天気予報少女

キリ

オリジナル(脚本)

天気予報少女

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天気予報少女
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〇地球
  惑星・地球──
  この地球には当たり前のように
  人々と共存している"現象"がある
  それは────「天気」だ
  予測不可能な現象と思われたその天気には
  欠かせない人物がいた──それは・・・

〇明るいリビング
  (テレビの音)
  今日は午前中から雨が降るでしょう
  (テレビの音)
  所によっては雨が雪に変わるかも
  しれませんので、傘を持って
  通勤通学、お出掛けください
弥生「うそばっか...」
  窓から外を眺めてみると、午前中だが
  晴天で日差しがガラスを射していた
弥生「傘いらなそー、置いていこ」

〇通学路
弥生(誰も傘持ってない)
弥生(やっぱりわたしの勘のほうが正しいわ)
鈴華「はあ・・・」
鈴華「どうして皆さん、 天気予報を信じないのでしょう」
鈴華「確かにアメダスは雪になると 予測していたのに・・・」
鈴華「はっ・・・」
弥生(ん?)
弥生(やばっ、目合っちゃった──)
鈴華「ああ、あのっ!」
鈴華「ひとつお尋ねしても?」
弥生「は、はい何でしょう」
鈴華「そのっ!なぜ今日、 傘を持っていないのですか?」
弥生「・・・・・・はい?」
鈴華「あああっっ!すみません突然 怪しいものではないのですっ!」
鈴華「わたくし、こういう者です!」
  彼女から名刺を貰った
弥生「ああ、天気予報士さん」
弥生「だから傘がなんでかって・・・」
弥生「あの、ハッキリ言って当たらないですよ?」
鈴華「へっ・・・」
弥生「こんなにいい天気なのに曇る気配も無い」
弥生「それなのにこれから雪が降るだなんて 予報外れ的中じゃないですか!」
鈴華「・・・っ」
鈴華「ほ、ほんとうなんです・・・」
鈴華「山の天気が変わりやすいように、 地域の天候だって変わりやすいんです」
鈴華「わたしには分かるんです!」
弥生「・・・」
弥生「・・・じゃあ、その根拠はなんです?」
鈴華「根拠?」
弥生「はい」
弥生「そこまで自信があるなら、 根拠を示してくださいよ」
鈴華「うーん・・・」
鈴華「誰にも言いませんか・・・?」
弥生「もちろん、黙っててほしいことなら 隠します」
鈴華「・・・驚かないでくださいね?」
鈴華「出てきて大丈夫ですよー」
アメダス「ばあぁ~~!」
弥生「へっ? ? ?」
アメダス「アハハハハハハ♪ びっくりした?」
アメダス「うちアメダス!うちがいる限り、 この世の天候は見切ったナリ♪」
弥生「ええと・・・・・・」
弥生(ここここれって、見えてたらマズい? ? なにこの子、どこから出てきた? 振り向いたら居たよね?そうだよね?)
弥生(うう・・・っ・・・)
弥生(よし!立ち去ろう)
弥生「いっ」
弥生「いままでのことは、忘れます わたし何も聞いてません! 見てませんので! !」
弥生「がががっこうにっ行かないとなんで! さよならあぁぁぁ~~~! ! ! ! ! !」
鈴華「やっぱり信じてくれないよね」
アメダス「おっかしいなぁ~こんなにウチ可愛いのに」
アメダス「あ、空見て!」

〇通学路
アメダス「な?」
鈴華「うん、分かってるよ分かってる」
鈴華「やっぱり、天気が変わりやすいのが 定着してるから、変えないとよね」
アメダス「ウチがもっと天気を呼び起こすか? ぶわぁ~~!って」
鈴華「あはははは・・・」

コメント

  • アメダスちゃんの語尾が「うちがアメダスだす」かと思ったら「ナリ」だったのでちょっと拍子抜けしただす。はっちゃけキャラのアメダスちゃんとおしとやかな鈴華さんとの対比がいい感じです。

  • お天気アプリで予報を見るのですがよく外れてます。可愛い天気予報士さんとアメダスちゃんに、私も驚いてしまいそうだけど、もっとお話ししたくなるんだろうなあと思いました。私のキャラにも命を吹き込んでくださってありがとうございます。

  • 可愛いキャラクターに気象予報士という設定が絶妙にマッチしていますね🤗
    最近は天気予報アプリに頼ってばかりで、ニュース予報を見る機会はめっきり減ってしまいました💦
    たまのニュース予報もありかもしれませんね😌

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