アルケミーサマナー

草加奈呼

錬金召喚士タチアナ!?(脚本)

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〇原っぱ
タチアナ「あわわわわわわ・・・」
モンスター?「ぐるルルル・・・・・・」
タチアナ「あわわわ、どうしよう・・・」

〇西洋風の部屋
  数時間前────
タチアナ「できたー! ついにできたー!」
レアル「マスター、またですか」
タチアナ「今度こそだ!」
タチアナ「これで、 私の召喚獣第2号ができるはず・・・!」
レアル「その、肩に乗っている生物は 2号ではないのですか?」
タチアナ「これは、助手のワトソン君だ」
ワトソン君?「ミャーん」
レアル「では、私は?」
タチアナ「おまえは、 私の愛すべき第1号の召喚獣だろう!」
レアル「あの、マスター」
タチアナ「なんだい?」
レアル「もしかして、 私も錬金術で造られたのですか?」
タチアナ「おまえは違うよ? ちゃんと、私の魔力で造られてる」
タチアナ「しかし、一流の召喚士は3体以上の 召喚獣を従えているという・・・」
タチアナ「私は魔力が足りなくて、それができない」
レアル「だから、錬金術ですか?」
タチアナ「そうだ。私が召喚士道場を卒業できたのは、 もちろんおまえの力もあるが、」
タチアナ「この錬金術によって 一時的に力を増幅できたからだ」
レアル「それはドーピングでは・・・?」
タチアナ「いいんだよ、 あの道場、なんでもアリだったから」
レアル「そもそも錬金術ではなく、召喚士としての 修行をすれば、魔力も上がるのでは?」
タチアナ「人には、向き不向きがある」
レアル「なぜ、 召喚士になろうとしたんですか・・・」
タチアナ「だって、なんかカッコいいじゃん、 召喚士!!」
レアル「そんな理由で」
タチアナ「隣におまえがいるとさあ、 なんかカッコいいし」
レアル「そ、そうですか?」
タチアナ「さて、これを培養にして、 この薬品をふりかければ・・・」
レアル(やばい、隠れよう!!)
タチアナ「・・・けほっ」
タチアナ「何がダメだったんだー!?」
レアル「大丈夫ですか、マスター?」
タチアナ「大丈夫ですかじゃないよ! おまえ、自分だけさっさと隠れて!」
レアル「いつものパターンなので、つい」
レアル「そもそもマスターは、 生物を造ったことがあるのですか?」
タチアナ「・・・・・・・・・・・・」
タチアナ「・・・ミドリムシ?」
レアル「微生物!?」
タチアナ「よし、次こそは──」
レアル「マスター、もうやめてください」
タチアナ「なんで!? 研究には実験が必要でしょ!?」
レアル「いえ、そうではなく。さっきの爆発で 大家さんからまた苦情がきています」
タチアナ「・・・・・・・・・・・・」
タチアナ「たしかに、これが成功しちゃったら、 家がとんでもないことになるかもなぁ・・・」
タチアナ「よし、外でやろう!」
レアル「懲りないですね!?」

〇原っぱ
タチアナ「ここなら、誰もいない」
レアル「機材が多くて大変でしたね」
タチアナ「さて、さらに改良したこの薬品を ふりかけて・・・」
レアル(少し、離れていよう・・・)
タチアナ「だ、ダメか・・・!?」
タチアナ「けほっ、けほっ・・・」
タチアナ「せ、成功した・・・か・・・!?」
タチアナ「あわわわわわわ・・・!!」
タチアナ「あわわわ、どうしよう・・・」
タチアナ「デカすぎたーーーーーーーー!!」
タチアナ「きゃあっ!」
レアル「マスター! 下がってください!」
タチアナ「で、でも、成功は成功じゃない!?」
レアル「マスターは・・・ アレを成功だと言うのですか!?」
レアル「私が、アレと同じだと!?」
タチアナ「そ、そうじゃないけど!」
レアル「アレは、 “ただ生きているだけ”のモノです!」
レアル「知能も何もない・・・ 生きているだけの!!」
レアル「私は認めない・・・」
レアル「マスターを傷つけようとするヤツは、 召喚獣でも何者でもないッッ!!」
レアル(大きすぎて攻撃がクリーンヒットしない!)
レアル(何か・・・急所はないか!?)
タチアナ「レアル! 目を狙うんだ!」
レアル「目・・・?」
レアル「ちっさ!!」
レアル「あんなの、当たりっこないですよ!」
タチアナ「私を誰だと思ってる! 大錬金術師タチアナ様だぞ!」
レアル「あなた召喚士でしょう!?」
タチアナ「ごちゃごちゃ言わずに、これを飲め! 命中率アップの薬だ!」
レアル「・・・よし!」
レアル(視界が冴える・・・ さすがマスターの作った薬だ)
レアル「行くぞ!」
タチアナ「今だ、この粉をかけて!」
レアル「ネズミ・・・」
タチアナ「ネズミの細胞を一部使っていたからな。 さっきの粉でリセットしたようなものだ」
タチアナ「はぁ〜。 一時はどうなる事かと思ったけど、 これでまた一歩前進・・・」
レアル「マスター!!」
タチアナ「ど、どうした!?」
レアル「もうっ、少しは反省してください!!」
レアル「錬金術は、危険と隣り合わせなんですよ!」
レアル「いつもいつも、心配ばっかりさせて!」
レアル「そんなに焦らなくったって、 マスターは立派な召喚士です!」
レアル「いつかきっと、魔力も増えます!」
レアル「だから・・・ 無茶はしないでください・・・」
タチアナ「レアル・・・ 心配してくれたんだな」
タチアナ「ありがとう、すまなかった」
タチアナ「でも、無茶をしたら、 おまえが守ってくれるんだろう?」
レアル「マスター」
タチアナ「怖いよ!?」

〇西洋風の部屋
  数日後──
タチアナ「できたー! ついにできたー!」
レアル「このやりとり、何度目ですか・・・?」
タチアナ「さて、これを培養にして、 この薬品をふりかければ・・・」
レアル(やばい、隠れよう)
ワトソン君?「ミャーん」
タチアナ「しまった、ワトソン君の毛が・・・!」
タチアナ「こ、これは・・・!」
タチアナ「・・・けほっ」
タチアナ「君は・・・!」
ワトソン君?「ミャーん」
タチアナ「その鳴き声・・・ まさか、ワトソン君!?」
「ミャーん」
レアル「ミャーんしか言いませんね」
タチアナ「うむ、しかも肩のワトソン君と 同調している」
タチアナ「ううむ・・・さっきの ワトソン君の毛が決め手だったか・・・」
タチアナ「しかし、敵意はない!」
タチアナ「これは、ついに私も 一流召喚士に一歩近づいたか!」
「ミャーん」
タチアナ「お、おい! ワトソン君! 近づきす・・・ぎ・・・!」
ワトソン君?「ミャーん (訳:マスター大好き♡)」
レアル「こ、コラ! 離れなさい!!」
レアル「マスター! これは失敗です! マスターに敬意の念がない!」
タチアナ「いや、しかし・・・ これは愛情表現では?」
レアル「マスターをイチバン敬愛しているのは、 私ですーー!!」
  ぎゅむっ
タチアナ「ふ、ふたりとも・・・ 苦しい──」

〇ヨーロッパの街並み
レアル「離れなさーーーーーーい!!!!」
タチアナ「レアル、工房を壊す気かーー!!」
ワトソン君「ミャーん」
  お し ま い

コメント

  • キャラが皆すごくいきいきしてますね。
    皆マスターが大好きなところに癒されました^^

  • あ、こっちは、コメディタッチだった。不思議な空気感です。基本、soキュートなところは、共通してます。3人?4人? が、新しい家族の形のように見えました。

  • ドタバタドキドキ!でもほっこり癒しの時間をありがとうございました!とっても素敵でした。レアルちゃんかわいいです!!

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