別れと出逢い(脚本)
〇集落の入口
万宮司 華美綺羅「もうこんな時間か!また明日な!」
田中「またねー!」
田中「・・・・・・」
田中(どうしようかな・・・。ちょっとだけ遊びたいな)
田中「もうちょっと遊んで帰ろう!」
ぐじゅるべちゃぁ・・・。
田中「な、なんだ!?」
???「ぐじゅる・・・ぐじゅる・・・」
田中「うわぁああああああああ!!!!」
〇黒
「う、ううん・・・・・・」
「・・・なさ・・・。・・・・・・よ」
(なにが・・・、起こったんだ・・・?)
「さっさと起きなさいよ!!!」
〇森の中
田中「うわぁ?!」
謎の生物に襲われて、気づけばそこは見知らぬ森の中だった。
超常的な体験をした田中は、なにがなんだか分からず、あたりをただキョロキョロと見渡すことしか出来なかった。
???「ちょっと!あなた、こんな森の中倒れているのを見つけてあげた私に感謝の一つも言えないわけ?!」
田中「わっ?!おねぇさん誰?!」
???「はぁ?私の顔も知らないなんて世間知らずにも程があるわよ!」
???「第一、こんな森であんたみたいな小さい子が寝てるなんて何かの罠かと思ったわよ!」
???「この森はゴブリンがわんさかいるんだから、犯されて死にたいわけ?!」
捲し立てられ、後ずさる田中。
内容もよくわからずただ聞き流すことしかできない。
ただ、目の前にいる少女は少しばかり見たことがない服装をしていた。
田中「ごめんなさい。テレビに出てる人ですか?助けてくれてありがとうございます」
???「テレビ?なにその呪文?あんたどこからきたの?」
田中「千葉県からきました?」
???「なんであんたが疑問形なのよ」
???「しかしチバ剣ってなに?聖剣か何か?あなた精霊の類なのかしら?」
田中「自分でこんなところに来た覚えがなくて・・・・・・」
???「どういうことよ・・・・・・。記憶がないってこと?そう簡単にはここまで来れないはずなんだけど」
???(まさか・・・・・・本当に精霊なのかしら?)
???(記憶がないってことは今なら契約も簡単にできちゃうかも?!)
田中「じー・・・・・・」
???(こんなところに小さい子置いていけないし、連れて行ってしまおうかしら)
???(そうよ!これは、精霊契約であいつら見返してやろうだなんて下心じゃないわ!)
???「善意よ善意!素晴らしい考えだわ!」
田中「おねぇさん・・・?」
???「あら、ごめんなさい。自分の世界に浸っていたわ」
田中「あの、僕これからどうすればいいかわからなくて・・・。家もどうやって帰ればいいか・・・」
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「千葉県」を「チバ剣」と言われるとは、本当に異世界に来たんだという説得力がすごいですね。友人や姫様の奇妙キテレツで濃ゆい名前たちを薄めるかのような主人公の田中という名字が👍です。
とても興味深いタイトルで、読み進めるとその意味が少しわかったような気がします。せっかく異世界にいるのなら、思う存分楽しんでもらいたいですね。
名前のインパクトが…。お友達の万宮司華美綺羅くんに、カルボナーラ・ハルマゲドン・X・パピルス王女って。強すぎて楽しいです!