エピソード1(脚本)
〇雪山
薬剤師「ふぅ、もうすっかり夜になったな」
薬剤師「しかし、本当にここに伝説の薬『木天蓼の夢』があるのだろうか、、?」
薬剤師「いや、今日は探索を切り上げよう。遭難したら大変だな」
薬剤師「はぁ。あれさえあればうちも不治の病を治せるようになるのにな」
???「ぐーすぴー」
薬剤師「(、、、!?あれは少女!?)」
薬剤師「(こんな雪山の上で寝ているだなんて、、)」
薬剤師「お、おい。大丈夫か!?」
???「ぐーすぴかー」
薬剤師「(普通に寝ている、、?とりあえず、村まで連れて帰ろう。)」
〇寂れた村
・・・・・・・・・
・・・・・・
薬剤師「とりあえず、無事村まではたどり着いたな」
???「う、うーん」
薬剤師「お、起きたか。おはよう」
???「私、どこにいるの、、?」
???「って、うぁぁぁぁ!?」
薬剤師「すまん、驚かせてしまった!」
薬剤師「君、雪山で寝ていたの覚えていない?」
???「えっと、私は、、」
???「あ、あれ?」
???「私、今まで何してたっけ?」
薬剤師「もしかして覚えていないのかい?」
???「何かを探そうと思って雪山に入った気がする」
???「でもそれ以外何も思い出せないや」
薬剤師「そうか、それは大変だったな。名前はなんて言うのかい?」
???「私の名前はく、、、」
???「、、、」
???「、、どうしよう。名前も思い出せないよ!」
薬剤師「(彼女は記憶喪失なのか。雪山で寝ていた影響か?生きていただけでも奇跡かもしれないが。)」
???「おじさんは誰?」
薬剤師「ああ、儂か」
薬剤師「儂はこの村で働く薬剤師っつうもんだ。患者さんにお薬を出す仕事だよ」
???「病気も治せる?」
薬剤師「ああ。治せるものは、だがな」
???「なんだかすごいね」
薬剤師「そう思ってもらえれば嬉しいよ」
薬剤師「(しかし、どう考えてもこの村のものでは無いな。白髪の子を見たのも久しぶりだ。)」
薬剤師「なあ、『木天蓼の夢』というものを知っているか?」
???「何それ?」
薬剤師「君のいた雪山には不治の病を治す伝説の薬があるんだ」
薬剤師「雪山に妖精がおって、100年の歳月をかけて、雪と氷だけで作るのだというそうだ」
薬剤師「ちょうど儂が探しておった薬だ。きっと君も探しておったのではないか?」
???「よく分からない」
???「私、これからどうすればいいの?」
薬剤師「しばらくすれば君の両親が君を探しに来るだろう。儂からも村の皆に君のことを伝えておく」
薬剤師「それまではうちに泊まっていきなさい。儂とおばさんで君の面倒を見よう」
???「いいの?」
薬剤師「ああ、いいさ」
???「やった!久しぶりに家に泊まれる!!」
薬剤師「ん?久しぶり?」
???「あれ?なっていったっけ、私」
薬剤師「あ、いや。なんでもない」
薬剤師「(はぁ、ばぁさんにどう説明しようか。)」
謎が多い少女なだけに、この先どんな展開が待っているのか、凄く気になります。
雪山でぐーすか寝れるくらいですから、普通の女の子ではないですよね笑
2人が出会ったことが単なる偶然ではなく、必然だったようなことを予感させられました。この少女は、きっと特別な存在で、これからどんな展開になるのか楽しみです。