昔の友の今の名は

みりん

昔の友の今の名は(脚本)

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昔の友の今の名は
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〇荒野
  時は戦国、世は乱世。
  群雄割拠の中、自然豊かな土地,鮎川を求め隣国では次期当主である如月龍を殺そうという目論見があった。
  だが、どの国も殺すことはできず忍びの村に依頼がやってくる。

〇畳敷きの大広間
忍びの長「如月家の次期当主、如月 龍(きさらぎ りゅう)を暗殺しろ」
紫音「如月家?なぜあの家を?」
忍びの長「黙れ!お前は命令に従っていればいい」
紫音「・・・御意」

〇森の中
  如月家に向かう道中
紫音(如月家といえば有名な武将一家)
紫音(なぜあそこを敵に回すようなことを・・・)
紫音(しかし、如月家が領有している鮎川は私の生まれた故郷。なんだか懐かしいな)
紫音(小さい頃よく一緒に遊んだ清太郎は今も元気だろうか・・・)
  今宵は満月。月の光が獣道を照らす。

〇日本庭園
家臣「若君!お待ちくだされ!」
如月 龍「学問などしたくない!!︎武術ならまだしも・・・」
  すると前からもう1人の家臣が現れ、挟み撃ちにされる。
家臣「若君。もう逃げられませんぞ」
如月 龍「うぅ・・・分かったって。やればいいんだろ?ほら、いっ、行くぞ!」
家臣「次逃げたら、倍にしますからね」
如月 龍「・・・」

〇古風な和室(小物無し)
家臣「今日は学問もなのですが、ご相談もございまして」
如月 龍「ほう、何だ?」
家臣「最近、若君の首を狙う外からの侵入者が多いように感じます」
家臣「若君は武術は得意とはいえ、もう少し警備を強化した方が良いのではないかと思いまして」
如月 龍「なるほどな。俺の寝床までは来てはいないが、前より多いのか・・・。父上に相談してみたか?」
家臣「はい。相談しましたところ、若君の判断に任せると」
家臣「しかし、私は念には念を入れておいた方がいいかに思われます」
如月 龍「んん〜。お前にそこまで言われると俺も少し不安だな」
如月 龍「一応、警備を強化しておいてくれるか?」
家臣「承知しました」

〇日本庭園
  紫音が如月家に到着し、侵入する。
紫音(ここの警備もそんなに強くないのか)
紫音(少し期待してしまった)
  紫音が通ってきたところは如月家の家臣たちが気絶し、倒れていた。

〇古風な和室
紫音(ここが龍とかいう次期当主の部屋か?)
  襖を開けると、そこには寝ている如月龍の姿があった。
  紫音が短刀を取り出し、首に刃を当てようとすると、
  急に手首を掴まれた
如月 龍「俺の部屋に入ってきたやつはお前が初めてだ」
如月 龍「寝ているとでも思ったか?」
  龍の手に力が入る。
紫音(くっ!振り解けない)
  振り解こうとした反動で襖が少し開き、龍の顔に月の光が照らされる。
紫音「えっ、うそ・・・」
如月 龍「?」
紫音「清太郎?」
如月 龍「・・・まさか!紫音!?︎」
  無意識に紫音の目から涙が流れる。
紫音「りっ、龍が清太郎だったなんて・・・。私・・・殺そうとして・・・」
如月 龍「紫音!生きてたのか・・・」
紫音「心配させてごめん」
如月 龍「でもどうして紫音が暗殺を?くノ一、なのか?」
紫音「子供の時、私をさらったたあれ、忍びの人だったみたい」
紫音「それからそこで色んなことをさせられて、育てられた」
如月 龍「・・・そう、だったのか」
紫音「それで、今この鮎川が隣国から目をつけられているでしょ?」
紫音「どこからか分からないけど暗殺の依頼が届いて、」
紫音「村で一番強い私が行くことになった」
如月 龍「・・・紫音は、俺を、如月龍を殺したいか?」
紫音「殺したくない。でも、殺さないで帰ったらそれなりの罰は受けると思う」
如月 龍「う〜ん。これはあくまでも提案なんだが、俺の忍びにならないか?」
紫音「龍の忍びに?」
如月 龍「今の紫音ならあの村も抜け出せるだろ?」
紫音「・・・その提案に乗ってもいいけど、あの人が許すのかな」
如月 龍「それか、俺もその村に行って許してもらうとか?」
紫音「何言ってるの!それはだめでしょ!」
紫音「とにかく今から戻って、できる限りのことはやってみる」
紫音「戻って来なかったら、そういうことだから」
如月 龍「わかった。信じてる」

〇畳敷きの大広間
忍びの長「やったか?」
紫音「いいえ」
忍びの長「・・・」
忍びの長「よくそれで帰って来れたな」
紫音「なので、これから身支度をして、この村を出ようと思います」
忍びの長「ふん。勝手にしろ」
忍びの長「役に立たないやつはこの村にはいらん!」
紫音(殺されない? 許してもらえたの?)
紫音「この先会うこともないでしょう」
紫音「では」

〇畳敷きの大広間
忍び「・・・いいんですか?」
忍びの長「あいつは、紫音はここよりもどこかの忍びになった方がいい」
忍び「どうせあなたのことだから、依頼なんて無いんでしょ?」
忍びの長「・・・」
忍び「俺は分かりましたけど、紫音もそういうところはまだ鈍いな」
忍びの長「お前は自分のやるべきことをやったらどうだ」
忍び「話変えないでくださいよ」
忍び「まぁ、如月龍ってやつ、いいやつでしたよ?これなら心配はないですね」
忍びの長「そうだな」
忍び「あの日、紫音をさらったのは紫音の両親が病気がちだから頼まれてやったってことも、」
忍び「今回の件も本人には言わないつもりですよね」
忍びの長「ああ」
忍び「俺なら絶対言っちゃいそう」
忍びの長「言うなよ?」
忍び「わかってますよ」
忍び「“秘密”ですもんね」

コメント

  • ジャ‥ジャージ忍者‥🤣ノシ⭐︎⭐︎
    お話の雰囲気はとても美しいです❤️😍

  • 忍びの里の皆さんいい人ですね!
    シリアスな導入から、こんな心温まる作品になるとはすごいです。
    彼女が里にきた理由もあって、みんな優しいなぁって思いました。

  • 過去は過去、今を生きる(笑)楽しいストーリーでした、人間常に考えや行動に変化がありますよね。短いお話しの中にうまくストーリーがまとめられていて楽しかったです。

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