美少女なら突然無人島に連れて行かれても生きていける説

萩野 須郷

無人島生活、はっじめっるよ〜!!(脚本)

美少女なら突然無人島に連れて行かれても生きていける説

萩野 須郷

今すぐ読む

美少女なら突然無人島に連れて行かれても生きていける説
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇海辺
  美少女たちの無人島サバイバル生活!!
アズマッキー「はァーい みなさんどうもォ」
アズマッキー「アタシは今、なんと 無人島に来ておりまァす」
アズマッキー「何か、無造作に選ばれた 3人の美少女たちで」
アズマッキー「無人島で2泊3日生活してください って突然言われちゃってェ」
アズマッキー「そのまま船に乗せられて ここに来ちゃったって訳!」
アズマッキー「ということで、3日間 頑張りまァァす!」
「・・・いやいやいや」
「アズマッキーさん さすがに軽すぎでしょ!」
「何でそんなに呑気なのよ!」
アズマッキー「はは、ダイジョブだってェ」
アズマッキー「たった3日間だよ? なら根性で何とかなるっしょ」
「そんなことないと思うけど・・・」
アズマッキー「・・・それよりアタシ、 いくつか言いたいことあるんだけど」
「え、何なに? この企画の不満?」
アズマッキー「そうじゃなくて」
アズマッキー「私たちって、事前予告ナシに ここに連れて来られた訳だよね?」
「うん、そうだよ」
アズマッキー「・・・じゃあさ」
アズマッキー「何で水着なんだよ! おかしいだろォォォーー!!」
ドリアンテ「なーんだ、そんなことか」
ドリアンテ「安心せい、 これが私の通常衣装じゃ」
アズマッキー「水着が通常衣装!? 水泳選手なの!?」
ドリアンテ「グラビアじゃ」
アズマッキー「全然グラビアっぽくねェ!!」
ドリアンテ「・・・あ 一応言っとくけど」
ドリアンテ「いくら無人島が暇だからって、 私のこと襲ったりしないでよね?」
アズマッキー「誰が襲うかッ! いくら飢えててもお前だけは襲わんわ!」
ドリアンテ「えっ襲わんの!? 襲われた時のシナリオ考えて来たのに!」
アズマッキー「い、いかん、こいつ 関わったらダメな奴だ・・・」
アズマッキー「き、気を取り直して、 もう一人の美少女とお話を・・・」
アズマッキー「な、何!? 今の音!」
「・・・取ってきた、だよ」
ベゼル「イノシシ ・・・今日の、食料だ」
ドリアンテ「ア、ア、アアアアア・・・」
ドリアンテ「ベゼルさんすっごぉい! 今夜はご馳走だね!」
ベゼル「・・・奥に、もっと居た また、取ってくるだ」
アズマッキー「ヤメロォーーーー というかここイノシシ出るの!?」
アズマッキー「やばいじゃん、アタシたち 襲われるかもよ!?」
ベゼル「大丈夫 私が、みんな、守る」
アズマッキー「いや、そんなこと言ったって・・・」
ドリアンテ「はは、心配性だなあ」
ドリアンテ「アズマッキーさんは 私を襲うことだけ考えてれば良いって!」
アズマッキー「それは絶対無ェから安心しろ!!」
アズマッキー「というかベゼルさん、 その手に持ってるのって、まさか・・・」
ベゼル「・・・問題ない 私、狩猟免許、持ってる」
アズマッキー「いやでもここで撃っちゃダメでしょ!」
ベゼル「・・・ディレクターさん、 だめなの?」
ディレクター「そ、そうだね さすがにそれはちょっと・・・」
ベゼル「・・・ふぇぇ」
ディレクター「・・・あッ! やっぱ良いよ! だってここ無人島だしさ!」
ベゼル「・・・ほんと? ありがと」
アズマッキー「いや良くねェだろ! そこはちゃんとやめさせろよ!」
ディレクター「だ、大丈夫だよ 「アレ」を使えば大抵何とかなるから」
アズマッキー「「アレ」って?」
  これは、フィクションです。
アズマッキー「出たーーーーー 伝家の宝刀「フィクション」!!」
ドリアンテ「ま、フィクションよりも 金さえあれば世の中大抵何とかなるけどね」
アズマッキー「かわいくねェこと言うな!」

〇海辺
アズマッキー「・・・ふああ〜 今日はそろそろ寝るか」
ドリアンテ「わ、た、し、を、お、そ、う、な、ら い、ま、だ、よ?」
アズマッキー「・・・失せろ」
アズマッキー「ん? 何かが海に落ちたみたいね」
「ああ、しまった」
ベゼル「クマ、見失った」
ドリアンテ「ええっ!? じゃあ、今の音って・・・」
ベゼル「一大事、引き揚げないと」
アズマッキー「いやいや危ないでしょ! ・・・って、聞いてないか」
アズマッキー「はあ、アタシ、あいつらと やっていけるのかしら・・・」
水神様「・・・生き物を大切にしない 愚かな人間よ・・・」
水神様「クマを海に沈ませたのは・・・ そなたか?」
アズマッキー「・・・」
アズマッキー「何コレェーーーー 絵のタッチいきなり変わった人出てきたけど!!」
水神様「我は人ではない・・・ 水神様じゃ」
アズマッキー「確かに見た目神っぽい!!」
水神様「・・・で」
水神様「さっきの話だが ・・・そなたが犯人か?」
アズマッキー「い、いやいや 犯人はベゼルって子が・・・」
ベゼル「・・・!」
アズマッキー「怖ッ! アタシに銃口向けるな!!」
アズマッキー「あ、ええと、間違えました」
アズマッキー「ど、ドリアンテが犯人で・・・」

〇雷
ドリアンテ「・・・はぁん?」

〇海辺
アズマッキー「ぎゃあああすみませんすみません えっと、えっと、犯人は・・・」
アズマッキー「そこのディレクターです!」
ディレクター「・・・え?」
水神様「了解した ではディレクターとやら、」
水神様「「滅ッ☆」じゃ」
ディレクター「ぎゃあああああああああ」
水神様「ではさらばだ 生き物を大切にな・・・」
アズマッキー「・・・ふう 一件落着ね」
カメラマン「いやいやいや! 全然落着じゃないですよ!」
カメラマン「これからこの企画どうするんですか!?」
ドリアンテ「ふむう、ディレクターが消滅 つまり、企画も消滅ということで・・・」
ドリアンテ「これにて無人島サバイバル生活は終了! お疲れ様でしたぁ〜ッ!!」
カメラマン「ええええッ!? そんなのアリですか!?」
ベゼル「・・・残念 もっと、ここで遊びたかった」
カメラマン「い、いやいや、企画はまだ続行ですよ」
カメラマン「だって、まだ1泊すら してないじゃないですか」
ドリアンテ「・・・おにーさん 本当は、ずっとグラビア撮影したいって思ってたでしょ」
カメラマン「ッッッ! な、なぜ、俺の密かな夢を・・・」
ドリアンテ「もし、ここで企画終わらせてくれたら」
ドリアンテ「私のこと、隅から隅まで 存分に撮って良いよ♡」
カメラマン「・・・ッ!!」
アズマッキー「ち、ちょっとアンタ・・・?」
カメラマン「お疲れ様でしたァァァ 企画は中止! さあ帰りましょう!!」
アズマッキー「終わらせやがったァァァーー 良いのかよそれで!」
カメラマン「・・・フッ 良いか、男にとってはな」
カメラマン「美少女のグラビアを撮ることが、 何よりも一番尊いことなのだ」
アズマッキー「女体好きなだけじゃんアンタ!」
アズマッキー「やっぱり、こいつらとは やっていけなかったァ!!」
  ──結論──
  美少女なら、企画そのものを捻じ曲げて
  無人島で生きていくことは可能──

コメント

  • 薄家から続けて読んだので頭がクラクラしてきた。表情豊かなドリアンテさんと色彩感覚のとっちらかった水神様の水着に目が釘付けでした。美少女たちの生贄となったディレクターさん、安らかに。

  • キャラが立ちすぎている3人+水神様のトンデモストーリー、もう楽しすぎです!
    アズマッキーさんのツッコミが追い付かない展開で堪能させてもらいました。時折挟まれるメタ発言も好きですw

  • タイトルからして面白そうだと思って読んだらめっちゃ面白かったです笑
    ドリアンでの表情でいちいちツボるし、アズマッキーのツッコミもキレッキレ!笑わせていただきました笑

成分キーワード

ページTOPへ