2022/10/NSハロウィン小説リレー

ありくん

Finale monolog(脚本)

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〇西洋風の部屋
  NSのハロウィンパーティーもそろそろ終盤に近付いてきたころ。
  僕は一人でさっきのゾンビ人形の誤作動の謎を調べていた。
しろくろ「う~ん、なんでだろ?」
  そう言いながらも必死に変な点を探す。
ゆりゆり「どうしたんですか?」
  ゾンビ人形の被害にあったゆりゆりちゃんが少し間を開けて聞いてくる。
しろくろ「いや、実は変な点が一つもないんだよね~」
ハナ「え、マジで幽霊ってこと?」
  そうハナが震えながら言う。
しろくろ「う~ん、わかんないけど一旦置いとこうか!あとちょっとしか時間ないんだし!」
弥翔「そうっすね!あとちょっと楽しみましょ!」
  なにかを忘れている気がしながらもお菓子が置いてあった場所に戻ろうとする。
  その時だった。
ゆりゆり「え、なんかゾンビ人形の目、光ってません?」
ハナ「ほ、ほほほほほほんとだ・・・・・・」
弥翔「いや、フクロウじゃないっすかwでもなんかまずい気がするんすけど」
  そこである一つの機能を付け足したことを思い出した。
しろくろ「あ、鬼ごっこ機能つけたの忘れてた」
弥翔「な、なんすか、その鬼ごっこ機能って」
  弥翔さんが震えながら聞いてくる。
しろくろ「いや、実は最後に楽しんでもらおうと思ってこの会場内で鬼ごっこできるようにしたんだよね」
ゆりゆり「なんかすごい機能つけてますけど・・・・・・。ってことは逃げた方がいいのでは?」
  その言葉に反応したのかゾンビ人形が動き出す。
「マ・・・・・・テ・・・・・・」
  そう言って近くにいたハナの方を向く。
ハナ「いやああああああああ!!!」
  そう言って走るハナ。
しろくろ「いや、めっちゃ早!」
弥翔「そんなこと言ってる場合じゃないっすよ!」
ゆりゆり「私たちも逃げましょう!」
  そう言って走り出す二人。
しろくろ(おー!早速連携がとれてる!)
しろくろ「ってまずい!」
しろくろ(僕も逃げなきゃ!)

〇立派な洋館
  必死に二人の後を追いかける。
  二人に追いつくとゾンビ人形をまいたハナが合流していた。
ハナ「もう!しろくろ!あんな機能があるなんて聞いてないんだけど!」
しろくろ「ごめん、ハナwちなみにあれは目の前に出ない限り追いかけてこないと思うよ、あと動く時間は五分間」
ゆりゆり「じゃあ、五分間逃げ切らなきゃいけないんですね」
弥翔「ってことはちょうど帰る時間までっすか」
  僕は恐る恐る聞く。
しろくろ「実は会場を出ても鬼ごっこは終われるんだけど、どうかな?一緒にやってくれる?」
ハナ「やろ!面白そうだし!」
弥翔「時間つぶしにもなるっすからね」
ゆりゆり「ちょうどいいですしやりましょう!」
しろくろ「ありがとう!!」
  そんなあたたかい空気のなかに入り込んできたのは・・・・・・。
「ア・・・・・・」
ハナ「きゃああああああ!!」
  やっぱりハナは悲鳴をあげて逃げていく。
  でも、ゾンビ人形はそのままハナを追いかけずにこっちを向く。
しろくろ「に、逃げよう!」
  僕たちが走り始めると同時にゾンビ人形は走り出す。
  ハナもなぜか合流してみんなで逃げる。
  逃げながらみんなで笑いあう。
しろくろ(楽しいな)
  そう思いながら僕たちは五分間、ゾンビ人形から逃げた。
ゆりゆり「つ、疲れた・・・・・・」
弥翔「疲れたっすね・・・・・・」
ハナ「喉が痛い・・・・・・」
  そんなみんなを見て、言い忘れていたことを言う。
しろくろ「ねぇ、みんな。また一緒に遊ぼうね!」
  その言葉にみんなは言葉を合わせてくれた。
  もちろん!
  僕はちょっと感動しながらも笑顔で言った。
しろくろ「ありがとう!」

〇木造の一人部屋
  その後、みんなが帰ってからも僕は今日撮った写真を見返していた。
しろくろ「楽しかったな~」
  そう言うと、なぜか近くで物音が聞こえる。
  音が聞こえた方を向くと。
しろくろ「まずい!ゾンビ人形の電源、消してなかった!」
  どうやら、僕のハロウィンはまだ終わらないみたいです。

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