知られてはいけないこの『秘密』

TK

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〇教室
ミツオ「(俺はミツオ。 ごく普通の高校生だ)」
ミツオ「(しかしある『秘密』を抱えている。 それは・・・・・・)」
ヒメカ「おはよう、ミツオくん!」
ミツオ「おはよう、ヒメカさん!」
ミツオ「(ヒメカさんの笑顔はかわいいなー)」
ミツオ「(彼女には内緒だけれど、俺はヒメカさんのことが好きだ)」
ミツオ「(けれど俺は彼女の『秘密』を知ってしまった)」
ミツオ「(ヒメカさんは既にもう好きな人がいるということを・・・・・・!)」
ミツオ「(彼女の秘密を勝手に探るわけにもいかないけど、誰なのか気になる・・・・・・!)」
ミツオ「(一体どこの誰なんだ・・・・・・!)」

〇教室
ミツオ「(さて、授業に備えて準備するか・・・・・・ってあれ)」
ミツオ「(筆記用具がない!やばい、忘れてきた!)」
ヒメカ「ミツオくん、どうしたの? なんか慌ててるようだけど」
ミツオ「それがバッグの中に筆記用具が見当たらなくて。 入れ忘れたみたいだ」
ヒメカ「それなら私の筆記用具、今日一日貸してあげる」
ミツオ「え、いいの!?」
ヒメカ「うん。 ちゃんと私が使えるだけの分はあるし」
ミツオ「ありがとう、ヒメカさん!」
ミツオ「(こういう優しいところが好きになったんだよなぁ)」

〇教室
ヒメカ「(私はヒメカ。 ごく普通の高校生)」
ヒメカ「(けどある『秘密』があるの。それは・・・・・・)」
ヒメカ「おはよう、ミツオくん!」
ミツオ「おはよう、ヒメカさん!」
ヒメカ「(私はミツオくんのことが好きだ)」
ヒメカ「(けど私にはそれをミツオくんには隠している)」
ヒメカ「(本当は早くこの秘密を打ち明けてしまいたい)」
ヒメカ「(でもそれができない理由がある)」
ヒメカ「(どうやらミツオくんには好きな人がいるらしい)」
ヒメカ「(でもその秘密を知る気にはなれない)」

〇教室
ヒメカ「(一時間目英語かー)」
ヒメカ「(あれ、ミツオくん慌ててる。どうしたんだろう?)」
ヒメカ「(もしかして何か忘れ物でもしたのかな?)」
ヒメカ「ミツオくん、どうしたの? なんか慌ててるようだけど」
ミツオ「それがバッグの中に筆記用具が見当たらなくて。 入れ忘れたみたいだ」
ヒメカ「それなら私の筆記用具、今日一日貸してあげる」
ミツオ「え、いいの!?」
ヒメカ「うん。 ちゃんと私が使えるだけの分はあるし」
ミツオ「ありがとう、ヒメカさん!」
ヒメカ「(ミツオくん、とても喜んでくれてる!)」
ヒメカ「(こういう世話を焼きたくなるところが好きになったんだよね)」

〇教室
ミツオ「ヒメカさん、今日は筆記用具ありがとう!」
ヒメカ「どういたしまして」
ミツオ「それで、なんだけどさ。 なんかお礼させてくれない?」
ヒメカ「お礼なんて、大丈夫だよ」
ヒメカ「(私はミツオくんが困ってたから貸してあげただけなのに・・・・・・)」
ミツオ「(ヒメカさんはとても謙虚だな・・・・・・)」
ミツオ「わかった。 それじゃあ、また明日」
ヒメカ「また明日ね」
クラスメイトA「ミツオとヒメカってカップルみたいだよな」
クラスメイトB「さっさと付き合えばいいのに。 両想いなんでしょ?」
クラスメイトA「本人達は気付いてないけどね」
クラスメイトB「それってもったいなくない?」
クラスメイトA「まぁ『秘密』にしておこうよ。 本人達の名誉のためにも」

コメント

  • 早く2人に気づいて欲しいけど、この時期が一番楽しかったりするんですよねー。高校生って感じの甘酸っぱい青春って感じで、楽しめました。

  • 確かに、周りの人が両想いだよ!って言ってもこの恋はうまくいかなさそうな気もします!
    鈍感な二人が色々と遠回しに描く恋愛模様が…いいかもしれませんね!笑

  • 可愛い〜!!ふたりとも秘密が可愛すぎる♪こういう時期っていちばん楽しいよね。なんか読んでいると恋愛が恋しくなりますね。学生時代が懐かしくなりました。

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