私のブーツに降り積もる

雫🎐

素敵な出会い(脚本)

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〇シックな玄関
雪菜(せつな)「雪!」
お姉ちゃん「あれ?雪菜、玄関で何してるの?」
雪菜(せつな)「お姉ちゃん! あのね、雪が降ってるからね、 見に行こうと思ってね!」
お姉ちゃん「そうなの?」
雪菜(せつな)「うん!」
お姉ちゃん「相変わらず雪が好きだね〜。 行くからにはちゃんと着込んで、 あと、探検セット持っていけば?」
雪菜(せつな)「探検セットはもう持ってるの! ちゃんとコートも着てるよ!」
お姉ちゃん「えらいね〜 雪を見に行くのはいいけど、 近所までしか行っちゃダメだからね? わかった?」
雪菜(せつな)「は〜い」
お姉ちゃん「よろしい、」
雪菜(せつな)「いってきま〜す」
お姉ちゃん「いってらっしゃい!」

〇雪山の山荘
雪菜(せつな)「わぁ、綺麗・・・」
雪菜(せつな)「あっちの方まで行ってみようかな? ちょっとだけなら、」

〇雪山の森の中
雪菜(せつな)「綺麗・・・ 雪の結晶見れるかな?」
雪菜(せつな)「じゃじゃーん、虫眼鏡!」
雪菜(せつな)「観察開始!」
雪の精霊(レイナ)「ねえ」
雪菜(せつな)「わわっ!」
雪菜(せつな)「だ、誰ですか?」
雪の精霊(レイナ)「私はレイナ、雪の精霊よ。 よろしくね」
雪菜(せつな)「雪の精霊さん?」
雪の精霊(レイナ)「ええ、」
雪菜(せつな)「あ!だったら雪だるま作れますか?」
雪の精霊(レイナ)「はい、どうかしら?」
雪菜(せつな)「すご〜い、魔法みたい!」
雪の精霊(レイナ)「ふふっ、」
雪の精霊(レイナ)「ねえ、雪菜ちゃんは冬好き?」
雪菜(せつな)「うん!好きだよ (あれ?名前言ったっけ?)」
雪の精霊(レイナ)「ならいいところに連れてってあげる」
雪菜(せつな)「え?」

〇桜並木
雪菜(せつな)「あれ?桜?」
雪の精霊(レイナ)「ええ、ここは「春」よ」
雪菜(せつな)「春?」
雪の精霊(レイナ)「ええ、」
雪の精霊(レイナ)「はい、桜の花びら」
雪菜(せつな)「くれるの?」
雪の精霊(レイナ)「ええ、」
雪菜(せつな)「ありがとう!」
雪の精霊(レイナ)「ふふっ、」

〇海辺
雪菜(せつな)「ここは?海?」
雪の精霊(レイナ)「ここは「夏」よ」
雪の精霊(レイナ)「はい、貝殻。あげる」
雪菜(せつな)「ありがとう!ちゃんとしまっておくね!」
雪の精霊(レイナ)「ええ、」

〇銀杏並木道
雪の精霊(レイナ)「ここは「秋」よ」
雪菜(せつな)「紅葉綺麗です!」
雪の精霊(レイナ)「よかったわ、」
雪の精霊(レイナ)「はい、紅葉。あげる」
雪菜(せつな)「ありがとう、これもしまっておくね!」
雪の精霊(レイナ)「・・・ええ、 (あなたは、まだ___かしら?)」

〇雪山の森の中
雪の精霊(レイナ)「「冬」よ、」
雪菜(せつな)「雪だ!」
雪の精霊(レイナ)「ねえ、」
雪菜(せつな)「なんですか?」
雪の精霊(レイナ)「あなたは、」
雪の精霊(レイナ)「これでも、「冬」が好き?」
雪菜(せつな)「? もちろん!大好きですよ?」
雪の精霊(レイナ)「そう、」
雪の精霊(レイナ)「よかったわ」
雪菜(せつな)「?」
雪の精霊(レイナ)「(冬はまだ終わらせなくていいかな)」
雪菜(せつな)「今年は冬が長めで雪もいっぱい見れて、 嬉しかったです!」
雪菜(せつな)「お母さんたちは 冬が早く終わらないかな〜って 言ってるけど、 私はこのままでもいいな〜って 思ってるんです!」
雪の精霊(レイナ)「よかったわね」
雪菜(せつな)「どうしたんですか?」
雪の精霊(レイナ)「何もないわよ?」
雪菜(せつな)「お顔がしょんぼりしてましたよ?」
雪の精霊(レイナ)「そんなことないわ、」
雪菜(せつな)「?」
雪の精霊(レイナ)「これあげるわ、」
雪菜(せつな)「ペンダント?」
雪の精霊(レイナ)「好きな時に雪を降らせられる 魔法のペンダント、」
雪菜(せつな)「でも、」
雪の精霊(レイナ)「今日、連れ回したお詫びよ」
雪の精霊(レイナ)「(私情で8歳の子を 連れ回したなんてね、)」
雪の精霊(レイナ)「(ただ、「冬」を認めてもらいたかった、 なんて我ながらわがままね。)」
雪の精霊(レイナ)「ほら、」
雪菜(せつな)「あ、ありがとうございます」
雪菜(せつな)「あと!」
雪菜(せつな)「私は冬が大好きです!」
雪菜(せつな)「ずっと、ず〜っと大好きです!」
雪の精霊(レイナ)「ありがとう、雪菜ちゃん」
雪の精霊(レイナ)「もう遅いから帰りなさい」
雪菜(せつな)「遅い?」
雪の精霊(レイナ)「ばいばい、」

〇雪山の森の中
お姉ちゃん「雪菜、どこまで行ったの?」
お姉ちゃん「近所までって言ったのに!」
お姉ちゃん「雪菜〜!!!」
お姉ちゃん「返事してー!」
お姉ちゃん「雪菜!!」
雪菜(せつな)「スピー」
お姉ちゃん「ね、寝てる?この雪の中?」
お姉ちゃん「と、とりあえず、起きて!!」
雪菜(せつな)「あれ? お姉ちゃん?」
お姉ちゃん「近所までって言ったでしょ!」
雪菜(せつな)「んぇ?なんのこと?」
お姉ちゃん「今何時だと思ってるの!」
雪菜(せつな)「10時に家を出たから、12時くらい?」
お姉ちゃん「16時よ!お昼ご飯の時間になっても 帰ってこないし、」
お姉ちゃん「ほんとに、」
お姉ちゃん「心配したんだからね!!」
雪菜(せつな)「ご、ごめんなさい・・・」
お姉ちゃん「とりあえず帰るわよ」
雪菜(せつな)「う、うん」
雪菜(せつな)「(私、寝てた?夢だったのかな?)」
雪菜(せつな)「(レイナさんにもう会えないのかな?)」

〇シックな玄関
お姉ちゃん「・・・」
雪菜(せつな)「お、お姉ちゃん?」
お姉ちゃん「・・・なに?」
雪菜(せつな)「私は大丈夫だよ? 心配かけてごめんね、」
お姉ちゃん「もう2度とこんなことしないでよ?」
お姉ちゃん「わかった?」
雪菜(せつな)「うん、ごめんなさい」
お姉ちゃん「・・・とりあえず着替えて来たら? 体冷えてるでしょ?」
雪菜(せつな)「うん、」

〇女の子の一人部屋
雪菜(せつな)「お姉ちゃん怒らせちゃったな・・・ あんなところで寝ちゃうなんて、」
雪菜(せつな)「あれは夢だったのかな?」
雪菜(せつな)「とりあえず荷物を整理しないと、」
雪菜(せつな)「ん?」
雪菜(せつな)「桜?」
雪菜(せつな)「貝殻、」
雪菜(せつな)「紅葉・・・」
雪菜(せつな)「夢じゃ、なかったの?」
雪菜(せつな)「ペンダントもある、」
雪菜(せつな)「夢じゃなかったんだ!」
雪菜(せつな)「あ!私、レイナさんにお礼言ってない・・・」
雪菜(せつな)「どうしよう・・・」
雪の精霊(レイナ)「ありがとう、雪菜ちゃん。 ばいばい!」
雪菜(せつな)「ありがとうございました、」
雪菜(せつな)「レイナさん・・・」
雪菜(せつな)「ありがとうございました・・・」
雪菜(せつな)「(きっと、もう2度と)」

コメント

  • 雪の精霊という存在自体が神秘的で素敵な発想ですね。きっと大人になったら会うことができない存在なんでしょうね。もらったペンダントを使って雪菜ちゃんが雪を降らせる日は来るのかなあ。 

  • ふたりで季節をめぐるおはなし、綺麗で素敵でした。
    ありがとうが無事届いてると良いなあと思います♪

  • とてもきれいでほのぼのするお話ですね。純真で素直なせつなちゃんと、見た目はクールもやさしいレイナさんのやり取りがとてもよかったです。

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