おかしな童話案内人

レシヲ

赤ずきん(脚本)

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〇森の中
リグ「赤ずきんの世界にようこそ」
リグ「ここは・・・森の中ですね」
「赤ずき〜ん」
リグ「おや、誰かいますね 行ってみましょう」

〇西洋風の部屋
お母さん「赤ずきん、ちょっとこっちに来て」
赤ずきん「なに?お母さん」
お母さん「このワインとケーキを おばあちゃんのところへ届けてくれる?」
赤ずきん「いいけど・・・おばあちゃんどうかしたの?」
お母さん「赤ずきんは本当に賢いね〜」
お母さん「実はおばあちゃん 腰を痛めたみたいで・・・ しばらく外には出られないらしいの」
お母さん「だから、ちょっと遠いけど行ってくれない?」
赤ずきん「ちょっとどころか・・・ 今から行ったら着くの夜じゃない?」
お母さん「お泊りして明日帰ってこればいいでしょ〜 ね、お願い」
赤ずきん「分かったよ〜 おばあちゃん家行けばいいんでしょ?」
お母さん「ありがとう赤ずきん! 頼んだわよ♪」
赤ずきん「ハイハイ・・・」
お母さん「オオカミには気をつけるのよ〜!」

〇森の中
リグ「赤ずきんがおばあちゃん家に行くみたいですね」
リグ「ついて行ってみましょう」

〇けもの道
赤ずきん(なんで私が行かなきゃいけないのよ・・・)
赤ずきん(しかもおばあちゃん家に)
  ウォォォーーォン
赤ずきん「・・・!」
オオカミ「久しぶりの人間だ・・・」
オオカミ「小さくてうまそうだぜ」
赤ずきん「オオカミ・・・っ」
赤ずきん(・・・!)
オオカミ「いただきま・・・」
赤ずきん「待ってオオカミさん」
オオカミ「んぁ・・・?」
赤ずきん「お腹がすいてるならこのケーキをあげるわ」
赤ずきん「そのかわり・・・」
赤ずきん「私に協力しなさい」

〇森の中
赤ずきん「ここで少し話をしましょう?」
オオカミ「き、協力って何だ・・・?」
赤ずきん「簡単よ 私に協力してくれたらケーキをあげるって話」
オオカミ「俺が食べたいのはケーキじゃない 肉が食べたいんだ!」
赤ずきん「肉だって食べさせてあげられるわよ?」
オオカミ「お前は何をする気だ・・・?」
赤ずきん「おばあちゃんを殺したいの」
赤ずきん「だから協力して?」
オオカミ「なっ・・・殺す・・・だと?」
赤ずきん「そうよ 嫌ならあなたもここで殺す」
赤ずきん「協力してくれるわよね?」
オオカミ「っ・・・・・・!」
  ガサガサッ
赤ずきん「誰!?」
リグ「あぁ・・・見つかってしまいましたね」
リグ「こんにちは わたしはリグといいます」
赤ずきん「こっ、こんにちはじゃないわよ! 話を聞いてたんでしょ!?」
リグ「えぇ 最初から最後まで」
赤ずきん「・・・」
赤ずきん「・・・そうだ」
赤ずきん「あなたも協力してくれる? このオオカミとと一緒に」
リグ「断ります」
リグ「協力はしません」
赤ずきん「なっ・・・協力しないと殺すわよ!? いいの!?」
リグ「う〜ん 殺されるのは嫌ですね・・・」
赤ずきん「決定よ! あなたもオオカミも私に協力しなさい!」
赤ずきん「ついてきて!」
リグ「しょうがないですね・・・」

〇けもの道
赤ずきん「まっすぐ行ったらおばあちゃん家よ」
リグ「そもそも・・・ なぜおばあさまを殺そうと?」
赤ずきん「あぁ・・・それは昔からずっとよ」

〇西洋風の部屋
お母さん「一緒におばあちゃん家いこうか♪」
赤ずきん「いくーっ!おばあちゃん家いく!」
お母さん「あなたに渡したい物があるらしいわよ」
赤ずきん「たのしみぃ〜♪」

〇英国風の部屋
赤ずきん「おばあちゃ〜ん来たよ♪」
おばあちゃん「おや〜 遠いところご苦労さんだね」
赤ずきん「ねぇねぇ 渡したいものって何?」
おばあちゃん「そうそう これを開けてごらん」
赤ずきん「なになに〜?」
おばあちゃん「着てみて♪」
赤ずきん「うん」
お母さん「何をあげたんです?」
おばあちゃん「あの子のためのものだよ あの子のため・・・」
赤ずきん「着替えたー!」
赤ずきん「じゃん!」
おばあちゃん「似合ってるわよ〜! 赤ずきんちゃん♪」
赤ずきん「赤ずきん?」
おばあちゃん「赤い頭巾を被っているから赤ずきんちゃんよ」
お母さん「可愛いわね!赤ずきん」
赤ずきん「私は・・・赤ずきん?」

〇けもの道
赤ずきん「こうして私は赤ずきんになった」
赤ずきん「赤は目立つ色なの 森にいても街にいてもすぐに見つけられる」
赤ずきん「何度も私は殺されそうになって お母さんもどんどん私に冷たくなっていった」
赤ずきん「このおつかいだって私を殺すためのものよ」
オオカミ「なんか・・・大変なんだな」
赤ずきん「おばあちゃん家はもうすぐそこよ」

〇森の中の小屋
赤ずきん「着いた・・・」
赤ずきん「私1人でおばあちゃん家に入るから おばあちゃんが寝たら呼ぶわ」
赤ずきん「それまで待ってて」
オオカミ「待ってろってか・・・」
リグ「逃げられそうなところで逃げようと思ったんですが・・・面白くなりそうですね」
リグ「見届けてから帰りましょうか」
リグ「あの小屋に入りましょう」

〇英国風の部屋
おばあちゃん「いらっしゃい赤ずきん」
赤ずきん「こんにちは おばあちゃん」
赤ずきん「これ、届けに来たわよ」
おばあちゃん「まぁ、ありがとう赤ずきん」
おばあちゃん「今日はもう遅いから泊まっていきなさい?」
赤ずきん「わかったわ、おやすみなさいおばあちゃん」

〇森の中の小屋
赤ずきん「おばあちゃんが寝たわ オオカミ、起きて」
オオカミ「んん・・・」
赤ずきん「静かに行くわよ」

〇英国風の部屋
赤ずきん「サヨナラおばあちゃん おやすみなさい」
赤ずきん「ふふっ・・・」
赤ずきん「おばあちゃんにもらったこの服 返り血が目立たなくて助かったわ」
赤ずきん「オオカミたち、入っていいわよ」
オオカミ「・・・本当に殺したんだな」
オオカミ「まさか、肉って・・・!」
赤ずきん「おばあちゃん、」
赤ずきん「食べていいわよ」

〇けもの道
赤ずきん「明るくなる前に帰るわよ」
オオカミ「もう俺は森に帰っていいか?」
赤ずきん「待って あなたまだお腹は空いてる?」
オオカミ「ま、まあ余裕はあるっちゃあるが」
赤ずきん「じゃあ家までついてきて」

〇レンガ造りの家
赤ずきん「ここが家よ」
赤ずきん「オオカミ、なかに入って」
赤ずきん「お母さんも食べてきなさい」
オオカミ「え・・・」
赤ずきん「行きなさい」
オオカミ「わ、わかった・・・」
赤ずきん「ふふっ・・・ 従順なオオカミで良かったわ」
  ポイッ
赤ずきん「うふふっ・・・アハハハハハッ」
赤ずきん「ハハハハハハハッ」

〇レンガ造りの家
赤ずきん「家が・・・家がぁっ」
赤ずきん「うぁぁぁっ」
城の使い「赤ずきんさん!どうしましたか!?」
赤ずきん「家がっ、燃えて・・・ お母さんがまだ中に居るんです!」
赤ずきん「助けてくださいっ!」
  カチャッ
赤ずきん「へ?」
城の使い「赤ずきんさん、殺人の罪で逮捕します」
赤ずきん「は、はあ?」
赤ずきん「な、なんでよ! 知らないわよ私、殺人なんて!」
城の使い「あなたのおばあさんの家に行った木こりの方が血の付いた包丁を見つけたと報告がありまして」
城の使い「その包丁から赤ずきんさんの指紋が 見つかったんです」
赤ずきん「なっ」
赤ずきん(なんで・・・?包丁は森の中に捨てたのに)
リグ「包丁ならわたしが家に戻しておきましたよ?」
赤ずきん「なっ、なんでよアンタ! 協力してくれたんじゃないの?」
城の使い「さぁ、赤ずきんさん 一緒に来てください」
赤ずきん「待って!こいつもよ! こいつと一緒にやったのよ!」
リグ「わたしは一度も協力するとは言ってませんよ」
赤ずきん「お前っ!裏切りやがって!」
赤ずきん「一番最初に殺しとけばよかったわ!」
城の使い「行きますよ!」
赤ずきん「お前を殺しておけば! うまく行ったのにぃ!」
赤ずきん「クソォォォォ!ウワァァァ・・・」
リグ「それはどうでしょうか?」
リグ「さぁ、わたしたちも帰りましょう」
リグ「少し疲れてしまいました」

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