さっぱり分からない契約の日(脚本)
〇可愛い部屋
都季「あははは!それでさ〜」
私達は学校の友達。入学してすぐ仲良くなった仲だ。
それで今、パジャマパーティーをしている。
入学してすぐ仲良くなって良かったなぁ
奈希砂「ねぇねぇ枕投げしない?」
都季「お、良いね」
咲也「枕投げ・・・危なくない?」
都季「大丈夫だって!じゃ、枕を持って!」
都季「3、2、1、スタート!」
都季「でりゃ、はい奈希砂アウト!」
奈希砂「何を〜・・・こっちだって!えい!」
咲也「痛っ!仕返しよ!」
都季「咲也ちゃんのサーブ強っ!」
都季「えりゃ!そこかっ!」
カチッ
都季「・・・あれ?」
〇可愛い部屋
都季「停電!?いや、部屋の電気のスイッチを押しちゃったみたい」
都季「どこだどこだ〜・・・お、あった」
パチ
〇可愛い部屋
都季「ふー、直った直った」
奈希砂「あー、停電じゃなかったのか」
咲也「よし、再開よ」
ぷにゅ
???「痛い痛い、掴まないでよ」
咲也「は!?枕が喋った!」
???「枕じゃない!」
ヒヨ「やぁ、ボクはヒヨ」
「鳥が喋った!!」
ヒヨ「驚くのも無理は無い。私は精神生物と言う者でね」
ヒヨ「落ち着いて聞いてくれ、今世界にはエゴと呼ばれる邪悪な物体が居て・・・」
咲也「何言ってるの?厨二病?」
ヒヨ「真面目に聞け!そのエゴを君らに討伐して欲しいんだ」
都季「・・・んあ? てかエゴって自己とか意欲みたいな意味じゃなかった?」
ヒヨ「違う違う!まぁ会ってみれば分かるさ」
ヒヨ「それで、エゴ達には生身で挑んじゃあいけない。すぐ殺られてしまうからね」
ヒヨ「だから、僕と契約をして魔法少女になってもらいたいんだ。良いかな?」
都季「待って待って、話の展開が早すぎて何がなんだか」
咲也「魔法少女?気が進まないわね・・・」
奈希砂「なんかアニメみたいな話だなあ」
ヒヨ「アニメ?そんな事言われちゃ困るな・・・ ここは現だ。二次元でも夢でもない」
ヒヨ「・・・で、まぁ僕が目をつけた人には必ず魔法少女になって貰うよ?さっきの質問はただの飾りだ」
奈希砂「・・・拒否権は」
ヒヨ「無い。そんなものあっちゃ困るね」
ヒヨ「で、手っ取り早く契約したいからその姿を変身後の衣装とするよ」
咲也「え?これパジャマなんだけど・・・」
都季「というか衣装とか必要ある?」
ヒヨ「ああ、必要あるさ。僕らは衣装に魔力を授ける方法で営業しているからね」
咲也「へぇ」
〇可愛い部屋
ヒヨ「次はエゴの存在についてだ」
咲也「・・・早く終わらせてくんない? 眠いんだけど」
ヒヨ「待ってよ・・・ちゃんと魔法少女として死なずに活動するにはこのくらいの知識は必要さ」
咲也「あぁそう」
ヒヨ「・・・エゴって言うのは人間の不安定な感情から産まれる生命体だ」
ヒヨ「エゴが産まれ始めたのは最近で、どうやらエゴの中に原因となる奴が居るみたい」
ヒヨ「それで、エゴの元・・・つまりエゴを産んだ人間はエゴを産んだ代償として死ぬよ」
都季「は?もう1回言って」
ヒヨ「エゴを産んだ人は死ぬんだよ」
咲也「そんなのめちゃくちゃじゃない・・・」
ヒヨ「そう、めちゃくちゃなんだ。エゴは親の思い出や執念を元に行動が変わるよ」
ヒヨ「でも基本的には人類や文明を破壊しようとするよ」
都季「物騒だなぁ・・・」
ヒヨ「んで、エゴを討伐するには魔法少女の力が必要なんだ 魔法少女の持つ魔力こそがエゴを苦しめられるエネルギーなのさ」
都季「ねぇ、魔法少女どうのこうのは良いとしてさ 技はどうやって出せばいいの?」
咲也(都季、結構乗り気なのね・・・)
ヒヨ「技か。技なんて簡単だよ 君らがイメージした通りに出るはずだ」
ヒヨ「産まれて、はいはいの仕方なんて教えてもらってないけど気づいたら当たり前のように出来てるのと同じ」
ヒヨ「まあ、技を出す為には専用の武器が必要だけどね」
ヒヨ「早速武器を授けてあげよう」
ヒヨ「都季にはこれだよ」
都季「鎌・・・。というかどうして私の名前を・・・?」
ヒヨ「咲也にはこれだ」
咲也「銃って・・・そして私の名前も知っているのね」
ヒヨ「奈希砂はこれ」
奈希砂「えっと、槍?・・・まさかと思ったけど私の名前まで」
ヒヨ「そんな訳だから、明日の朝また会いに行くよ」
咲也「・・・・・・」
所々のツッコミに笑ってしまいました😆
魔法少女の契約って拒否権ないんですね...
枕投げにサーブという所作があるのに初めて知りました、もはや球技!!🤣