恋する気持ちとよつばのクローバー🍀*゜

立坂雪花

☆。.:*・゜(脚本)

恋する気持ちとよつばのクローバー🍀*゜

立坂雪花

今すぐ読む

恋する気持ちとよつばのクローバー🍀*゜
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ベビーピンク
  「ねぇ、遥斗」
  「何?」
  「恋をしたら、どんな気持ちになるのか知ってる?」
  「ううん、知らない。咲良は?」
  「私もどんなものなのか、分からないな」
(本当は、知ってるんだけどな)

〇黒
  .*˚恋する気持ちとよつばのクローバー🍀.*˚

〇映画館の入場口

〇映画館の座席

〇映画館のロビー
咲良(さくら)「あのふたり、結ばれて良かったね」
遥斗(はると)「そうだね。映画、楽しかったね!」
遥斗(はると)「大丈夫か?」
遥斗(はると)「これで涙拭きな?」
遥斗(はると)「いっぱい感動したんだね」
遥斗(はると)「本当に大丈夫?どこかで休もうか?」
咲良(さくら)「うん、休む。ありがとう」
  私が今泣いているのは、映画が感動したからではない。
  映画で結ばれたふたりみたいに、
  今、目の前にいる幼なじみの遥斗と
  両想いになりたいと、強く思ったから。

〇黒

〇黒

〇店の入口

〇カフェのレジ
咲良(さくら)「ねぇ、今日は映画を観るために、」
咲良(さくら)「こんな遠くまで付き合ってくれて、ありがとう」
遥斗(はると)「うん。映画、楽しかったし、誘ってくれてありがとう!」
遥斗(はると)「それにしても、地元にも映画館あればいいのにね」
咲良(さくら)「ねーっ!」
咲良(さくら)「この後、どうしよう」
遥斗(はると)「どこか行く?」
咲良(さくら)「ちょっと寄り道したい気分、かな?」
遥斗(はると)「いいよ!行きたいところ選んで!」
咲良(さくら)「あの、お花が綺麗な公園行きたい!」
遥斗(はると)「いいよ!」
咲良(さくら)(どこにでも付き合ってくれて、優しいな)
遥斗(はると)(やった! もっと長い時間一緒にいられる!)

〇草原の道

〇空

〇空

〇草原の道

〇駅前広場
遥斗(はると)「17時で最後か・・・・・・」
遥斗(はると)「最終の電車、間に合わなかったな」
咲良(さくら)「ごめんね、私がこれを探すのに、時間をかけすぎたからだよね」
咲良(さくら)「夢中になりすぎちゃったな」
遥斗(はると)「見つけられてよかったね!」
咲良(さくら)「うん!」
咲良(さくら)「ていうか」
咲良(さくら)「もう今日は帰れないし、どうしようね」
遥斗(はると)「どっか泊まれる場所、探そうか?」
遥斗(はると)「ネットでホテル、調べてみるね!」

〇ビジネスホテル

〇ホテルの受付
ホテル受付の安田さん「大変申し訳ございません。ただ今お部屋が、ひとつしか空いておらず・・・・・・」
遥斗(はると)「どうする?別の場所探す?」
咲良(さくら)「えっ?遥斗が大丈夫なら、私は一緒の部屋でもいいよ?」
咲良(さくら)(緊張しちゃうけど)
遥斗(はると)(マジか!! 平常心、平常心・・・・・・)
遥斗(はると)「じゃあ、お願いします!」
ホテル受付の安田さん「かしこまりました」

〇ホテルの部屋
「ごちそうさまでした!」
遥斗(はると)「先、風呂入るか?」
咲良(さくら)「先に入ってきて?私、ちょっと休憩するね!」
遥斗(はると)「分かった!」
咲良(さくら)(よし、浴室に行った!)
咲良(さくら)(よつばのクローバー)
咲良(さくら)(遥斗の分も探したんだよね)
咲良(さくら)(だって、花言葉は『幸運』だから)
咲良(さくら)(お財布の中にこっそり入れちゃお!)
咲良(さくら)(カードとカードの間とか、すぐバレないところに入れとこ)
咲良(さくら)「遥斗、幸せになってね!」
遥斗(はると)「さっぱりした!咲良もお風呂にはいりな?」
咲良(さくら)「うん!」
遥斗(はると)(よし!)
遥斗(はると)(よつばのクローバー、僕もさりげなく)
遥斗(はると)(ひとつ、見つけてたんだ!)
遥斗(はると)(確か、これ持ってると幸せになれるんだっけな)
遥斗(はると)(咲良には、いっぱい幸せになってほしいから)
遥斗(はると)(咲良のカバンの内ポケットにこっそり入れちゃお)
咲良(さくら)「あー、さっぱりした」
  そして、
  ふたりは眠る準備を終えた。
咲良(さくら)「ごめんね!遥斗、床で眠ってもらうことになっちゃって」
遥斗(はると)「いいの、いいの!気にしないで!」
遥斗(はると)「じゃあ、電気消すよ?」

〇ホテルの部屋
咲良(さくら)「おやすみなさい」
遥斗(はると)「おやすみ!」
(今はただの幼なじみだけど)
(いつか、両想いになって、恋人になりたいな)
(そうしたら、一緒にギュッてしながら眠れる)

〇ホテルの部屋

〇田舎町の駅舎

〇電車の座席

〇田舎駅のホーム
咲良(さくら)「ふーっ、無事に帰ってこれたね!」
遥斗(はると)「ねっ!お疲れ様!」
咲良(さくら)「なんか色々と、ごめんね!」
遥斗(はると)「大丈夫!実は楽しかった!」
咲良(さくら)「私も!」

〇黒
  1週間後

〇ファンシーな部屋
咲良(さくら)(あれ?よつばのクローバーがカバンの中にある)
咲良(さくら)(なんでふたつ?)
咲良(さくら)(確か、遥斗の財布にひとつ入れたよね?)
咲良(さくら)(だから手元にあるのはひとつなはず)
咲良(さくら)(あっ、遥斗から着信だ)
咲良(さくら)「もしもし」
遥斗「もしもし、今、電話大丈夫?」
咲良(さくら)「うん、大丈夫!」
遥斗「あっ、そういえば、不思議なことがあってさ」
咲良(さくら)「不思議なこと?なになに?」
遥斗「財布の中に、入れた記憶がない、よつばのクローバーが入っててさ・・・・・・」
咲良(さくら)「見つけたの?それね、私が入れたの!」
遥斗「だからか!」
咲良(さくら)「というか、よつばのクローバー、私のカバンにも入ってたんだよね・・・・・・」
咲良(さくら)「私がこないだ見つけたやつは、スマホのケースに入れといたのに」
咲良(さくら)「カバンに入れた記憶ないんだけどなー」
咲良(さくら)「だからね、今、何故かふたつもってるの」
遥斗「あ、それ、入れたの僕だよ!」
咲良(さくら)「そうだったの?」
遥斗「だって、それ持ってたら、幸せになれるらしいじゃん?」
遥斗「咲良にはいっぱい幸せになってほしいなって思って」
咲良(さくら)「・・・・・・」
咲良(さくら)「ねぇ」
遥斗「何?」
咲良(さくら)「私もね、遥斗に幸せになってほしくて、お財布の中に入れたんだよ!」
遥斗「咲良・・・・・・」
咲良(さくら)「何?」
遥斗「今、すごく、会いたい」
咲良(さくら)「私も、会いたい!」

〇田舎の公園
遥斗(はると)「咲良ー!」
咲良(さくら)「遥斗!」
咲良(さくら)「なんとなく、よつばのクローバー、ふたつ持ってきちゃった」
遥斗(はると)「僕も持ってきた!」
遥斗(はると)「とりあえず、ベンチの上に並べてみようか」
咲良(さくら)「うん!」
咲良(さくら)「よつばのクローバーがみっつ!」
咲良(さくら)「3倍幸せになれそうだね!」
咲良(さくら)「全部、遥斗に持っててほしいな!」
遥斗(はると)「僕は、咲良に持っててほしい」

〇ベビーピンク
  「ねぇ、咲良」
  「何?」
  「本当は僕ね、恋したらどんな気持ちになるか知ってたんだ!」
  「・・・・・・」
  「いっぱい、いっぱい相手には幸せになってほしいって思うんだ」
  「それって・・・・・・」
  「そう、大好きな咲良には、いっぱい幸せになってほしいんだ」

〇田舎の公園
咲良(さくら)「あのね!私も・・・・・・」
咲良(さくら)「私もね、遥斗にはいっぱい幸せになってほしいんだよ!」
咲良(さくら)「私も恋する気持ち、実は、ずっと知ってたの!」
咲良(さくら)「いつも遥斗のこと考えちゃって、」
咲良(さくら)「一緒にいたくて・・・・・・好き、です」
遥斗(はると)「咲良・・・・・・」
遥斗(はると)「ふたりでよつばのクローバー、3本分」
遥斗(はると)「いや、もっともっと幸せになろうか」
咲良(さくら)「うん、一緒に、幸せになりたい」

〇黒
  よつばのクローバーが
  幸せになるお手伝いをしてくれたのかもしれないね!

〇草原の道

コメント

  • めちゃくちゃキュンキュンしちゃった!!
    お話の内容を参考にさせて貰ってもいいですか?

  • 幸せでピュアピュアでキュンキュンしました!
    両片想いでハプニングお泊りはドキドキが止まらないですね!しかも終電逃した理由が可愛過ぎる😍お互いに探していたと分かるともっとキュンとしますね♡
    乾いていた心にすこぶる糖分が補給されました☺️素敵なキュンをありがとうございました!

  • 優しい優しい物語でほっこりしました☺️幸せと幸せを繋ぐ架け橋になってくれたんですね🍀
    途中心情がボイスで表現されてる場面で『うおおっ!?』ってなりました!物語に華を添えるエッセンスとしてしっかり機能してて、めちゃめちゃビックリです…🤣

コメントをもっと見る(10件)

成分キーワード

ページTOPへ