白と水

四日一堂

節制と解放と仲直り(脚本)

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〇住宅地の坂道
白空 大器「・・・・・・・・・」

〇教室
白空 大器「お前、二度と顔を出すな」

〇住宅地の坂道
白空 大器「なんであんなやつのこと考えてしまうのだろう」

〇住宅地の坂道
白空 大器「雨が降りそうだな」
白空 大器「早く帰ろう」

〇おしゃれなリビングダイニング
白空 大器「・・・・・・・・・」
お母さん「あら大器どうしたの? 具合でも悪いの?」
白空 大器「いや母さん、なんでもないよ」

〇黒

〇おしゃれなリビングダイニング

〇おしゃれなリビングダイニング
白空 大器「さてと冷蔵庫にあれがあったな」
???「欲しいものはこれだろ」
白空 大器「この声は・・・」
器「お前のやることなんてわかってるよ」
白空 大器「机にあるのは」
器「飲みたかったんやろ」
器「グラス交わそうや」

〇おしゃれなリビングダイニング
器「今日は申し訳なかった」
白空 大器「もういいよ」
器「俺は二つの望みがあるんだ」
白空 大器「二つ?」
器「一つは俺の欲望を満たすため」
器「もう一つはお前の望みを叶えるため」
白空 大器「俺の欲望?」
器「言っただろ元はお前だって」
器「お前の欲望の無さに悩んでいた。それで欲望を取り戻すために俺は取り憑いてそこの欲望を解放した」
器「だがそれが裏目に出てしまった。 本当に申し訳ない」
白空 大器「なるほどな・・・」
器「俺が言いたいのはたまには自分を労ってやれ」
白空 大器「・・・・・・・・・」
器「お前最近勉強や友達付き合いで全く自分を労ってないじゃないか」
白空 大器「まあ・・・」
器「たまには欲望に忠実になるのも悪くはないぜ」
白空 大器「そうか」
白空 大器「ありがとう。なんだかスッキリしたよ」
器「おう」
器「これで安心して消えれるぜ」
白空 大器「えっ・・・消える?」
器「俺の役目は終わった 安心して欲望の器に眠れるぜ」
白空 大器「・・・そうか」
器「まぁ、また不満になったら出てくるかもな」
白空 大器「そうだな」
器「じゃぁ またいつかな」
白空 大器「あぁ」
白空 大器「本当に消えちまったな」
白空 大器「なんか少し寂しいな」
白空 大器「明日どこかに出掛けてみるか」

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