僕らの歩志

キリ

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〇オーディション会場の入り口
  あれから6年後──
  約束の指定場所は、ここのホール会場だ
  その訳は──

〇結婚式場のレストラン
「第63回、主演男優賞は・・・」
「箕輪 公さんですっっっ! ! ! ! !」
「おめでとうございまーーーーすっっ!」
箕輪 公「あ...ありがとうございます」
「この賞を、誰に伝えたいですか?」
箕輪 公「そうですね・・・」
箕輪 公「ここまで支えてくださった、 両親やファンの皆さん」
箕輪 公「並びに、僕の演技を引き立たせてくれた 恩人が2人いるんですけど、その2人に まずは伝えたいと思います」
箕輪 公「ありがとう」

〇結婚式場のレストラン
田代 銀二「おめっとさん♪いつメンのわこっちゃん」
剣持はづき「おめでとうございます!箕輪パイセン!」
箕輪 公「あ、ありがとねホントに」
田代 銀二「感動の再会がこんな大事なんてな」
剣持はづき「高校生活に急成長を遂げてたおかげですよ」
箕輪 公「それだけじゃないよ」
箕輪 公「銀二と剣持さんのおかげでもあるよ」
箕輪 公「2人がいなかったら、俺も賞をとること すら望んでなかっただろうし」
箕輪 公「演じてて喜んでくれる人が側にいたから」
箕輪 公「やりがいを直に感じられて、 背中を押されたよ」
剣持はづき「視聴者よりもリアルに 視聴者になってましたからね」
剣持はづき「わたしも、大好きなお二人にこうして 出会えることができて、嬉しさ感じてます」
剣持はづき「まるで、今まで出逢っていたようで 巡り会えなかったレプティリアンと ブラックアイ・キッズが鉢合わせた かのようで──」
田代 銀二「はいはい、感動したってことな?」
田代 銀二「・・・」
田代 銀二「ヤッベエ、もちけんへのツッコミが 冴えてら、老けたな〜〜俺も」
箕輪 公「大人になったってことでしょ?」
箕輪 公「銀二は?あれから順調?」
田代 銀二「おおよ」
田代 銀二「やっぱ、高校ん時に大家だった 90のばばあが死んじまってよ・・・」
田代 銀二「俺が継いだけど、ゴミ共の会話が」
田代 銀二「"銀二!家賃払ったじゃねえかよ?"」
田代 銀二「"黙れ!シバくぞごらぁ!家賃あと うん万滞納してんだろ!こちとら 会計仕切ってんだ!"」
田代 銀二「って、口のでかさの割にはセコくてよ」
田代 銀二「こんなに家賃請求がくだったなんてな ばばあよくやってたわ」
剣持はづき「へえー、田代パイセン、ご実家の大家に なられたんですね」
田代 銀二「はっ!」
田代 銀二「どーせ、だっせえってしゃべるんだろ だと思ってるよ、バカにされるの 分かってるし──」
剣持はづき「いいえ、何とも思いませんよ」
田代 銀二「・・・」
田代 銀二「・・・そ、そか、もちけんも 馬鹿にしない派だったか」
箕輪 公「けんもちさんは、今何してるの?」
箕輪 公「あ!もしかしてオカルト雑誌の編集者とか」
剣持はづき「いいえ」
剣持はづき「カメラ屋です」
箕輪 公「カメラ屋? ?」
剣持はづき「はい!いつか絶対に、未確認飛行物体、 未確認生物、謎多き生命体の実態を この目でぶれることなく確認するためには」
剣持はづき「彼らの速度に追い付けるほどのブレ防止! シャッターの反応を0.0001キロに! そしてその対応が可能なカメラの耐久性を」
箕輪 公「あはは...」
箕輪 公「ものすごくカメラ機能を研究してる そういうことにしとくね」
箕輪 公「・・・」
箕輪 公「・・・・・・」
箕輪 公「・・・クスッ」
箕輪 公「俺ら、同じ天文部のはずなのに、誰も星の 観測をする職業じゃないんだね」
田代 銀二「そうだなwwwww」
剣持はづき「アハハハ」
剣持はづき「全員、星なんて興味ありませんからね」
箕輪 公(けど、星似て明るいとこは変わらないかも)
  おしまい。

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