僕らの歩志

キリ

Nineth star(脚本)

僕らの歩志

キリ

今すぐ読む

僕らの歩志
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇火山のある島
田代 銀二「どもーー☆」
田代 銀二「銀二だぜ☆」
田代 銀二「いま、部活のいつめんと」
田代 銀二「絶賛 遭難中なう☆」
田代 銀二「どーしたもんかなあ──」
田代 銀二「けどあれだ、山の頂上じゃねえから ネット繋がるだろ──」

〇火山のある島
田代 銀二「って繋がんねえぞ おいっ!」
箕輪 公「繋がるはずないよ・・・」
箕輪 公「こういう場所では圏外になるとこだよ?」
田代 銀二「チキショー、SNSでSOS計画が台無しだ」
剣持 はづき「・・・」
剣持 はづき「山の天気は変わりやすいのに・・・」
剣持 はづき「こんなに天気がいい山なら、」
剣持 はづき「究極のベストショットが狙えます!」
箕輪 公「・・・ん?」
箕輪 公「あれ、夏の大三角だ」
箕輪 公「綺麗だな・・・」
箕輪 公「街中だと明るくて、星が見えにくいから やっぱり山にくるとハッキリ見える」
箕輪 公「夏の大三角って、なんか二人に似てるんだ」
田代 銀二「星と似てるってなんだよ・・・」
田代 銀二「星なんてどれも同じだろ?」
剣持 はづき「わたし知ってますよ。星にも名前が あるんですよね」
箕輪 公「そう」
箕輪 公「「七夕伝説」ってのがあってね 右下にあるのが"わし座のアルタイル"」
箕輪 公「伝説のなかでは牛飼いの男なんだ」
剣持 はづき「は、田代パイセン家の件(くだん)!」
剣持 はづき「ということは、田代パイセンが アルタイルですね? !」
田代 銀二「いやだから、あれは"くだらん"じゃなくて 牛だっつってんだろ?」
田代 銀二「けど、マジかよ・・・」
箕輪 公「で、左下が"はくちょう座のデネブ"」
箕輪 公「織姫の星なんだけど」
田代 銀二「女イコールもちけんってか?」
田代 銀二「けど姫って感じじゃねえよな」
箕輪 公「そのほかにも機織(きおり)って 意味もあって、」
箕輪 公「心の働きをあらわす星でもあるから」
箕輪 公「剣持さんに合ってるなって」
剣持 はづき「わたしの気持ち?」
剣持 はづき「そんなに感情、出てないと思いますけど」
田代 銀二「いや、めっちゃ溢れてると思うぞ?」
剣持 はづき「じゃあ最後の星は、箕輪パイセンって ことですか?」
箕輪 公「いいや」
箕輪 公「"こと座のベガ"は、伝説とは関係なくて」
箕輪 公「「ギリシャ神話」に出てくる神々の王 と呼ばれたらしいから、 僕とは全然似てないよ」
「・・・」
剣持 はづき「それ、箕輪パイセンに めちゃくちゃ当てはまってますよ」
箕輪 公「えっ?」
田代 銀二「俺も同感」
田代 銀二「有名人だろ?わこうって」
田代 銀二「お前にとっちゃ普通の事なんだろうけど 有名人なんて、俺ら庶民からみたら 雲の存在そのものだろうが」
田代 銀二「そこんとこ、神ってると思うぜ?」
箕輪 公「フフッ」
箕輪 公「強引に当てはめてくれてありがと」
剣持 はづき「ふふぁ~・・・」
剣持 はづき「もう寝ません?話聞いてたら 眠くなってきました」
剣持 はづき「ふあぁ~・・・おやすみなさい」
田代 銀二「ふあぁあ~~」
田代 銀二「あくび移った」
田代 銀二「俺も寝るわ、おやすみー」
箕輪 公「おやすみー」
箕輪 公(明日こそは、山を降りないとヤバい)
箕輪 公(スケジュールが入ってるし・・・)

次のエピソード:Ten star

成分キーワード

ページTOPへ