一日目…(脚本)
〇立派な洋館
私は、〇〇。
今日は謎の手紙でこの館に呼ばれた。
貴女「私の他にあと9人いるって聞いたけど・・・どこに・・・」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「あれ?君もここに呼ばれたの?」
貴女「あ、はい。・・・貴方は?」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「俺は石川蛇目。あっちに皆集まっているから、行こう」
貴女「は、はい!」
〇大広間
貴女「わぁ・・・」
見るとそこには綺麗な大広間が。
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「さてと・・・皆集まったみたいだね」
ラーヌ・フローラ「そうですね。・・・まずは、自己紹介と行きましょうか・・・」
ラーヌ・フローラ「私は、ラーヌ・フローラです。隣国の騎士です」
レイト・ドックス「儂はレイト・ドックスだ。占いが出来る」
カーソン・レイティ「俺はカーソン・レイティ。一流大会社の社長の息子さ」
佐藤 久美子(さとう くみこ)「私は霊能力者じゃ。 死んだ人とのコミュニケーションがとれる」
レックト・アーネル「私はレックト・アーネルです」
レースト・アリス「私は、レースト・アリス。 お母さん達とはぐれちゃったの」
サール・シンディ「私は、サール・シンディよ」
ライト・テリウス「俺は、ライト・テリウス」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「俺は石川蛇目」
貴女「私は、〇〇です」
〇大広間
ラーヌ・フローラ「・・・では、本題に入りましょうか」
ラーヌ・フローラ「私達に届けられた、『謎の手紙』」
カーソン・レイティ「誰か、悪戯でやった奴とかいねぇの?」
レックト・アーネル「この中にはいないんじゃないですか?」
レックト・アーネル「だって私達、初対面ですし・・・」
貴女「・・・もしかして、他になんか、黒幕?的な存在がいるんじゃないですかね」
サール・シンディ「なっなんの音!?」
モニターが現れる。そしてそこに人が映された
黒幕「やあ、始めまして」
ライト・テリウス「お前は誰だ!!」
黒幕「この映像は録画だ。質問に答えるなどは出来ない」
黒幕「私は人狼。人ならざる狼さ。私はある日、面白いゲームを思いついた」
黒幕「『人狼ゲーム』 これを現実でやってみようじゃないか。と」
黒幕「私は君たちの中に紛れ込んでいる」
黒幕「そして、私は毎晩この中の誰かを噛み殺す事にした」
レックト・アーネル「噛み殺す!?」
黒幕「でも君たちにも勝てる可能性は作ったよ。 毎朝会議をして、処刑する人を決めるのだ」
黒幕「それで私を見つけることが出来れば君らの勝ち」
黒幕「私は大人しく死ぬ」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「それはつまり、皆で殺し合え・・・ということかな?」
黒幕「でも、面白くなるようにギミックも用意してあげた」
黒幕「君たちは来るまでに橋を渡ったと思う」
黒幕「逃げられないように、その橋にギミックを仕掛けたからね」
黒幕「それじゃあ、精々足掻いてごらん」
その言葉を最後にモニターはプツリ消えた
カーソン・レイティ「おいおい、嘘だろ・・・それじゃあ帰れねぇってことかよ!!」
カーソン・レイティ「俺は橋を見てくる!!」
ライト・テリウス「私も行こう」
レースト・アリス「どうしよう。おかあさん、おとうさん・・・」
佐藤 久美子(さとう くみこ)「お父さんお母さんはきっと大丈夫じゃろ。ほれ、光る水晶じゃ〜。キラキラ〜」
レースト・アリス「わ〜!綺麗!!」
〇ボロボロの吊り橋
カーソン・レイティ「橋ってここ、だよな?今の所何もないが・・・」
ライト・テリウス「・・・いや、なにか見えるぞ・・・あれは・・・」
ライト・テリウス「ゾン・・・ビ?」
カーソン・レイティ「う、あ・・・あ・・・」
カーソン・レイティ「に、逃げろぉ!!!」
ライト・テリウス「あっ、おいまて!!」
ゾンビ2「あ"ぁ“〜・・・」
カーソン・レイティ「はぁ・・・はぁ あっ!」
ライト・テリウス「大丈夫かっ!!」
ゾンビ1「────!!」
カーソン・レイティ「嫌だ・・・たすけ・・・」
カーソン・レイティ「ぐっ・・・あがぁっ」
ライト・テリウス「なっ・・・!」
ライト・テリウス「クソッ・・・もう駄目か・・・ すまない!」
カーソン・レイティ「あがっ・・・がはっ・・・!!」
カーソン・レイティ「うぅ・・・・・・・・・、」
〇大広間
ライト・テリウス「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
貴女「大丈夫ですか?」
ライト・テリウス「はぁ・・・はぁ・・・皆、逃げろ」
レイト・ドックス「急にどうしたのだね?」
ライト・テリウス「ぎ、ギミックが、作動してて・・・ゾンビが・・・」
サール・シンディ「何を言っているのですか。ゾンビなんて科学で解明できない。こんな時にふざけないで」
ライト・テリウス「違うんだ。本当なんだ。信じてくれ」
ライト・テリウス「まずいっ!入ってきた!!!」
貴女「なっ・・・何!?」
レックト・アーネル「まさか・・・本当にゾンビが・・・?」
ライト・テリウス「急がねば!!」
〇寂れた一室
ラーヌ・フローラ「まずい・・・囲まれた・・・」
レースト・アリス「あ、や・・・やぁ・・・」
ライト・テリウス「大丈夫か!!」
レースト・アリス「おにぃちゃん!」
ライト・テリウス「チッ・・・この数無理か」
ラーヌ・フローラ「ゾンビは・・・ゾンビは、頭を斬れば動きが鈍くなります!!」
ライト・テリウス「はぁっ!!」
ライト・テリウス「逃げるぞ・・・!!」
〇洋館の一室
ラーヌ・フローラ「はぁ・・・はぁ」
ライト・テリウス「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「大丈夫・・・ですか?」
レックト・アーネル「お怪我はありませんか?」
ライト・テリウス「ああ。二人とも無事だった」
ラーヌ・フローラ「・・・・・・あんなの、始めてみました・・・」
サール・シンディ「あんなもの・・・!あんなもの、絶対に科学で証明なんて出来ない・・・・・・」
サール・シンディ「なのに・・・どおして」
レースト・アリス「私達・・・生きれるかな・・・」
レイト・ドックス「ここは二階」
貴女「ゾンビ達が侵入出来ない為にエレベーターが降りないように椅子を挟んできましたが・・・」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「・・・まぁ、階段が無かったことが・・・良くも、悪くもって所だね」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「それに、エレベーターに人身事故を防ぐための機能がついていて良かった。あれならエレベーターが閉じたりしないからね」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「・・・・・・・・・で、どうする?」
レックト・アーネル「さっき確認してきましたがやはり、各部屋ごとにその人の名前が書かれた紙が貼ってありました」
レックト・アーネル「その部屋で寝ろって事ですよね」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「多分ね・・・」
レイト・ドックス「その前に私が一人、誰か占おうか?」
レイト・ドックス「その人の汚れを読み白か黒かがわかる」
レイト・ドックス「一日一回が限界だが」
サール・シンディ「私はこのあと行動を起こしたいから、白か黒か占ってくれないかしら?」
レイト・ドックス「よかろう」
レイト・ドックス「・・・・・・彼女は、白だ」
ラーヌ・フローラ「白・・・つまり人狼ではないということですね」
ラーヌ・フローラ「なら、私が今晩貴方をお守りしましょう。私は騎士です皆様をお守りするのが私の務めです」
サール・シンディ「じゃあ、お願いします」
ラーヌ・フローラ「・・・・・・では、各自部屋に戻りましょう」
レイト・ドックス「明日も皆で会えるといいな」
レースト・アリス「一人で行くの怖い・・・」
佐藤 久美子(さとう くみこ)「じゃあ、私と一緒に行こうか」
レースト・アリス「うん・・・」
ライト・テリウス「待ってくれ、俺は騎士だ。今晩君を守りたい。小さな子供を死なせるのは、もう嫌なんだ」
レースト・アリス「ありがとう・・・」
レックト・アーネル「私達も、行きましょうか」
サール・シンディ「そうね。一緒に行きましょう」
貴女「・・・じゃあ、私も戻ろうかな・・・」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「良ければ俺が部屋まで送っていくよ」
石川 蛇目(いしかわ じゃめ)「ついでに、話も聞いてもらいたいしね」
貴女「・・・・・・分かりました。お願いします」
一日目
終了
犠牲者0
二日目
犠牲者1名
様々な人種や肩書の老若男女による人狼ゲームというだけでも面白そうなのに、そこにゾンビパニックをプラスしたハイブリッド・ストーリー。いいですね。ゲームの人狼で割り当てられる占い師や騎士などが本当にその職業の人々なのもユニークです。読者を「貴女」として参加させる趣向も凝っていて、これからが楽しみ。
人狼ゲーム、流行りましたよね。
でもこんな緊迫した状況ではなかったし、まだ序章に過ぎないということですかね。
この後の展開、期待して待ってます!
話は序章に過ぎないけれど、なんだかわくわくしながら読みました。人狼は本当にいるのでしょうか?
犠牲者が増えないうちに黒幕が判明するとよいのですが