安全という概念とは何か?の巻(脚本)
〇山道
迷子「ここはどこ?なんで僕はこんなところにいるんだろう?」
「おーい 返事をしてほしい 安全な場所に連れて行ってあげるから」
迷子「誰だろう僕を呼んでいるのかな?」
謎の青年「そろそろ答えてくれないだろうか? 聞こえているんだろう?」
迷子「あ・・・あの あなたが呼んでいるのは僕ですか?」
謎の青年「やあ 君か随分・・・いや怯えているようだ 心配ないもう大丈夫だよ」
迷子「僕のことを知っているんですか? 僕どうしてここにいるか何も分からなくて」
謎の青年「一時的に記憶が消えているようだね 大丈夫時間が経てば思い出せるさ」
謎の青年「ここにいると危険だ 安全な場所に移動しよう」
謎の青年「話はそれからだ」
〇お化け屋敷
森で出会った青年は私を古い洋館に案内した
この洋館の中で外が安全になるまで時を過ごしてほしいとのことであった
彼には役目があり一緒にいることはできないが
常に連絡をとれるようしてくれるとのことであった
謎の青年「何かあれば中にある物を使って連絡してくれ」
謎の青年「すぐに対処するから」
〇貴族の部屋
屋敷の中は静かで人は誰もいなかった
私しばらく客間に一人でいたのだが
私の他にこの屋敷に何かいるように感じだした
最初は気のせいだと思うような感覚だったがそれが徐々に何かの気配そして誰かの気配に変化していった
そして気配はだんだんと足音や息づかいに変わりどの部屋に居るかも見当がつきだした
私はこの屋敷でどう行動すればいいかわからず彼に連絡をしようと思った
客間には電話があり受話器をとり耳にあてどこかに繋がらないか待ってみた
謎の青年「連絡ありがとう 屋敷で何か困りごとだろうか?」
森であったあの青年の声であった
私はさっそく屋敷の中の気配について彼に相談した
謎の青年「なるほど 気になるのであれば確認してもかまわない」
謎の青年「君に危険はないはずだが記憶が戻るまで わからないことはいつでも聞いてくれ」
彼との連絡を終え私はこの屋敷で自由にしても特に危険はないのだろうと思った
私には危険のない何かの正体をとりあえず確認することにした
〇英国風の部屋
私はとりあえず何かの気配がする
最も近い部屋に行った
それはゆっくりと物陰から現れたのだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
迷子「え?」
迷子「骨?」
ボーンくん「・・・・・・」
ボーンくん「・・・・・・オウ?」
迷子「骨が動いて喋った・・・」
骨は不明瞭なことを言うのみで特に害のある行動は無かった
迷子「でもどうしたらいいんだろう」
とりあえず私は彼に連絡した
〇貴族の部屋
謎の青年「動く骨? ああボーンくんか」
彼は動く骨について知っていたのである
動く骨がいる場所に安全と言って私を連れて来た彼の正体と意図を
私は知りたいと思った
謎の青年「ボーンくんは下級の悪魔で君には害のない存在だ」
謎の青年「もし君がボーンくんを気に入らないのなら祓う方法を教えよう」
悪魔を祓う方法を知る彼の正体はいったい何だろうかと考えていると
彼は言い忘れていたといったていでこう言った
謎の青年「俺は悪魔祓い」
謎の青年「エクソシストだからね」