が、ダイヤモンド富士から感じた至福は来るのだろうか。
〇黒背景
潤「至福よ来い!」
〇山並み
夕陽は、富士の周りを動いて季節を刻んでいる。古から、その光景は変わらない。
唐突な場面転換や出来事の羅列が摩訶不思議な感じのストーリーでした。潤は男女を2本のレールだと例えたのに、レールは1本で自由だと言い切るマイペースな優花をみて、まさに男女は平行線のレールやん、交わることないやん、と思ったけど、噛み合っていそうでそうでもない二人の関係性は、それはそれでいいんじゃないかな、とも思います。
自由の概念って人それぞれあっていいと思います。
それに環境によって、これを自由と呼ぶのか、それを自由と呼ぶのか、100人に聞いたらそれぞれの答えが返ってくると思います!
明日もいいことなんて起こらないと思っているせいか、毎日が詰まらない。
興味のあったものさえ忘れてしまった。流されていくだけ…これじゃいけない。
考えよう