ヒカルのッ☆ルルルハッピィそんぐ☆

萩野 須郷

夢見ヒカルの挑戦(脚本)

ヒカルのッ☆ルルルハッピィそんぐ☆

萩野 須郷

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〇ライブハウスのステージ
  さぁー次は今をときめく
  人気急上昇アイドル!
  夢見ヒカルちゃんの登場です!

〇ライブハウスのステージ

〇ライブハウスのステージ
  では歌っていただきましょう!
  『ルルルハッピィそんぐ☆』!

〇コンサートの控室
  ステージ終了後──
「お疲れ様、ガールちゃん」
マネージャー「今日も大盛況だったわね」
「ふふっ、当然よ」
夢見ヒカル「だって私、大人気美少女アイドルだもの!」
夢見ヒカル「今日だって、私が出演した時が 一番歓声が大きかったわ!」
マネージャー「・・・あなた、 ちょっと天狗になりすぎよ」
マネージャー「もっと謙虚でいてほしいわね」
夢見ヒカル「何よ、私はただ 事実を言ってるだけじゃない!」
夢見ヒカル「顔が良ければ人生思い通りだし!」
夢見ヒカル「この天才美少女に 不可能なんてないんだからね!」
マネージャー「・・・困った天狗ちゃんね」
マネージャー「あのままではあの子はいずれ・・・」
マネージャー「フフッ、良いこと思いついたわ」

〇綺麗な会議室
  次の日──
マネージャー「ガールちゃん、 ちょっとこの動画を見てちょうだい」

〇岩山
胸筋濁声人デスヴォイス「♪美少女は俺の敵 yeah」
胸筋濁声人デスヴォイス「かわいい顔して腹黒い yeah」
胸筋濁声人デスヴォイス「美少女なんざ 地に堕ちろ」
胸筋濁声人デスヴォイス「俺のデスボで Mi na go ro shi ♪」

〇綺麗な会議室
マネージャー「こいつは山奥に住む巨人 胸筋濁声人デスヴォイスよ」
マネージャー「そしてこの動画のとおり──」
マネージャー「ガールちゃん! あなたはこいつに 宣戦布告されているのよ!!」
マネージャー「いい? こいつは美少女を憎んでいるの」
マネージャー「つまり、あなたに恨みを持っているのよッ!!」
マネージャー「こいつの歌声を聞くと、 永遠の眠りにつくと言われているの」
マネージャー「そして、彼の歌に対抗できるのは──」
マネージャー「目には目を ──あなたの澄んだ歌しかないわ」
夢見ヒカル「わかったわ! この美少女アイドルが何とかしてみせる!」
マネージャー「大・成・功☆」

〇岩山
夢見ヒカル「デスヴォイス! 出てきなさい!」

〇炎

〇岩山
胸筋濁声人デスヴォイス「お前・・・美少女・・・」
胸筋濁声人デスヴォイス「美少女は・・・ 俺が全部吹き飛ばすッ!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「永遠の眠りにつけッ! No 美少女 Yes ライフ!!」
夢見ヒカル「きゃあああッ!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「轟け! 俺様のHardヴォイス!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「ふははは・・・ しょせん美少女はか弱い生き物」
胸筋濁声人デスヴォイス「ざまァみろ!! 俺様の勝ちだ!!」

〇岩山
  ・・・あなたが・・・
  あなたがどうしてそこまで
  私を恨んでいるかはわからないわ・・・
  でも
夢見ヒカル「最後に勝つのは私よ! だって・・・」
夢見ヒカル「私、完璧美少女だからッ!!」

〇岩山
夢見ヒカル「デスヴォイス!」
夢見ヒカル「その耳かっぽじって、 よォーく聞きなさい!!」
夢見ヒカル「そして再び美少女を好きになるのよ!!」
夢見ヒカル「それでは行きますッ 『ルルルハッピィそんぐ☆』!」

〇ライブハウスのステージ
胸筋濁声人デスヴォイス「な、何だ!? 急に、背景がステージに・・・」
「これぞ、美少女の奥の手」
夢見ヒカル「フラワーワールドよッ!」
夢見ヒカル「美少女は肉体への攻撃はしない 精神攻撃で訴えかけるのよ!」
胸筋濁声人デスヴォイス「いやそれは美少女とか関係n」
夢見ヒカル「♪ヘイ世のボーイ&ガール 準備はいかが!?」
胸筋濁声人デスヴォイス「うッ! 頭が・・・」
夢見ヒカル「私のハッピィそんぐで みんな私の虜にしてアゲル!」
夢見ヒカル「ピンクに包まれたあなたは ミルクコーヒーが飲みたくなーる」
胸筋濁声人デスヴォイス「何ッ 俺ブラック派だったのに・・・」
夢見ヒカル「Cawaiiに包まれたあなたは トイプードルが欲しくなーる」
胸筋濁声人デスヴォイス「嘘だろォッ 柴犬こそ俺の最推しのはずッ・・・」
夢見ヒカル「それもこれも私のせいなのッ」
夢見ヒカル「私の歌でッ みんなCawaii一直線☆」
胸筋濁声人デスヴォイス「ぐおお・・・訳わかんねえ」

〇ライブハウスのステージ
夢見ヒカル「こいつ・・・中々強敵ね いつもならみんなここで落ちるのに」
夢見ヒカル「もしかして、 私の歌声が通じない・・・?」
夢見ヒカル「──いえッ、まだよッ!」
夢見ヒカル「私は諦めないッ! ポジティブが私の良さなんだから!」
夢見ヒカル「自意識過剰でも良いッ! それが私の原動力なんだから!」
夢見ヒカル「私の持ち味が「美少女」だけじゃない って所を見せてやる!」
夢見ヒカル「いっくわよーーーーー」

〇ライブハウスのステージ
夢見ヒカル「受け取って! 私のハート!」
胸筋濁声人デスヴォイス「い、いるかッこんなモンッ!」
夢見ヒカル「う、受け取って、私のメロディー!」
胸筋濁声人デスヴォイス「もうやめろッ、ウゼェんだよ!」
夢見ヒカル「ぐ、ぐぐ・・・」

〇岩山
胸筋濁声人デスヴォイス「フン、お前の心が先に折れたか」
胸筋濁声人デスヴォイス「だから言ったろ! 美少女は、か弱い生き物なんだよォッ!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「ほらほら、参りましたって言えよ、 さっさとさあッ!!」
夢見ヒカル「・・・ま・・・ま・・・」
夢見ヒカル「まだまだ曲はこれからだぜ この野郎ォォォ!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「な、何ィー!?」

〇ライブハウスのステージ
夢見ヒカル「魔法の言葉、ルルルのル〜!!」
胸筋濁声人デスヴォイス「あ痛ァッ! おい、今ちゃっかり殴ったろ!」
夢見ヒカル「ルンルンしてたら丸太がやってきたー!」
胸筋濁声人デスヴォイス「ぐあああッ! おい、肉体への攻撃はしないって・・・」
夢見ヒカル「肉じゃねえ! これは木だ!」
胸筋濁声人デスヴォイス「いや意味わからん!」
夢見ヒカル「ルルルッ きらめけ、シューティングスター!」
夢見ヒカル「そして── 私のとっておき!」
夢見ヒカル「地獄へ堕ちろッ Go to hell delivery!!♪」
胸筋濁声人デスヴォイス「いやいや地獄とか流石に冗d」

〇ライブハウスのステージ

〇ライブハウスのステージ

〇岩山
「──安心して 地獄に落としたのは」
夢見ヒカル「あなたの美少女に対する 憎しみの心だけよ」
夢見ヒカル「もう大丈夫 あなたの身も心も浄化されたわ」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「うおおお、ヒカルたーんッ」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「今まで酷いこと言って ごめんよーぅ!」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「俺、昔好きな子がいたんだ その子もすごく美少女でさ」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「ある日、ちょっとした出来心で その子のリコーダーを勝手に吹いたら」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「めちゃくちゃボコボコに殴られてッ! それで、美少女が嫌いになったんだ・・・」
夢見ヒカル「・・・そういうことだったのね」
夢見ヒカル「──でも、もう心配ないわ」
夢見ヒカル「私のファンになれば みんなハッピィになれるから!」
夢見ヒカル「さあ、私と一緒に歌いましょう!」
寺山棒太郎(デスヴォイス)「ヒカルたん・・・ だ、大好きだー!」

〇黒背景
「──予想外だったわ」
マネージャー「まさか、あのデスヴォイスに 勝っちゃうなんてね」
マネージャー「まあでも、今回の件で あの子も少しは成長したでしょう」
マネージャー「──まあ」
マネージャー「デスヴォイスをボコボコにしたのが 私だったってことは、秘密にしておきましょう☆」

コメント

  • ヒカルのハッピィそんぐ攻撃を受けて、ブラックコーヒー派で柴犬が大好きな私ももう少しでカフェオレとプードルが好きになりそうになった〜あぶな〜。泣く子と美少女に勝てる人はいませんね。

  • まさかの物理攻撃に思わず笑ってしまいました。楽しい時間をありがとうございました!

  • もはや歌声で倒したというより物理攻撃で倒したのでは…笑
    歌には色々と力があるのは私も感じますが、ヒカルちゃんの様な頑張るアイドルは応援したくなりますね!

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