〇オフィスのフロア
　　とある会社のオフィス・・・
上司「月人くん、ちょっといいかしら？」
月人「はい、なんでしょうか？この間の契約の作業ならもう出来てますよ」
上司「それとは別件よ。あなたにお願いしたい事があるの」
月人（なんだろう・・？新規プロジェクトとかかな？）
上司「最近忙しかったでしょう？実は本来うちでは扱わない案件だけど、先方からお願いされたことがあって・・・」
月人「とりあえず、内容だけよろしいですか？」
上司「助かるわ、実は先方の扱ってる建築部門からシェルターの使用感を色んな人に体験して感想を聞かせて欲しいらしいの」
月人「んー、今後受けたい仕事などもあるので私はちょっと・・・」
上司「どうしても、お願いできないかしら？他の人は既に今の仕事で手一杯なのよ、私も用事が重なってて」
上司「もう頼めそうなのが、あなたしかいないのよ、どうにかお願いできないかしら。 体験中は特別有給として記録するから」
月人「既に話が進んでいる物もあるので・・・」
上司「どうしてもだめかしら？」
　　このやりとりが続いて１時間後・・・
上司「仕方ない、余りこれはしたくなかったのだけど・・・。 上司命令として出してもダメかしら？」
月人「それでもちょっと厳しいですね・・・」
上司「これが最後よ、本当に本当にダメかしら？」
月人「お断りさせていただきたく・・・」
上司「そう、貴方には結構期待してたのだけど・・・残念だわ」
　　数ヵ月後・・・
部長「あぁ、ちょっと君いいかね？」
月人「部長！なんでしょうか？」
部長「君、来週から〇〇部署に移動ね」
月人「えぇ!!一体どうして・・・」
部長「数ヵ月前のシェルターの件を流したことで、先方が契約を切ってしまってね。 会議で話し合った結果、君を左遷する事になったんだ」
部長「その責任を君には取ってもらうよ」
月人「そ、そんな・・・」
部長「向こうでは大変だろうが、まぁ頑張ってくれ」
月人（・・・・）
月人（部署移動になった後、２ヶ月は働いたが待遇に満足がいかず退職し。 バイトを続ける日々を過ごした・・・）
「夢の記録体験をシャットダウンします・・・」
「鍵の生成に失敗しました。 やり直す意思が感知次第、研究棟エピソードを再生します」
「体験を続けますか？ YES 眠りにつく」