梅雨の中休みでの事件(脚本)
〇シックなリビング
久々に訪れた晴れの日。梅雨の中休みだ。
「おはよう、お母さん」
江川るり子「おはよう。朝食食べちゃいなさい」
「ありがとう」
江川るり子「そういえば、学校で何かあった?」
江川和美「今日のホームルームで合唱祭で歌う歌が決まって、今日から練習だって」
江川和樹「合唱祭は、今月中旬なんだ。期末試験前で助かったよ」
江川るり子「期末試験でも、いい結果残すのよ」
〇学校の校門
八潮すばる「おお、江川兄妹、おはよう!」
「おはようございます、先輩!」
八潮すばる「今日は、合唱祭で歌う歌が決まるそうだね。高校最後だから、悔いのないようにするよ」
江川和樹「そういえば、文化祭で引退でしたよね、先輩?」
八潮すばる「そうだな。合唱部の腕前を生かし、将来はメディア系で働こうかと思うぜ。 大学は一応検討してる」
江川和美「なるほど!」
〇教室
山下紀夫「えー、皆さんおはようございます」
おはようございます!
山下紀夫「今月開催予定の合唱祭に関するアンケート用紙を配布します。希望曲を書いて提出してください」
照井愛「課題曲と自由曲を選べるなんてすごいわね」
宇野武「俺はもう決めてるよ」
江川和樹「これにしてみるかな」
江川和美「私も兄さんと同じよ」
メンバーは、希望曲を書いて提出した。
山下紀夫「なお、課題曲と自由曲はその後投票で決めます」
〇学校の屋上
江川和樹「合唱祭が終わったら、今度は期末試験だね」
江川和美「勉強にも磨きをかけないとね」
馬場恭平「こっちは何とか赤点は回避できたよ。お互い、頑張ろうね」
「うん!」
〇学校の校門
夕方になった。
馬場恭平「また明日ね!」
「また明日!」
江川和樹「家に帰ったら勉強しないとね」
江川和美「期末試験でもいい結果を残せるようにしないといけないわね」
その時、スマホが鳴り響いた。
江川和樹「スマホが光ってるぞ!」
江川和美「見てみるわ!」
江川和樹「場所はこの近くだそうだ!」
江川和美「本当だわ!行ってみましょう!」
彼らは、急いで現場へ急行した。
〇曲がり角
江川和美「あそこの工事現場での立てこもり事件ね!」
江川和樹「急いで変身だ!」
江川和美「オッケー!」
〇幻想空間
「いくよ!レッツ、ジャスティスチェンジ!」
江川和樹「イェイ!」
江川和美「ウフフッ♡」
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!」
〇工事現場
事件発生場所は、作業員がいなくなった工事現場の近くだった。
警察官「犯人が立てこもってかなり時間がたちますね!」
警察官「観念しなさい!」
警部「投降した方が身のためだ!」
しかし、効果はなかった!
立てこもり犯「黙れ!逃走用の車はどうしたんだ!この女がどうなっても知らんぞ!」
警察官「危ういわね・・・!」
その時だった!
「ご安心ください!」
警察官「あれは!」
「ジャスティスツインズ、今宵見参!」
警察官「よかった!来てくれたんですね!私、ファンなんですよ!」
警察官は、事情を説明した。
警部「というわけだ」
ジャスティスボーイ「任せてください!」
ジャスティスガール「すぐに事件を解決して見せます!」
警部「そうか。期待しとるぞ」
立てこもり犯「あの二人、何をする気だ?」
ジャスティスボーイ「今すぐ投降しないとお前は今から痛い目にあうぞ!!」
立てこもり犯「黙れ!」
ジャスティスボーイ「くそ!あと少しずれてたら撃たれてた!」
ジャスティスガール「なかなか思うようにいかないわね!」
ジャスティスボーイ「打開策、ないかな?」
その時だった!
ジャスティスボーイ「何だろう?」
ジャスティスガール「一体、何が起きてるの?」
スーパーウィザード「おやおや、何があったかと思えば、大変な騒ぎじゃのう。わしが相手じゃ」
「あなたは!?」
スーパーウィザード「わしは、通りすがりの魔法使いじゃ」
立てこもり犯「なんだ、あの爺さんは?!」
スーパーウィザード「そこのお主よ、わしの攻撃を受けるがよい!」
立てこもり犯「しまった!」
スーパーウィザード「これで、とどめじゃ!」
立てこもり犯「うわーっ!」
謎の老人は、その立てこもり犯を、宙に浮かせ、警察官たちの上に落下させた。
立てこもり犯「痛い!」
尻もちをついた犯人。
警部「今だ!かかれ!」
警察官たちが、立てこもり犯を袋叩きにしている。
スーパーウィザード「二人とも、今のうちじゃ!」
「はい!」
二人は、急いで人質を救出した。
「もう大丈夫ですよ」
女性「ありがとうございました」
スーパーウィザード「どれ、わしは失礼するかな」
ジャスティスボーイ「それにしても、あのおじいさんはなぜ僕らのことを知ってたのかな?」
ジャスティスガール「不思議よね」
警部「ほら、さっさと歩く!」
立てこもり犯「はい・・・」
警察官「ご協力ありがとうございました」
警察官「あの、サイン、もらえますか?」
「いいですよ!」
二人は、サインに応じた。
警察官「この色紙、大事にします!」
二人は、その場を去った。
〇シックなリビング
江川るり子「二人とも、そろそろお父さん帰ってくるわよ」
江川勝「ただいま」
「おかえりなさい!」
江川勝「夕方、君たちの通う学校の近くで立てこもり事件があったが、あの二人と謎の老人が解決したらしいよ」
江川和樹「あの老人、一度会ってみたいね」
江川和美「あの二人にもでしょ?」
江川勝「しかし、立てこもり事件は本当にあってはならないね」
江川和樹「そうだね。あんな事件があっちゃ、命がいくつあっても足りないとあの二人もしゃべってたしね」
江川るり子「それにしても、あの不思議なおじいさんは誰だったのかしら?」
江川和美(あのおじいさん、私たちの敵なのかしら?味方なのかしら?)
江川和樹(女神さまは、この人のこと、知ってるのかな?)
謎の老人に助けられたジャスティスツインズ。
あの老人は、果たして誰なのか?
次回へ続く!
謎の老人登場。
果たして彼は何者なのか。
今回は事件解決に貢献してくれましたが、次はどうなるか……。