エターナルユートピア 理想の彼女(脚本)
〇仮想空間
オンラインゲーム「エターナルユートピア(永遠の理想郷)」へようこそ!
あなたの理想の彼女は必ず見つかります。
リア充は真のリア充にあらず!
真のリア充には、現実のリア充に妥協することなく、理想の彼女を追い求める者だけがなれる・・・
〇仮想空間
今日もまた、一人の男が「エターナルユートピア」にやってくる・・・
太一「これが「エターナルユートピア」か」
エミリー「エターナルユートピアへようこそ!」
エミリー「案内役のエミリーです」
太一(マジか・・・)
太一(エルフ姿の超絶美人)
太一(かわいい)
エミリー「来てくれてありがとう! えっと・・・」
太一「あっ、太一です」
エミリー「太一くん、よろしくね」
太一(画面越しに会話もできるのか?)
太一(仕組みはよくわからんが、かわいいから何でもOKだ)
エミリー「太一くんにはこちらのコースをご用意いたしました」
①俺の妹はマジ天使 〇百円
②男の永遠の憧れ 〇千円
エミリー「どちらのコースにしますか?」
太一「〇百円に〇千円? いきなり課金かよ」
エミリー「太一くん、これは課金じゃないよ」
太一「?」
エミリー「これは理想の彼女に出会うための「ユートピアパスポート」よ」
エミリー「理想の彼女と最高の時を過ごすんでしょ♥️」
太一「理想の彼女か・・・」
太一「よし」
ポチッ
〇カラフル
①「俺の妹はマジ天使」コース
こころ「お兄ちゃん♥️」
こころ「お兄ちゃん、大好き」
太一(はうっ・・・)
太一(何だこれは?)
太一(このかわいい生き物はいったい・・・)
こころ「お兄ちゃん、抱っこしてー」
太一(天使だ。ここに天使がいる)
こころ「お兄ちゃん、遊園地に行こうよー」
太一(天使の笑顔が目の前に・・・)
太一(尊い・・・)
〇花模様
翌日・・・
ポチッ
②「男の永遠の憧れ」コース
しおり「おはよう、太一くん」
しおり「朝ご飯できてるよ」
太一(来た・・・)
太一(朝一番にセーラー服の女子高生に起こされる)
太一(そして笑顔で「朝ご飯できてるよ」のひと言)
太一(これぞまさに、男が死ぬまで抱き続ける永遠の憧れ)
しおり「はい、お弁当♥️」
太一(何!?)
太一(じょ、女子高生の手作り弁当だと!)
しおり「仕事終わったらまっすぐ帰ってきてね」
しおり「浮気しちゃダメだよ」
太一(かわいい、かわいすぎる)
太一(死ぬ。もう死んでもいい)
太一(・・わが人生に悔いなし)
〇仮想空間
数日後・・・
エミリー「太一くん、ゲームは楽しんでる?」
太一「みんなかわいいし最高だよ」
エミリー「そっか」
エミリー「それはうれしいけど・・・ちょっと妬けるなあ」
太一「え?」
エミリー「太一くんには私だけを見ていて欲しいのに」
太一「は?」
太一(何だ、この展開は?)
エミリー「だから今回は特別のコースを用意したの」
③聖なる夜、理想の彼女を独り占め 〇万円
太一(〇万円!?)
エミリー「ちなみに相手は私だよ♥️」
太一「えっ!?」
エミリー「これは一人限定のコースなの」
エミリー「私、クリスマスを太一くんと二人で過ごしたい」
太一(何だその目は。そんな目で見られたら・・・)
太一(この美人を独り占めだと)
太一(いや待て。冷静になれ)
太一(ゲーム一回で〇万円はないだろ)
太一(そうだ、ここはスルーだ)
エミリー「もし太一くん以外の人が先に申し込んだら、クリスマスはその人と・・・」
エミリー「私そんなの絶対嫌」
太一「えっ!?」
太一「・・・」
太一「エミリー、君に涙は似合わない」
太一「大丈夫、君を他の男のとこになんて行かせない」
ポチッ
〇一人部屋
クリスマス当日・・・
太一「いよいよ今日だな」
太一「エミリーは何をしてくれるんだろう?」
太一「クリスマス限定サンタコスで登場か?」
太一「いや、〇万円も払ったんだ。もっとセクシーな衣装とか・・・」
太一「まさか、衣装を何も着ていないとか!」
太一「はうっ!」
太一「いかん、変な妄想をしたら鼻血が・・・」
ピーンポーン
太一「誰だよ、これからゲームを始めるのに」
〇おしゃれな廊下
太一「はーい」
太一「えっ!?」
エミリー「太一くん、メリークリスマス!」
太一「は?」
太一「エ、エミリー!?」
太一(何だ、何がどうなってる?)
太一(何でここにエミリーが!?)
太一(ゲームのキャラじゃないのか? 実在したのか?)
エミリー「太一くん、行こう!」
太一「はい?」
〇アーケード商店街
エミリー「やっぱり今日は混んでるね」
太一「う、うん」
太一(何がどうなっている?)
太一(これは夢か?)
エミリー「これ、かわいい」
太一(いや、これは現実だ)
太一(これは奇跡だ。神様が俺に与えてくれた奇跡だ)
太一(よしっ!)
太一「これが気に入ったのかい?」
エミリー「うん」
太一「じゃあ、これを君へのクリスマスプレゼントにしよう」
エミリー「いいの?」
太一「ああ」
エミリー「太一くん、ありがとう♥️」
〇イルミネーションのある通り
エミリー「きれい」
エミリー「今日は最高のクリスマスになったね」
エミリー「ありがとう、太一くん」
太一(理想の彼女とクリスマスデート)
太一(頼む。誰か俺を殺してくれ)
太一(俺はこの最高に幸せな気分のまま人生を終わらせたい)
エミリー「そろそろ帰ろっか」
〇一人部屋
太一(なぜエミリーが俺の部屋に!?)
エミリー「シャワー浴びてくるから待っててね」
太一「何だ、この展開は?」
太一「シャワー浴びてくるから待ってて!?」
太一「シャワーを浴びたら、その後どうする気だ!?」
太一「まさかエミリーとあんなことやこんなことをするのか?」
太一「マジか・・・」
太一「落ち着け、落ち着け」
太一「落ち着け・・・zzz」
〇一人部屋
太一「ん? 朝?」
太一「確かエミリーがシャワーを浴びるのを待っていて・・・」
太一「エミリーは・・・いない」
太一「まさか、昨日のは全部夢?」
太一「まさかの夢オチ!?」
太一「マジか・・・」
太一「ん? エターナルユートピアからメッセージが・・・」
待ってる♥️ エミリー
〇仮想空間
エミリー「おはよう、太一くん」
太一「あれは!」
太一(エミリーが身につけているネックレス)
太一(あれは昨日買ったネックレス!)
太一(ということは・・・)
エミリー「昨日は楽しかったね」
太一「えっ!」
太一(やっぱり昨日のあれは本当だったんだ・・・)
エミリー「今日は年末年始スペシャルコースを案内するね」
④理想の彼女と年越し! 〇〇万円
太一「〇〇万円!?」
エミリー「私、太一くんと一緒に年越ししたい♥️」
太一「・・・」
太一(しかし、さすがに〇〇万円は・・・)
エミリー「昨日の続きがしたいな♥️」
太一「えっ!」
エミリー「私、太一くんの理想の彼女になりたい」
太一「・・・」
エミリー「ダメ?」
太一「エミリー、俺に任せとけ」
ポチッ
〇ハート
エミリー「ありがとうございました♥️」
エルフは「妖精」じゃなくて、「金の亡者」だったんですね!
今まで日本語訳は間違ってたようで…
タップしながら…無料だよね? これ自体読むと課金発生しないかと少々不安になりましたww
お金があると素敵な恋ができるなぁ😍
うわぁぁ、これ新手のデート商法ってやつだ。
男によっては訴えられない奴・・・
あー😭 沼るぞ、これは😭
美少女の使い方が上手いです!
元祖・美少女という夢を利用した最強の誘惑!
どうしてかな……私も血が止まらないよ( ´ཫ` )