天才子役かがみはらかのん(6歳)(脚本)
〇コンサート会場
かのん「えんとりーなんばー5ばん、かがみはらかのん6さい、しょうがく1ねんせいです」
かのん「しんさいんのせんせいがた、ふぁいなりすとにえらんでくださり、ありがとうございます」
かのん「このすてーじにたたせていただくことが、ずっとゆめでした」
かのん「かんしゃのきもちでいっぱいです」
かのん「とくぎは、ばれえとぴあのとひっぷほっぷとうたです」
かのん「えいごもすこしできます。えいけんの3きゅうをもっています」
かのん「げつようびからにちようびまで、まいにち、ならいごとをしています」
かのん「すーぱーこやくになるためです」
かのん「このこんてすとでゆうしょうしたら、ごほうびに、なんでもねがいをかなえてあげるとおかあさんがいいました」
かのん「だから、れっすんをがんばりました」
かのん「ばれえとぴあのとひっぷほっぷとうたとえいごをしんさいんのせんせいにほめられて、うれしかったです」
かのん「いままでがんばってきて、ほんとうによかったとおもいました」
かのん「こんてすとでゆうしょうしたら」
かのん「わたしは」
かのん「わたしは・・・」
かのん「ばれえも」
かのん「ぴあのも」
かのん「ひっぷほっぷも」
かのん「うたも」
かのん「えいごも」
かのん「おしばいのおべんきょうも」
かのん「ぜんぶやめて」
かのん「ほうかご、おともだちとあそびたいです」
かのん「あそびたいです」
かのん「ほかのしょうがくいちねんせいみたいに」
かのん「あそびたい・・・」
かのん「まま・・・」
かのん「ごめんなさい・・・でも・・・」
かのん「I am not your doll.」
かのん「わたしはままのおにんぎょうじゃない」
かのん「・・・・・・」
かのん「てへっ」
かのん「ありがとうございました」
〇ホールの舞台袖
母「かのん」
かのん「・・・これでよかったんでしょ?」
母「すごかったよ」
母「お芝居とは思えなかった。審査員も本気にしてたよね。どう、ママの作戦?」
かのん「おしばいじゃないよ」
母「え?」
かのん「かてたら、それでいいから」
母「かのん?」
かのん「さよなら、ママ」
母「・・・」
私が決勝に残ったら…
みんなで呑みに行きたいです(笑)←そんなんじゃダメだ!