愛兎伝道師☆うーまる

ぐらっぱ

働き兎はつらいよ(脚本)

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〇美しい草原
  キミは兎が好きかい?

〇黒

〇広い公園
女性「兎は散歩できないし」

〇貴族の部屋
男性「お猫様が宇宙一可愛い存在! 異論は認めぬ!」

〇ゴリラの飼育エリア
男の子「弱いからなぁ」

〇黒

〇カラフル
うーまる「ならば! このうーまるが兎の魅力を伝えよう!!」
うーまる「刮目せよ!」
うーまる「・・・」
うーまる(あれ? どうしてこうなったんだ)

〇黒
(本当はこんな事じゃなくて 製品を・・・)

〇巨大研究所
うーまる「はい」
うーまる「そんな貴方のために 兎用拡張デバイスはいかが?」
うーまる「デバイスで快適な生活を迎えよう」
うーまる「さらに今ならもう一体ついてきて な、なんと! 出血大サービス!」
うーまる「半額の10万エソ! 無金利分割キャンペーンも実施中」
うーまる「残り10台! この機会にいかが」
うーまる「・・・」
うーまる「完璧なトークで なぜ売れぬ 解せん」
うーまる「いままで1台も売れてないし 仕方なく自腹で1台買ったけど」
うーまる「やばいな、今度売れなかったらクビ この1台のローンも残ってるし それに・・・」
うーまる「クビになったら家追い出されるぅ!」
うーまる「非常に不味い状況ですよこれは 土下座しても許されませんぞ もしかしたら鞭打ちの刑?」
うーまる「ふえぇーん!! 痛いのは嫌だぁ」
うーまる「働き兎辛い なんとかしなきゃ」
うーまる「でも、兎デバイスはどこの家庭もあるし うちみたいな後発メーカーはなぁ」
うーまる「うぅー・・・」
うーまる「ズビッ 泣いたら鼻水止まんね」
うーまる「ティッシュ・・・」
うーまる「ズビビー」
うーまる「なかなか良い肌触り 貰ったやつの割に質が良いな」
うーまる「裏にチラシが挟まってる ・・・兎カフェ求人募集?」
うーまる「そんなのが流行ってるの? ・・・ちょっと遠い星だ」
うーまる「この辺で販売した事ないな」
うーまる「でも兎カフェがあるって事は 兎がいるはず」
うーまる「これだ」
うーまる「ここで販売しよう」
うーまる「まだどこも販売してないし 我が社が独占販売のチャンス! 売れたら給料も上がるかも」
うーまる「初めての場所だけどなんとかなるか」
うーまる「遠いけど出張費は出るだろう ・・・多分」
うーまる「売り上げの為だし!」
うーまる「売って売って売りまくるのだー!!」
うーまる「しゅっぱーつ!」
うーまる「へい! タクシー!」
タクシーの運転手「どちらまで?」
うーまる「ここから突き当たり真っ直ぐ行って 3回ワープしたところを右に行った所へ」

〇地球
タクシーの運転手「──着きましたけど ここで本当にいいんですか?」
うーまる「多分大丈夫! 料金は会社に請求してください」

〇黒

〇メイド喫茶
うーまる「兎の為にデバイスはいりませんか」
カフェ店員「デバイス? ご予約の方ですかー?」
うーまる「え? いや、客じゃなくて 販売に来たのですが兎はいますか?」
カフェ店員「本物の兎ちゃんはいませーん ここは兎コスプレを楽しむカフェです」
うーまる「コス? 兎いない? ちょっとお話を・・・」
カフェ店員「ごめんなさーい 当店は予約制でしてー 予約以外の方はお断りしてますー」
うーまる「あ、あの 働き兎の為に拡張デバイスを・・・」
カフェ店員「私バイトなんでわかりませーん」
うーまる「えっと・・・」
カフェ店員「ひやかしですかー? お帰りくださーい」

〇テラス席
うーまる「追い出された!!」
うーまる「どおしてぇー? なんで兎がいないのに 兎カフェなんだよぉー!?」
うーまる「折角こんな遠くまで来たのに 成果も無しじゃあ・・・」
うーまる「このままじゃクビにされるうぅ」
うーまる「いや、まてよ 兎は存在しているんだ カフェ以外でも需要あるはず」
うーまる「人々に聞き込みするか」

〇黒

〇田舎の空き地
大人しそうなお姉さん「兎は興味ないかな おうまさんはいいわよぅ ムチ入れて・・・ふふ」

〇デパートの屋上
真面目そうなサラリーマン「え? 何も飼ってませんよ 自分が飼われているので」

〇黒

〇住宅街の公園
うーまる「え!? 人気無し?」
うーまる「そんなはずはない!! 兎は唯一無二の存在 我が星では兎が重要な労働力ではないか」
うーまる「兎が稼ぎ人々達を養い癒しを与える そのサイクルがここに無いのか!?」
うーまる「・・・」
うーまる「何故だ!?」
うーまる「もしや兎達の魅力に 気付いてもらえてない?」
うーまる「ならば! このうーまるが兎の魅力を伝えよう!!」
うーまる「刮目せよ!」

〇黒

〇住宅街の公園
うーまる(思いつきで叫んだがどうしよう)
男の子「なんだぁ」
女性「何かのイベント?」
うーまる(人が集まって来た やるしかない)
うーまる「コホン」
うーまる「兎の魅力を聴けぇー!!!」

〇幻想2
うーまる「兎は最高! 兎は最高!」
うーまる「兎はあなたの心を癒します 滑らかな触り心地つぶらな瞳」
うーまる「兎は寂しさで死んだりしません 意外とパワフル そしてあなたを包みます」
うーまる「兎はあなたに可愛がられる為に そこにいます」
うーまる「兎はあなたを癒します さぁ勇気を出して共に生きましょう」
うーまる「兎は愛の使者なのです!」

〇住宅街の公園
うーまる「兎を飼いましょう そして 兎用拡張デバイスも一緒にどうですか」
女性「犬飼ってるし」
女の子「興味ないかな」
うーまる「まさかの反応」
「あの? 同じ星の方だと思うのですが」
うーまる「ん?」
うさぎっぽい人「この星で兎用デバイスは 販売禁止されてるっス」
うーまる「え!?」
うさぎっぽい人「ここの兎って 我々みたいに働ける能力ないし」
うーまる「なんですと!?」
うさぎっぽい人「販売禁止だけど デバイス着用者の観光はOKだよ それは安心してね」
うーまる「観光? あなたは一体?」
たつみー「アタイは兎のたつみー 旅行満喫中なんだ」
うーまる「おや、なんて美しいお嬢さん ワタシはうーまるという雄です」
うーまる(好みの雌兎! デートに誘いたい)
うーまる(この美少女型拡張デバイスに合わせて 可愛い言動の癖ついてしまったが モテる口調にしなくては)
うーまる「美しいキミ 一緒にご飯行かないか?」
たつみー「えっとぉ」
うーまる「会社から・・・」
うーまる「はい、うーまるです」
会社「うーまる、今どこにいる! 今タクシーからすごい料金を 請求されたんだけど」
うーまる「多分チキウ・・・ 営業しようと」
会社「そこ販売禁止地域だっつーの!! 給料から差し引くからな」
うーまる「え、出張費は・・・」
会社「出せるわけないだろ おめーはクビだぁ! 戻ってくんな」
うーまる「クビ・・・!」
たつみー「・・・がんばってねー」
うーまる「なんてことだ これじゃ帰れないどうしよう」
うーまる「こうなったら」
うーまる「兎の人気上昇と教育の布教だ! そして販売許可取ってやるぅ」

〇黒

〇商店街
たつみー「さて、次は──」
たつみー「おや」
たつみー「相変わらずやってるなぁ」

〇川に架かる橋の下
うーまる「やぁ!」
うーまる「キミは兎が好きかい?」

〇地球

コメント

  • うーまる可愛い!✨…と思ったらオスなんかぃww あぁ、拡張デバイスってそういう…肩の兎が本体かっ!😂しかし可愛いには違いない😊
    まさか兎カフェの星がちきうとは予想外w
    エフェクトと効果音も可愛く、可愛いで統一された(ゴリラと社畜おぢさん以外)世界、良かったです~🥰

  • キュッキュッキュないて、ころころ表情変わって、苦労人ウサリーマン可愛かったです♥️
    まさかのオスなのね🤣しれっとゴリラはかかせませんね!
    楽しかったです☺️

  • 拡張デバイスが地球でも使えるようになったら、労働力としてウサギが産めよ増やせよ状態になって反乱起こされそう。

    タクシーの請求が何エソだったか気になりますね😏

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