〇明るいリビング
春風 春奈「ふ・・・わあぁ」
春風 桜「おはよ、お姉ちゃん」
春風 春奈「おはよ～」
春風 桜「朝ご飯出来てるよ」
　　わたしの妹の桜は毎朝、朝ご飯を作ってくれる。
　　ありがたい～
「いただきま～す」
　　そういえば・・・あ、テレビつけなきゃ

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「続いてのニュースです。 昨夜から死亡事件が多発しています」

〇明るいリビング
春風 桜「え!?」
春風 春奈「なにがあったんだろう・・・」

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「けいさつは“遺体は全部上半身と下半身が切断されていた。”とのことです。今もけいさつはそうさを続けてー」

〇明るいリビング
春風 桜「うーん...てあ！学校行かないと！」
春風 春奈「そうだった！と、とりあえず行ってきまーす！」

〇通学路
　　そういえば由美達が待ってるんだったぁ！
　　急がなきゃー！わー！
春風 春奈「はぁ、はぁ」
小庵 由美「お、きたきた」
海口 紗江「もー春ちゃんおそいよ～」
春風 春奈「ごめんごめん」
海口 紗江「反省してるの？」
　　してます・・・めっちゃしてるよ
小庵 由美「まぁまぁ、とりあえず学校行かへんと」
海口 紗江「むー・・・分かった、ほら春ちゃん、行くよ」
春風 春奈「はーい」
　　そういえば・・・テレビでやってたこと気になるな・・・
小庵 由美「なにやってんの春奈？いくでー」
春風 春奈「あ、うん、待って～」

〇学校の廊下
春風 春奈「でさーAちゃんがあーなったわけ！」
小庵 由美「なんやそれーw」
海口 紗江「ほらふたりとも、入るよー（教室）」
「ほーい」

〇教室
　　よいしょ・・・とさてと、授業の準備しないと
佐藤先生「はーい、ホームルーム始めまーす」
　　あ、もうホームルームか。
　　めんどいなぁ
佐藤先生「えーと・・・あとは・・・あ、そうだ。もうひとつ連絡があります」
　　なんだ？
佐藤先生「今日の朝、職員のひとりが亡くなりました」
　　え!?
　　も、もしかして・・・
佐藤先生「その職員は上半身と下半身が切断されていたそうです」
　　な、なんだってー!?
　　それ...テレビで見たのと同じだ・・・
佐藤先生「なので、今日からしばらくは３人以上で帰るようにしてください」
　　それやばいやつやん...
　　集団か。
　　まぁその方が安全性が増すか。
佐藤先生「では授業を始めます」
生徒「起立、礼、着席」
佐藤先生「ではー」

〇教室
　　放課後
佐藤先生「では、さようなら！」
「さようなら！」
　　そろそろ帰るか。
春風 春奈「おーいふたりともー」
小庵 由美「なんや？」
春風 春奈「帰ろー」
海口 紗江「分かった～」
　　あ、桜は大丈夫かな...

〇通学路
春風 春奈「で、桜が、“今日はカレーだよー”て、いったのよ」
小庵 由美「ふんふん」
海口 紗江「そのあとどうなったの～？」
春風 春奈「わたしが楽しみに待ってて、“はい、出来たよ～”ていったの」
小庵 由美「そんで？」
春風 春奈「出された物が、なんと、グラタンだったのw」
海口 紗江「えぇ...」
春風 春奈「それで桜が、“あ、これグラタンだ！”となった」
小庵 由美「あはははは！」
　　おもしろいのもわかる・・・
　　だってそのときわたし笑ったもん
海口 紗江「桜ちゃんでもそんなミスするんだ～」
春風 春奈「するのよ～」
小庵 由美「あ、そういえば・・・」
　　ん？
海口 紗江「なーにー？」
小庵 由美「ウチら、家となりでよかったよな」
海口 紗江「そうだね・・・」
　　たしにそうだ。先生が言ってたことがきになるし、もし家がバラバラだったら
　　・・・想像したくもない

〇一戸建て
海口 紗江「あ、じゃーねー」
小庵 由美「バイビー！」
春風 春奈「なにそれw」

〇明るいリビング
春風 春奈（ふぅ...あ、そーだ。 テレビつけとこ）
春風 春奈（ん？あ、メール。 グループラインで・・・由美からか。 なになに）
　　今すぐテレビ見て!!
春風 春奈「え？と、とりあえず、“なんのやつ？”と」
　　ピロン🎵
春風 春奈「わっえ？返信はやっ」
春風 春奈（え...と）
　　ニュース！
春風 春奈（ニュース？ えーと・・・あ、これだ）

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「続いてのニュースです。 八蔵学園の教師の、“佐藤江奈”さんが、うでを切断されていました」

〇明るいリビング
春風 春奈「・・・え？」
春風 春奈（さ・・・とうえ...な先生・・・？ それって・・・わたしのたんにんの先生じゃ・・・）

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「今、病院に運ばれて、まだ手術すれば助かるそうです」

〇明るいリビング
春風 春奈「っ！」
　　わたしは、グループラインに
　　“今すぐわたしの家の前に集合して”と送った