漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~

ウロジ太郎

第9章第1節 『登場! デュランダルの弟子ローラン(嘘)』(脚本)

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〇闇の要塞

〇神殿の広間
  マルスが魔法陣を前にして呪文を唱えている。
マルス「エロイムエッサイム・・・エロイムエッサイム・・・」
女眷属「マルス様、今度は何ですか」
マルス「今度は何って」
マルス「・・・運命の戦士(ドゥーム・チャンピオン)どもを倒す切り札を召喚しようとだな」
女眷属「毎回そう言って失敗してますよね。 ご自身の力で勝負されないのですか」
マルス「うるさい。今度は凄いんだぞ。 地獄の大魔王、サタンを召喚するのだ」
女眷属「サタン!? あのサタンですか?」
マルス「そうだ。最強の悪魔サタンだ」
女眷属「なるほど。 いよいよ奴らの息の根を止めるときが来たのですね」
マルス「その通りだ。 さぁ大魔王サタンよ、俺様の召喚に応えよ!」
マルス「げははははっ!」

〇大きな木のある校舎

〇生徒会室
只野男志「この者の名はローラン。 今生での名は寺樽真之(てらだる・まさゆき)。前世では我が弟子であった男だ」
寺樽真之「選ばれし運命の戦士(ドゥーム・チャンピオン)“デュランダルの四騎士”の皆様にお目にかかれて光栄です!」
帝院令「デュランダル様の!」
帝院霧乃「弟子ですって!?」
狩場玖珠絵「もっとも今は、運命の戦士の力に覚醒した際に全ての記憶を失ってしまっていますが」
龍場夢來「記憶を・・・失った? 未熟ですな!」
帝院令「弟子失格!」
帝院霧乃「デュランダル様。この者はダメです。 かわりに私を、住み込みの弟子に!」
只野男志(お前ら、すげー勢いでディスってるけど、それ本物のデュランダルだかんな)
寺樽真之「皆様の愛の鞭。 このローラン、感涙に絶えません。 精進いたします!」
狩場玖珠絵「順調ね。この設定で押し通すわよ」
只野男志「こんな嘘八百、大丈夫なんですか? ばれたら、ややこしいことになるんじゃ」

〇コミケの展示スペース
只野男志「えぇ!? デュランダルの記憶を戻さない、ですって!?」
狩場玖珠絵「記憶を取りもどしたら、あいつは闇の勢力絶対殺すマンに戻るわ」
只野男志「でも戦いに確実に勝つためなら、絶対殺すマンでも・・・」
狩場玖珠絵「奴を知らないから、そんなこと言えんのよ」
狩場玖珠絵「あいつ前回は暴走して、ムー大陸吹っ飛ばしたのよ」
只野男志「マジで!?」
狩場玖珠絵「だから記憶喪失のまま再教育して、奴の力だけをうまく利用するのよ」

〇生徒会室
只野男志(そんなうまくいくかなぁ・・・)
寺樽真之「師匠、どうかされましたか?」
只野男志「・・・いや、なんでもない。 これから長く厳しい戦いが続く。 精進するがよい」
寺樽真之「はい。師匠。 まずは一刻も早く記憶を取りもどすよう、努力します」
只野男志(その努力、ダメ絶対!)
龍場夢來「ともあれ仲間が増えるのはめでたい。 ローラン殿、バナナいかがですかな?」
寺樽真之「いただきます。バルムンク様」
  寺樽がふと、手に持ったバナナに目を留
  める。
寺樽真之「!? この、バナナの黒い模様・・・」
龍場夢來「スイートスポットですな」
寺樽真之「まるで宇宙に浮かぶ黒い星・・・まさか・・・黒星?」
寺樽真之「・・・ウッ・・・頭がっ」
只野男志(あれぇ!? こ、これって! 記憶もどりかけてるゥーーッ!?)
狩場玖珠絵「まずいっ」
寺樽真之「フッ・・・そうか。そういうことか。 思い出した・・・我は漆黒のデュ──」
狩場玖珠絵「てやーーッ!」
  玖珠絵が寺樽の頭をハリセンで叩く。
寺樽真之「ごわぁっ!?」
只野男志(殴ったぁ!?)
寺樽真之「あれ・・・? 僕は何を。 今、何か思い出しかけたような・・・」
只野男志(記憶、殴ると消えんのかよ!)
帝院霧乃「エクスカリバー様? 今、何か?」
狩場玖珠絵「え? あ。危ないところだったのです。 ですよね。デュランダル様」
只野男志(ちょっ、なんでこっち振るの!?)
只野男志「あ。う、うん・・・その。蚊、がな。 マラリアとか媒介するのでな。困る」
寺樽真之「・・・困る? こまる・・・マル・・・ス」
寺樽真之「マルス・・・ウッ。頭がっ」
只野男志(ちょっとそれは無理あるでしょ!)

〇大きな木のある校舎
寺樽真之「師匠。 僕、四騎士の皆さまの信頼を勝ち取り、必ず師匠の誇れる弟子になってみせます!」
只野男志「う、うむ。がんばれ」
寺樽真之「はいっ」
  只野が玖珠絵に耳打ちする。
只野男志「すごく爽やかな奴っすね」
狩場玖珠絵「前がクソ野郎だったぶん、余計にそう思えるわね」
只野男志「クソ野郎って・・・まぁ、確かに」
寺樽真之「・・・!」
  ドゴーン
「!」

〇市街地の交差点
狩場玖珠絵「!」
只野男志「なんじゃこりゃァ~~!?」
通行人「なんだあいつ! 居眠り運転の暴走トラックをキック一発で止めやがった!」
通行人「さらに、交差点でトラックに轢かれかけたおばあさんと女の子と仔犬まで救ってみせたぞぅ!」
只野男志(なにその雑な主人公っぽい活躍!)
寺樽真之「ふぅ・・・皆さん、お怪我ないようですね。よかった」
只野男志「・・・おい。身体は大丈夫なのか?」
狩場玖珠絵「いくら運命の戦士でも、生身でこんな無茶をしたら」
寺樽真之「いえ。全然平気ですが」
只野男志(トラック生身で止めて無傷かよ! さすがはデュランダル様です!)
お婆さん「ありがたや、ありがたや。 これでお遍路に四国へ行けますじゃ」
寺樽真之「・・・四国?」
只野男志「?」
寺樽真之「四国・・・しっこく・・・漆黒・・・」
寺樽真之「我は、漆黒の・・・ウッ、頭がっ」

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