木天蓼の夢

とびすずめ

エピソード2(脚本)

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〇黒背景
  ねえ、おじさんの名前は何?
  ああ、儂はトーヤと言うんだ。
  かっこいい名前だね。
  じゃあ私はなんて呼んでもらえばいいかな?
  うーん、そうだなぁ
  名前が思い出せないのなら儂が仮の名前をつけるしかないな。
  雪山の精霊『セレクフィスリ』からとって『クフィー』っていうのはどうかな。
  ふふっ、面白い名前。
  き、気に入らなかったかい?すまん、すぐに別の名前を、、
  いや、気に入ったよ!これからクフィーって呼んで!
  そうか、よかったよかった。

〇洋館の一室
トーヤ「ばぁさん、ただいま」
シーナ「おかえり。無事に帰ってきてくれてよかった。精霊様に感謝だね」
クフィー「こ、こんにちは、、」
シーナ「ん、その子は誰だい?」
シーナ「トーヤ、まさか誘拐でもしたのかい?」
トーヤ「そんなわけないだろう!!」
クフィー「おじさんは、私が雪山で倒れていたところを助けてくださいました」
シーナ「雪山で倒れていた、、!?」
シーナ「大丈夫かい?怪我はないかい?」
クフィー「おじさんのおかげですっかり元気になりましたよ!」
シーナ「それは良かった。トーヤ、いい行いをしたね」
トーヤ「(雪山から連れて帰ってきただけなんだけどなぁ)」
トーヤ「ばぁさん、この子は記憶喪失みたいで何も覚えていないみたいなんだ」
シーナ「それは大変。あんた、名前は?」
クフィー「クフィー、さっきおじさんにつけてもらった」
シーナ「、、じゃあお家は?」
クフィー「分からない」
シーナ「お父さんとお母さんのことも?」
クフィー「分からない、です、、」
トーヤ「という訳で、ご実家と保護者の方が見つかるまでここに置かせて貰えないかな」
シーナ「仕方がないわねぇ、、」
シーナ「いいわよ。ここにいな」
シーナ「クフィーちゃん、後で洗濯と掃除の仕方を教えるから、やってもらえるかい?」
シーナ「それが終わったら3人で朝食を食べよう」
クフィー「はーい!」

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