僕らの歩志

キリ

Eleventh star(脚本)

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〇広い屋上
  あれから1年の月日が流れ、迎えた春
  箕輪公と田代銀二の二人は、高校三年生
  剣持はづきは、高校二年生となり
  高校三年生の二人だけが
  高校生活に終わりを告げる時が来た──

〇学校の校舎
  卒業式が開幕後──
箕輪 公(どこに居るんだろう)
箕輪 公(っ!いたいた)
箕輪 公「銀二ーーー!」
田代 銀二「オッス、わこう」
箕輪 公「"終わっちゃったねえ、けど社会人になっても、お互い頑張ろうぜ!"」
田代 銀二「フハッッ、出たよわこうの唐突な台詞」
田代 銀二「もう聞けなくなんのか、寂しいな」
箕輪 公「ドラマ、絶対見てよ?」
田代 銀二「おうよ、探しながら見るからな♪」
箕輪 公「いや、俺を探すのが見どころじゃないから」
箕輪 公「そういえば、ずっと銀二に 聞きたかったんだけどさ」
箕輪 公「俺はともかく、銀二ってさ 就職先決まってんの?」
田代 銀二「ああ、決まってる」
箕輪 公「どこ?」
田代 銀二「・・・・・・」
田代 銀二「・・・ぜってえ誰にも言わねえって誓うか」
箕輪 公「え?ああ、うん、約束する」
田代 銀二「・・・・・・大家」
箕輪 公「へ?」
田代 銀二「大家だよ」
箕輪 公「おおや・・・」
箕輪 公「ああーー!」
箕輪 公「大家って銀二の家の! ?」
田代 銀二「そうだよ、その・・・あれだ」
田代 銀二「後継者がいねえと、うち無くなるかもで」
田代 銀二「だから、ああ、察しろや」
箕輪 公「銀二らしい、かっこいいじゃん」
田代 銀二「ヴッ・・・・・・」
田代 銀二「そっ、そか//」
剣持 はづき「なにイチャついてんですか、パイセンたち」
剣持 はづき「田代パイセンのデレ、キモいです...」
田代 銀二「はあっ?デレてねえしっ!」
箕輪 公「まだ残ってたの?」
箕輪 公「剣持さん、卒業生に挨拶とかするんだね」
箕輪 公「てっきり、何も言わずに帰るタイプかなと」
剣持 はづき「っ・・・」
剣持 はづき「んんー・・・」
剣持 はづき「・・・・・・お」
剣持 はづき「お二人には・・・・・・お世話に、 なりましたから・・・」
剣持 はづき「その・・・・・・さみ、しい・・・なと」
田代 銀二「心配すんなって、後輩が入ってくっから 何ヵ月かの辛抱だろ」
剣持 はづき「そうでは無いです! ! !」
剣持 はづき「わたしっ・・・!」
剣持 はづき「わたしはっ!」
剣持 はづき「箕輪パイセンと、田代パイセンがいる 天文部が大好きですっっ! ! !」
剣持 はづき「お二人といるときは、オカルトはもちろん 同じ空間で過ごす日々が、 楽しくて楽しくて」
剣持 はづき「明日も、次の日も、また部活が あったらなって!」
剣持 はづき「こんなに、別れを惜しむくらいに お二人の卒業は、悲しすぎます・・・」
剣持 はづき「わたしの大好きな天文部は、きっともう 作られることはありません」
箕輪 公「剣持さん・・・」
田代 銀二「もちけん・・・」
田代 銀二「お前がそんなにデレるなんて、 はじめてじゃね?」
剣持 はづき「・・・・・・」
田代 銀二「俺も寂しいぜ、3人が バラバラになっちまうんだから」
箕輪 公「・・・俺もだよ」
箕輪 公「・・・ドラマだとね、何年後にまた、 仲がいい人たちとの再会を願って」
箕輪 公「またマルマルで会おうって約束するけど」
箕輪 公「する?」
田代 銀二「面白そうじゃん♪決めようぜ」
剣持 はづき「次にUFOの目撃情報があったらにします?」
田代 銀二「それはもちけんしか確認できねえよ」
箕輪 公「じゃあ6年後にする?」
田代 銀二「中途半端じゃね?なんで6年だよ」
箕輪 公「有名なアニメの歌に、6月6日に UFOがくるって歌詞があるんだ」
箕輪 公「それにちなんでみた」
剣持 はづき「へんなの」
剣持 はづき「だけど、わたしは構いませんよ」
田代 銀二「俺もいいぜ。覚えてられたらの 話になるけどな。イヒヒ」
箕輪 公「じゃあ6年後に、俺がハガキでも送るから また会おう」
箕輪 公「この3人で」
  こうして、3人はそれぞれの夢を叶える
  道を歩むために、疎遠なってしまった

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