この学園、圧倒的ツッコミ不足。

如月 彩👼💉

エピソード1(脚本)

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〇女の子の一人部屋
天野 陽菜(はぁ~...今日からまた学校かぁ...)
天野 陽菜(...またあの人達に振り回されるんだろうな...)
  私は天野 陽菜、高校一年生。
  私が通う日向学園は、とても校則が緩く、制服はあるのだが、私服OKな所である。
天野 志保「あら、陽菜。起きてたのね」
天野 陽菜「うん。どうしたの、お母さん?」
天野 志保「もう朝ご飯出来たから、呼びに来たのよ」
天野 陽菜「本当?ありがとう、お母さん」
  どうやら、呼びに来てくれただけのようだ。
天野 陽菜(...もうそろそろ準備しないと遅れちゃうな)

〇ダイニング
天野 陽菜「お父さん、お母さん、おはよう」
天野 志保「おはよう。お父さん先に食べてるわよ」
天野 陽菜「え?...本当だ!」
天野 玲「お、陽菜。おはよう」
天野 陽菜「おはよ〜」
天野 志保「ほら、早く食べましょう。遅刻するわよ」
天野 陽菜「はーい」

〇シックな玄関
天野 陽菜「よし。行ってきまーす!」

〇大きい交差点
天野 陽菜「...」
おじさん「お嬢ちゃん、可愛いね。いくつ?」
天野 陽菜「...何であなたに言う必要があるんですか?」
おじさん「えぇっ、冷たい事言うなよ」
天野 陽菜「...急いでるので、失礼します」
天野 陽菜「痛っ...」
おじさん「何で逃げるんだい?」
天野 陽菜「え...?何で、って...」
おじさん「少しくらい良いじゃないか」
おじさん「着いてきてよ」
天野 陽菜「嫌です...!」
おじさん「生意気な...」
天野 陽菜(こ、怖い...)
???「...おい」
下野 優斗「何してんだよ、おっさん」
おじさん「うわっ、びっくりした...誰だい、君」
下野 優斗「どうでもいいだろ」
天野 陽菜「...あ、あの、あなたは...?」
下野 優斗「...困ってるみたいだったから、助けに来た」
天野 陽菜「...」
天野 陽菜「...ありがとう」
おじさん「...僕のこと、忘れられてない?」
下野 優斗「あ?とっとと失せろ、じじい」
おじさん「...はい」
天野 陽菜「あ、あの、ありがとうございました!」
下野 優斗「どういたしまして」
天野 陽菜「あ、時間ヤバい...」
天野 陽菜「ありがとうございました!」
下野 優斗「...ん?」
  ”天野 陽菜”と書かれたハンカチが落ちていることに気付く。
下野 優斗「...これ、あの子のかな?」

コメント

  • イケメンに助けられた女の子がハンカチ落としていくという王道の展開・・・それを拾ったイケメン王子様と学校で再会して恋が芽生えるシンデレラストーリーなのかよっ、と読者がツッコむところなのでしょうか。タイトルの「ツッコミ不足」が気になっちゃいます。

  • 平穏な日常的なエピソードですね!
    っておじさんにナンパされてカッコいいお兄さんに助けられる、そんな日常的あってたまるか!と自分でツッコんでみます。

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